2016年03月09日
研究費用
以前、数人のプロマジシャンに話を聞いた時の話。
年収800万円ちょいとぶっちゃけてくれた人もいました。
(テレビには出ていない方です)
そこのコミュニティ限定かもしれませんが...
彼らは年間900万円近く稼ごうと、あまり貯金は無いんだとか。
理由は「研究費用」。
収入の1/3~2/3は研究のために新作マジックを買い漁ると言っていました。
使える、使えないを別にして買っていると...orz
それに加えて普段やるネタ用の小道具、大道具も用意しているとも。
某H氏のフローティングテーブルは特注で20万円以上だそうです。
スタッフがうっかり壊して大変なことになったという話も聞きましたw
まぁ、収入の1/3~2/3を使っているというのは極端なケースかも知れません。
他の以前チラッとテレビに出てたマジシャンは「大体20万円くらいよ?」と言ってましたが...(年収を言っていないので全体の何%か分かりません)
プロは同じネタを安定して供給し(演じ)ますが、同時に鮮度まで求められるのだと思いました。
もちろん、研究費用にあまりお金を使わない人もいます。
関西方面をメインに活動しているマジシャンですが、この方の場合新作のレクチャーとかDVDの翻訳版が出ると試作品が送られてくるそうです。
研究をしていないわけではなく、費用を掛けていないだけでした/(^o^)\
よくよく話を聞いていると結構使ってない小道具もありましたし...
なんだかんだでお金使ってるじゃん!!と思ったのは秘密です。
不特定多数の人に見せ続ける、例えば路上などでやる場合はネタ数が少なくても良いかも知れません。
ただ箱物やレストラン、バー等で安定してやり続ける場合は、やはり新ネタがないと飽きられる可能性があります。
以前同じ場所(レストラン・バー)でやり続けていた経験から言うと、基本的なマジックは何回やっても問題有りませんでした。
あくまで、最初のつかみでやる場合ですが....
(アンビシャスカードやカップ&ボール等です。当時はメンタルは全くやっていませんw)
ただ...キラーエフェクト的なものは出し惜しみをするか、新しい物を常に考える必要がありました。
インパクトが強いマジックは記憶に残るんですよね...
困ったのが、1周間で4回来たリピーター。
私自身も常駐では無かったのですが、その時は何故か連続で入ってました。
(もしかすると週4以上で来てたかもしれません)
何が困ったかというとトリネタに困りました。
掴みは同じように受けるのですが、インパクトの強いマジックは最初ほどのリアクションを得られませんでした。
結局、少しずつやるネタを変えて対処しました。
この事から得た教訓は...
「普段やるネタは少なくても良いけど、出来るネタは多いほうが良い。」
普段見せるネタは少なても良いと思います。
ただ、引き出しが多くないときつい状況があります。
出来るネタというのは、普段やるのと同じ精度で出来るマジックのことです。
話は変わりますが、有名なマジシャン、前田知洋氏のスタイルはいいですね...
基本的にクラシックなマジックをやっています。
カードマジック大辞典に載ってるような奴です。
そして、たまに新しいのをやっています。
意外と海外の売りネタをやっています。
理想ですw
彼の場合テレビでやるネタもローテーションで回してる感じがします。
アンビシャスカードをとりあえずやってからの他のネタを2つ3つやると言った感じですが、そのセットが3〜4バージョンくらいだと思います。
オリジナルネタはあまりテレビでやらない印象でした。
この方の場合、マジックそのものよりも演者の方のキャラに価値があるのかも知れません。
逆にオリジナルネタが多いのが、ミスター・マリックです。
流石に「超魔術」と言うくらいです。
分類的にはメンタルマジックのような何かです(笑)
原理的には古典だったりしますが、演出が非常に独特です。
個人的に好きなのが、紙袋に時計を入れて、ハンマーでぶっ叩いていく奴です。
あれやってみたいのですが、安物とは言え時計を5個ほど犠牲にするので、コストを考えて出来ません。
恐らくバンクナイトの派生だと思われます。
(違うかも?)
イギリスのマジシャンはチワワでバンクナイトをやっていましたし...
結構工夫のしがいがあるマジックの様です。
そういえば、ミスター・マリックはレーダーデックのようなものでカード当てをしていましたし、実はリチャード・オスタリンド氏の影響があるかもしれません。
演出は違いますが、やるネタが結構似てるような...?
新しいマジックを覚えるには、新作マジックを買うのが最も手っ取り早いです。
そのぶん「研究費用」が嵩みます...orz
費用を抑える方法はありますが、どのみち研究が必要になってきます。
以前やったティルトレスティルトも、普通のティルトしか知らない人には魔法に見えるかもしれません。
逆に知っている人からすると、笑いが溢れるレベルの技法だったりします。
(結構好きな技法でもあります...)
フォースの存在を知らなければ、演者側はやりたい放題です。
まぁ、フォースに関しては知っていても出来ない、あるいは確実性の無い技術だと思っている人もいますし、どどのみち効果的です。
(4連続クラシックフォースをやったときは、みんなの理解を超えていた様です)
マジックに限らずどの分野であれ情報には価値があります。
そこに価値を感じるのであれば投資をしても良いですし、感じないのであればお金をかける必要は無いです。
お金を掛けなくても、今の世の中マジックのタネなんてYouTubeでかなり解説されていますし...orz
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