2016年03月08日
観光都市京都
米旅行誌「トラベル+レジャー」が発表した人気観光都市ランキングで、
2年連続首位を獲得した街「京都」
この街に越してきて、もうすぐ3年...
(先に言っておきますが、今回あまりマジックに関係ないので悪しからず...)
正確には3年前はまだ海外が拠点だったので、長期で住むようになってからは1年ちょいくらいです。
(このブログを始める少し前くらいからですね)
3年前から外国人観光客が多い街だと思っていましたが、毎年確実に人数が増えている気がします。
冒頭の写真のように、はじめから英語圏の方に対してのサービスをやっているお店を見かけますし、特にここ2年で中国語表記をよく見るようになりました。
ユニオンペイ(銀聯カード)に対応しているお店も増えてきて、去年からコンビニでも支払いが出来るようになったのは驚きました。
ユニオンペイ(銀聯カード)を知らない人に説明すると...中国の銀行が発行するカードです。
用途的にはデビットカードが一番近いのですが、銀聯の方はシステム的に銀行と直結でATMのキャッシング機能もついており「銀聯」マークのあるATMであれば全世界どこでもお金を下ろせます。
支払いで使う際はダイレクに銀行口座から支払われるので、預金額の範囲内であれば上限なく買い物が出来ます。(1億の預金があれば、1億のものが買えます)
しかも個人が負担する手数料は有りません。
同時にやってる別ブログで少し触れていますが、最近の京都の中華圏に対する迎合具合には若干の残念さを感じています。
「おもてなし」と言ってしまえばそれまでかも知れません。
ただ、この「おもてなし」を考えている人は、海外での生活経験は愚か、旅行経験すらあまり無いのでは?と思ってしまうレベルです。
失礼な言い方ですが、それでも中国人受けが良いのは彼らが無知だから。
確かに日本のサービスは良く、ここまで中国語に対するサポートもしっかりしている国はほぼ有りません。
中国大陸からくる観光客は海外旅行自体が初めてという人も少なくないので、サポートのしっかりした国は歓迎すべきことなのかも知れません。
(台湾は元から日本に対する憧れがあるので、そういうの関係なくちょいちょい日本に来てます。)
中国で海外旅行を良くする人、一部の富裕層はあまり日本に来ません。
「爆買い」で目立っているのは、生涯数度しか海外旅行をしない中間層の人達が大部分です。
人生で数回しかないチャンスにお金を落としているのです。
確かに、彼らのもたらす経済効果は凄いと思います。
大体1人あたり100万円くらいは使いますしね...
ただ、中国の富裕層が本格的に日本に来たら、もっと凄いことになります。
知人がアテンドをした中国の方は、某国某カジノにて一晩で約500億円の損失が出ても特に気にしなかったそうです。(日本円換算してます)
滞在は1日だけだったので、500億負けに行った様なものだと知人が言っていました。
中国北京の有名なショッピングモールのオーナーです。
こういう方々はあまり日本に来ません。
確かに中国国内で日本製品を買おうとすると関税の関係で日本よりも5割増しくらいの価格になっていますが、彼らはその程度の価格差を気にするような人達では無いのです。
直接の知人である某デパートのオーナー(台湾系アメリカ人)一家は仕事で日本によく来ていますが、買い物と言えば電化製品(変わり種のガジェット系です)、ブランドの日本限定品を数点買っていく程度です。
奥様がHERMESフリークなので...前に代わりに日本限定品を買って来て欲しいと言われた時に...
私「値段いくらっすか?」
相手「100万円くらい?」
私「そんな金無い!」
相手「ですよねー」
私「....」
というマヌケな会話があったくらいです。(全て日本語に意訳してます)
ちなみに当時大学生でした。
私の感性としては平均的な大学生で100万円をポンと出せる人はあまり居ないと思っています。
彼らは食事にもある程度はお金を掛けることもありますが、普通にコンビニで済ませたり、ラーメン屋にもよく行ってたりしますし、たかが知れてるんですよね...
日本によく来る中華圏の人は、意外と単価が低いです。
(それでも日本在住の日本人よりは遥かにお金を掛けていますが...)
着ている服はヨーロッパのブランドで、買うときは直接フランスやイタリアに行っています。
日本にも同じブランドはありますが、わざわざ日本では買っていません。
彼らがヨーロッパの本店(あるいはフラッグシップショップ)に行くと、VIP待遇で店内にいる間は貸し切りになります。(彼らの購入金額的にそれだけの価値があるということです)
リアルで「ここからここまで」というね...orz
共通しているのは、基本的に付加価値のあるものを買うということです。
カジノで豪遊する方も、中国国内では出来ない体験をするためにお金を出しています。(流石に500億円擦るのはどうかと思いますがね...)
デパートのオーナーは日本的な小物を買っていきます。
そういえば、マンションも買ってましたね...一部屋ではなく一棟ですが...orz
いわゆる不動産投資です。
毎年そのマンションだけで数千万円の収入があるそうです。
不労収入とかまじ羨ましいです...
それで、話が最初の方に戻るのですが、日本の中華圏に対する迎合具合は、付加価値を下げているのでは無いでしょうか?というのが私の主張です。
旅行の楽しみは、未知との遭遇です(言い回しが変かも?)
知らない土地で、知らない文化に接触するのが楽しいのだと思います。
物的な欲求よりも、好奇心を満たすことで満足感が得ているのだと。
特に「爆買い」をしている無知で文化レベルがあまり高くない中間層よりも、富裕層にその傾向が強いかと。
若しくは、中間層ながら、日本に何度も来る方々です。
日本に何度も来る方は、日本に付加価値を見出していますし、彼らの態度も他のクレームが来るような観光客と違っています。(割りとそういう方と接触があるので...)
もちろんリピート率が高い方の中にも、いかにも成金で横柄な方もいます。
一見さんお断りのお店に金さえ積めば入れると思ってる。
予定を変更しても多目に金を払えば問題ないと思ってるなど...
(これはアテンドをやってる友人に聞いた話です...)
これも、無知からくる態度だと思えば納得できます...
ただ、態度はアレですが、彼らが行こうとしてるのは格式高い日本のセレブリティ向けのお店なのです。
中国語が大量に書かれているお店では無く、真に「おもてなし」が何かを追求しているお店です。
日本人ですら一見さんお断りで行けないお店に価値を強く感じているので、どうしても入りたいという気持ちがあるのです。
付加価値
ビジネス書籍でも強調される事柄です。
ただ、最近の京都は自ら付加価値を落としている感じがして、非常に残念に思っています。
これまた別のアテンドをやっていた知人が言っていましたが、某料亭でメニューを通訳しようとしたところ、遮られてただ「一番高いの」を要求したそうです。
これも日本の付加価値です。
日本は価格とクオリティがしっかり比例関係にある珍しい国です。
(もちろん例外もありますが、ある程度のランク、歴史があるお店では品質は確保されています)
しかも、日本はクオリティの割に値段がそこまで高くないケースも多々有ります。
それが「爆買い」に繋がっているわけでもありますが...
(特に値段を気にする中間層はそこに価値を見出しています)
勘違いした「おもてなし」で喜ぶのは無知な人相手だけです。
継続して観光都市としてあり続けるためには、もっとその辺を考えるべきでは? と、全然観光業と関係の無い私が思ったことを書いてみました。
別ブログで投稿したのを貼っておきます。
リンクはこちら
最後になりますが、私はこう見えて(?)、中国語も喋れます。
種を明かせば簡単で、父親の転勤で数年間中国に住んでいたから。
いわゆるトライリンガルってやつです。
まぁ、なんだかんだでアテンドの依頼は基本断っています。
ボランティアで知人友人に通訳はしますが。
仕事でやるなら、相場の10倍は最低でも出してもらわないとやる気になりません。
大学の専攻の関係である分野の専門的な通訳が出来るので、そのくらいの付加価値はあると確信しています。
(恐らく出来る日本人は全国で100人居ないのでは?)
専門的な知識が無い人が通訳をしているのをたまに見かけますが、その雇い主が心配になります。
(意味が間違って伝わると洒落にならない損失が...)
どのみち通訳はしんどいので、勤労意欲があまりない私は、ボランティア精神あふれるタイミングか、よほどギャラが良くない限りはやりたくないのです\(^o^)/
ちなみに、冒頭の写真は結構良い感じだと思っていますw
おしまい
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