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2020年06月02日

「年金改革法案」成立も世間は無関心?

つい先日の5月29日、「年金改革法案」が参院本会議で

成立しましたね。

それにしても、マスコミがこの件に対してそんなに取り上げて

いないように思うのですが、みなさんもそう感じませんか?

コロナ問題に気がとられて、あんまり関心がいかないのかもね。

だけど、実はこの改革法案、大変大事な問題が含まれているんですよ。

それでなくても、年金不安が増している中で「年金改革法案」が成立

したにもかかわらず、このニュースがそれほど大きくは伝えられてない

ような気がしてならないのですがね。

それで、あえてブログで注意喚起のつもりで取り上げたいと思いました。

今回の改革法案は厚生年金の加入対象となるパートなどの

短時間労働者の範囲拡大や、年金の受給開始年齢を75歳まで

繰り下げ可能にすることなどが柱らとされていて、実は受給者に

とって大変重要な問題が含まれているんですよね。

受給者個人にとって最も関心な点の一つは、年金を受け取り始める

年齢の選択肢が60歳から75歳までに広がるという点だと思います。

要するに、年金の支給開始年齢は原則として65歳ですが、60歳からの

繰り上げ受給と繰り下げ受給は70歳までとされていたのが、改正により

繰り下げ受給が75歳まで拡大されたのです。

もし、75歳で受給を始めると65歳からの受給開始より、月額で最大

84%の年金増になるとのことです。

ただ問題は生涯の年金受給総額で考えれば、必ずしも増額になるとは

限らないんですよね。

75歳から年金を受給開始した場合、受給総額が70歳から開始した場合の

受給総額を上回るのは、およそ91歳以上まで生存した場合なんですよね。

また、年金が増額されることで所得税や社会保険料の負担が増えて、

手取りにすると84%増にはならない場合が十分にあるのです。

しかも、医療や介護の自己負担額が上がる可能性も念頭に置いて

考えると、逆に実際の受給額は下がることもあり得るのです。

ある推算によると75歳からの受給を選んだ場合、生涯の年金受給額は

約350万円も減るらしいですよ。

なので、文面通りに受け止めては大きな過ちをおこすことになりかねない

のです。

くれぐれも慎重に判断すべきではないでしょうか。

そもそも、91歳まで生存できるかどうかも微妙ですしね。

まあ、現在でも繰り下げ受給を選択している人は1%強にとどまっている

そうなので、実際に75歳まで繰り下げて受給しようとする人は、

そう多くはいないと思いますけどね。

いずれにしても、今回の「年金改革法案」を見逃してはいけないと思いますね。

参考になれば幸いです。























































posted by アプロ君 at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活
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