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2017年02月02日
2017年2月2日21:00発表ー英国金融政策「BOE政策金利」発表前後のGBPJPY反応分析(結果追記済)
2017年2月2日21:00に英国中銀(BOE)の政策金利発表が行われます。
過去発表時のポイントは次の通りです。
結果は事後に追記します。そちらもご参照ください。
英国の政策金利は、英中銀(BOE=the Governor and Company of the Bank of England)の金融政策委員会(MPC=Monetary Policy Committee)に決定権限があります。同委員会は、総裁1人・副総裁2人・行内委員2人・外部委員2人の合計9人で構成されています。
MPCの決定には特徴があります。
まず、9人の意見が強く反映されるため、他の主要国(日米欧)と違って市場予想がアテにならないと言われています。また、直近の金利改定は2016年7月に0.5%から0.25%に下げられました。その前は2009年3月でした。このように、BOEはあまり頻繁に金利改定をしない、というイメージがあります。
がしかし、金利改定が頻繁に実施されないにも関わらず、本発表前後のGBPは大きく反応します。
過去のデータを見ると、利下げが行われた2016年7月を除く前回まで過去22回の直後1分足跳幅の平均値は33pipsにも達しています(2016年7月のデータも含めた平均値は44pips)。
ちなみに、前回利下げが行われた2016年7月の直後1分足跳幅は286pipsにも達していました。
MPCは原則毎月第1水・木曜日の2日間開催され、2日目の正午に政策金利が発表されます。その2週間後に議事録を公表し、2月・5月・8月・11月に四半期インフレ報告書を発表しています。
一般論として政策金利が引き上げられた場合、英国債金利上昇・英国株安・GBP高へと反応します。
既に公開されている情報を整理します。
指標発表結果に対し最も率直に反応するのは直後1分足跳幅です。
前回発表時は、前々回結果・市場予想ともに今回と同様に「現状維持」でした。そして、直後1分足・直後11分足ともに陰線で反応しました。
過去23回の直後1分足跳幅の平均値は44pipsでした。利下げが行われた2016年7月を除く前回まで過去22回の直後1分足跳幅の平均値でも33pipsにも達しています。
かなり大きく反応する指標だと言えます。
本指標の過去の動きを下図に示します。
前回の結果も今回の市場予想も「現状維持」となっています。
先月1/17には、カーニーBOE総裁が「今後数年間の英成長は鈍化する見込み」「個人消費の進展が政策にとっての鍵になる」「BOEは両方向に対応することが可能」「英成長は減速する見込みであって、止まるわけではない」と発言しています。
注視である以上、今回BOEがアクションを起こす可能性は低い、と考えられます。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足を、始値基準で揃えて下図に示します。
直前10-1分足の過去の跳幅平均は15pips、値幅平均は10pipsとなっています。
陽線・陰線への偏りはありません。
後述するように、直前10-1分足の方向は直前1分足と逆方向になりがちです(両者の一致率が僅か9%)。また、直前10-1分足と直後1分足の方向一致率は70%となっています。
直前1分足の過去の跳幅平均は15pips、値幅平均は12pipsとなっています。
直前1分足の方向は陰線に偏っており、過去23回中20回が陰線(87%)となっています。
過去の直前1分足は極端に陰線に偏っていることもあって、その後の直後1分足・直後11分足の方向を示唆する兆候は見出せません。
直後1分足の過去の跳幅平均は44pips、値幅平均は27pipsとなっています。前回利下げが行われた2016年7月は、跳幅が286pips、値幅が168pipsにも達しています。この回を除いた「現状維持」だった過去22回の平均値は、跳幅が33pips、値幅が21pipsなので、例え「現状維持」でも大きく反応しています。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は74%で、直後11分足終値が直後1分足終値を超えて同方向に伸びたことは55%となっています。
直後11分足の過去の跳幅平均は62pips、値幅平均は42pipsとなっています。前回利下げが行われた2016年7月は、跳幅が286pips、値幅が97pipsにも達しています。この回を除いた「現状維持」だった過去22回の平均値でも跳幅が52pips、値幅が39pipsなので、例え「現状維持」でも大きく反応しています。
なお、次回以降のために今回の事前の動きを記録しておきます。
直近の1時間足を見ると、17:00始値は142.93、18:00始値は142.75、19:00始値は142.75で終値は142.00となっています。つまり、英国市場が動き始めるに連れて、急速にGBPJPYが下がっていました。
21:00に本政策金利発表が行われた後、21:30にはBOE総裁の記者会見が予定されています。今回は、ブリグジットに関するBOE対応方針の説明に関心が高まっています。
解釈・コメントは「T. 調査」の該当箇所に記載済のため、分析結果のみを示します。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べます。
指標一致性分析では、事前差異と事後差異の方向に偏りがないかを調べます。
今回は調査期間中における金利改定が1回しか行われていないため、分析に足るデータ数が集まりません。そのため、本分析は割愛します。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
シナリオは4つ用意しましたが、実際に取引するかどうかはわかりません。何しろ大きく反応しがちな指標ですから、ポジションは慎重に持ちたいと思います。
MPC議事録では
「政策金利は0.25%に据え置き、この決定には委員全員が一致」
「資産買取規模は4350億GBPに据え置き、この決定には委員全員が一致」
「何人かの委員はインフレに懸念を示した」
と公表されました。
同時発表された四半期インフレ報告では
「インフレ見通しが2017年は2.7%、2018年は2.6%」
が示されました。
反応の大きさはさすがGBPです。
21:00からの1時間足は、始値142.36→終値141.34で、現在22:08に141.00も下抜けました。一目均衡表の日足基準線は140.93なので、ここで止まるかどうかですね。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
取引結果は次の通りでした。
分析が外れて、直前1分足は陽線、直後1分足と直後11分足の方向は逆になりました。
直前10-1分足は陽線で、直後1分足は陰線となりました。こちらは分析通りでした。
シナリオ1は分析が外れたので損切となりました。
シナリオ1が外れた時点でシナリオ2は取引を中止しました。そのまま止めていれば良かったのに、シナリオ3は直後1分足の値幅方向と同じにポジションを取り、これも損切となりました。
あいたたた、というところです。まぁ、こんな日もあります。
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過去発表時のポイントは次の通りです。
- BOEは金利改定を頻繁に行わないにも関わらず、本発表前後のGBPは大きく動きがちです。過去のデータを見ると、2016年7月の利下げが行われた回を除き、前回まで過去22回の直後1分足跳幅の平均値は33pipsに達しています。ちなみに、2016年7月の直後1分足跳幅は286pipsにも達していました。
- 前回結果も今回の市場予想も「現状維持」となっています。前回は直後1分足・直後11分足ともに陰線となっていました。
- 過去23回で直前1分足の陰線率は87%、跳幅平均は15pipsもありました。本発表時には直前1分間にそんじょそこらの経済指標発表直後よりも大きく反応します。
- 直前10-1分足と直後1分足の方向一致率が9%となっています(不一致率が91%)。また、直前10-1分足と直後1分足の方向一致率は70%に達しています。
結果は事後に追記します。そちらもご参照ください。
T.調査
【1. 指標概要】
英国の政策金利は、英中銀(BOE=the Governor and Company of the Bank of England)の金融政策委員会(MPC=Monetary Policy Committee)に決定権限があります。同委員会は、総裁1人・副総裁2人・行内委員2人・外部委員2人の合計9人で構成されています。
MPCの決定には特徴があります。
まず、9人の意見が強く反映されるため、他の主要国(日米欧)と違って市場予想がアテにならないと言われています。また、直近の金利改定は2016年7月に0.5%から0.25%に下げられました。その前は2009年3月でした。このように、BOEはあまり頻繁に金利改定をしない、というイメージがあります。
がしかし、金利改定が頻繁に実施されないにも関わらず、本発表前後のGBPは大きく反応します。
過去のデータを見ると、利下げが行われた2016年7月を除く前回まで過去22回の直後1分足跳幅の平均値は33pipsにも達しています(2016年7月のデータも含めた平均値は44pips)。
ちなみに、前回利下げが行われた2016年7月の直後1分足跳幅は286pipsにも達していました。
MPCは原則毎月第1水・木曜日の2日間開催され、2日目の正午に政策金利が発表されます。その2週間後に議事録を公表し、2月・5月・8月・11月に四半期インフレ報告書を発表しています。
一般論として政策金利が引き上げられた場合、英国債金利上昇・英国株安・GBP高へと反応します。
【2. 既出情報】
既に公開されている情報を整理します。
指標発表結果に対し最も率直に反応するのは直後1分足跳幅です。
前回発表時は、前々回結果・市場予想ともに今回と同様に「現状維持」でした。そして、直後1分足・直後11分足ともに陰線で反応しました。
過去23回の直後1分足跳幅の平均値は44pipsでした。利下げが行われた2016年7月を除く前回まで過去22回の直後1分足跳幅の平均値でも33pipsにも達しています。
かなり大きく反応する指標だと言えます。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
前回の結果も今回の市場予想も「現状維持」となっています。
先月1/17には、カーニーBOE総裁が「今後数年間の英成長は鈍化する見込み」「個人消費の進展が政策にとっての鍵になる」「BOEは両方向に対応することが可能」「英成長は減速する見込みであって、止まるわけではない」と発言しています。
注視である以上、今回BOEがアクションを起こす可能性は低い、と考えられます。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足を、始値基準で揃えて下図に示します。
直前10-1分足の過去の跳幅平均は15pips、値幅平均は10pipsとなっています。
陽線・陰線への偏りはありません。
後述するように、直前10-1分足の方向は直前1分足と逆方向になりがちです(両者の一致率が僅か9%)。また、直前10-1分足と直後1分足の方向一致率は70%となっています。
直前1分足の過去の跳幅平均は15pips、値幅平均は12pipsとなっています。
直前1分足の方向は陰線に偏っており、過去23回中20回が陰線(87%)となっています。
過去の直前1分足は極端に陰線に偏っていることもあって、その後の直後1分足・直後11分足の方向を示唆する兆候は見出せません。
直後1分足の過去の跳幅平均は44pips、値幅平均は27pipsとなっています。前回利下げが行われた2016年7月は、跳幅が286pips、値幅が168pipsにも達しています。この回を除いた「現状維持」だった過去22回の平均値は、跳幅が33pips、値幅が21pipsなので、例え「現状維持」でも大きく反応しています。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は74%で、直後11分足終値が直後1分足終値を超えて同方向に伸びたことは55%となっています。
直後11分足の過去の跳幅平均は62pips、値幅平均は42pipsとなっています。前回利下げが行われた2016年7月は、跳幅が286pips、値幅が97pipsにも達しています。この回を除いた「現状維持」だった過去22回の平均値でも跳幅が52pips、値幅が39pipsなので、例え「現状維持」でも大きく反応しています。
なお、次回以降のために今回の事前の動きを記録しておきます。
直近の1時間足を見ると、17:00始値は142.93、18:00始値は142.75、19:00始値は142.75で終値は142.00となっています。つまり、英国市場が動き始めるに連れて、急速にGBPJPYが下がっていました。
(2-3. 関連指標)
21:00に本政策金利発表が行われた後、21:30にはBOE総裁の記者会見が予定されています。今回は、ブリグジットに関するBOE対応方針の説明に関心が高まっています。
U. 分析
解釈・コメントは「T. 調査」の該当箇所に記載済のため、分析結果のみを示します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べます。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析では、事前差異と事後差異の方向に偏りがないかを調べます。
今回は調査期間中における金利改定が1回しか行われていないため、分析に足るデータ数が集まりません。そのため、本分析は割愛します。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
シナリオは4つ用意しましたが、実際に取引するかどうかはわかりません。何しろ大きく反応しがちな指標ですから、ポジションは慎重に持ちたいと思います。
V. 結果
2017.2/2.21:00発表
以下は2017年2月2日22:22に追記しました
【7. 発表結果】
MPC議事録では
「政策金利は0.25%に据え置き、この決定には委員全員が一致」
「資産買取規模は4350億GBPに据え置き、この決定には委員全員が一致」
「何人かの委員はインフレに懸念を示した」
と公表されました。
同時発表された四半期インフレ報告では
「インフレ見通しが2017年は2.7%、2018年は2.6%」
が示されました。
反応の大きさはさすがGBPです。
21:00からの1時間足は、始値142.36→終値141.34で、現在22:08に141.00も下抜けました。一目均衡表の日足基準線は140.93なので、ここで止まるかどうかですね。
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
(7-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
W. 検証
【8. 調査分析検証】
分析が外れて、直前1分足は陽線、直後1分足と直後11分足の方向は逆になりました。
直前10-1分足は陽線で、直後1分足は陰線となりました。こちらは分析通りでした。
【9. シナリオ検証】
シナリオ1は分析が外れたので損切となりました。
シナリオ1が外れた時点でシナリオ2は取引を中止しました。そのまま止めていれば良かったのに、シナリオ3は直後1分足の値幅方向と同じにポジションを取り、これも損切となりました。
あいたたた、というところです。まぁ、こんな日もあります。
以上
続きを読む...
2017年02月01日
英国景気指標「製造業PMI」(2017年1月分発表結果記載済)
2017年2月1日18:30に英国景気指標「製造業PMI」の発表が予定されています。今回は1月分のデータの発表です。
PMIは、(1) 各国同士を同じ基準で比較しやすいこと、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 製造業の景況感は非製造業のそれより先行性があると考えられること、から重要度・注目度が高いとされています。
また、PMIは企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。これは、製造業の材料・部品調達が数か月先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うためです。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、です。
英国重要指標全般に言えることですが、他の主要国と比較して反応(値動き)が素直で大きいという特徴があります。FX会社などの経済指標ランク分では、他国と同程度の重要度・注目度に位置づけられることが多いように見受けられます。がしかし、米国指標発表時のUSDJPYの反応と比べると、英国指標発表時のGBPJPYの反応は、1ランク上の大きさになるようです。そのためポジションを持つ場合には注意が必要です。
なお、PMIとはPurchasing Manager's Index(購買担当者景気指数)の省略形です。
Markit社の日本語案内資料によれば、「各国の製造業とサービス業の PMI 調査は、400 を超える企業の上級担当責任者(もしくは同等職)を対象とするアンケート調査への回答に基づいています」。製造業の「アンケートは生産高・新規受注・新規輸出受注・受注残・製品価格・購買価格・サプライヤー納期・完成品在庫・購買数量・購買品在庫・雇用」について行われ、その「集計結果をMarkit社のエコノミストが調査結果についてまとめています」。もし本記述内容に誤りがある場合には、引用者である当会のミスによるもので、Markit社案内資料の問題ではないことを付記しておきます。出典はこちらになります。
最初に、本指標の過去及び今回発表情報のうち、既に公開されていることを整理します。以下の調査は2015年1月以降先月発表結果までの24回分のデータに基づき、当会独自に行っています(Markit社とは関係ありません)。
前回結果56.1に対し、今回、市場では55.9と、やや悪化の予想となっています。とは言え、いつものことですが、指標の改善/悪化が問題なのではなく、発表結果が市場予想よりも良いか悪いかが問題ですから、お間違いなきように。
前回は発表結果が市場予想を上回り、その結果、直後1分足・直後11分足ともに陽線で反応しています。
指標発表結果に対し最も率直に反応するのは直後1分足跳幅だと言えます。過去24回のデータでは、直後1分足跳幅は平均25pipsの反応でした。反応が大きな指標だと言えるでしょう。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
本指標の過去の動きを下図に示します。
2016年7月分の48.2を底に、前回2016年11月分データは56.1ですから、半年足らずの間にΔ7.9も上昇しています。
2016年6月がブリグジットとなった国民投票でしたから、翌7月の底はわかります。その後の上昇は、EU諸国で英国製品に関税がかかる前に仕入れが増えたのでしょうか。だとすれば、昨年末ごろからハードブリグジットが報道されているので、改善基調がまだ暫く続くのかも知れません。このあたりの機微は現地報道を調べてみなないとわかりません。
なお、来月の備忘のためメモしておくと、当月中旬にメイ首相が正式にEU離脱にあたっての英政府方針を発表しました。来月の景況感を扱う指数には、その影響が現れるかもしれませんね。
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後11分足を下図に示します。
67%以上(3回に2回以上)の偏りは、直前10-1分足の陽線率が68%、直前1分足の陰線率が71%です。直後1分足と直後11分足には陽線・陰線への偏りはありません。
省略します。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
指標発表直後、1分足と11分足とが同じ方向だったことは87%あります。そしてそのとき、10分足終値が1分足終値よりも伸びていたことが61%となっています。ですから1分足で方向を確認してから10分足跳幅を狙ったポジションを持てば良い指標だと言えるでしょう。
平均値で言えば、直後1分足終値と直後11分足跳幅の差は19pipsとなっています。もし狙い通りにならない場合の損切の目安もこの程度だと考えておけば良いでしょう。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
反応性分析で述べた通り、直後1分足と直後11分足とが同じ方向だったことが87%に達しています。他には高い一致率が見いだせません。
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
事後差異と直後1分足・直後11分足との一致率がそれぞれ96%・78%となっています。発表結果が前回結果や市場予想よりも良くなっていればGBPJPYは「↑」で悪くなっていれば「↓」と、素直な反応をする指標だと言えます。
ちなみに、今回の事前差異はマイナスとなっています。そして、事前差異と直前1分足は方向一致率が30%しかありません(不一致率が70%)。一方、反応一致分析では直前1分足の陰線率は71%となっています。直前1分足については、ふたつの分析で真逆の結果となっています。どちらに転ぶかわからないので、直前1分足で微益を狙うポジションを取るのは控えた方が良さそうですね。
以上の調査・分析結果を整理しておきます。
英国重要指標全般に言えることですが、他の主要国と比較して反応(値動き)が素直で大きいという特徴があります。FX会社などの経済指標ランク分では、他国と同程度の重要度・注目度に位置づけられることが多いように見受けられます。がしかし、米国指標発表時のUSDJPYの反応と比べると、英国指標発表時のGBPJPYの反応は、1ランク上の大きさになるようです。そのためポジションを持つ場合には注意が必要です。
指標発表結果に対し最も率直に反応するのは直後1分足跳幅だと言えます。過去24回のデータでは、直後1分足跳幅は平均25pipsの反応でした。反応が大きな指標だと言えるでしょう。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
前回は発表結果が市場予想を上回り、その結果、直後1分足・直後11分足ともに陽線で反応しています。
指標発表直後、1分足と11分足とが同じ方向だったことは87%あります。そしてそのとき、10分足終値が1分足終値よりも伸びていたことが61%となっています。ですから1分足で方向を確認してから10分足跳幅を狙ったポジションを持てば良い指標だと言えるでしょう。
平均値で言えば、直後1分足終値と直後11分足跳幅の差は19pipsとなっています。もし狙い通りにならない場合の損切の目安もこの程度だと考えておけば良いでしょう。
事後差異と直後1分足・直後11分足との一致率がそれぞれ96%・78%となっています。発表結果が前回結果や市場予想よりも良くなっていればGBPJPYは「↑」で悪くなっていれば「↓」と、素直な反応をする指標だと言えます。
以上の調査・分析結果を踏まえ、今回は以下のシナリオで取引に臨みます。但し、シナリオ3は期待的中率75%に達していないので、指標発表前1時間のトレンドと直後1分足の方向が一致していた場合のみ、実際にポジションを取るように致します。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
取引結果は次の通りでした。
後日追記します。
後日追記します。
続きを読む...
【1. 指標概要】
PMIは、(1) 各国同士を同じ基準で比較しやすいこと、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 製造業の景況感は非製造業のそれより先行性があると考えられること、から重要度・注目度が高いとされています。
また、PMIは企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。これは、製造業の材料・部品調達が数か月先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うためです。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、です。
英国重要指標全般に言えることですが、他の主要国と比較して反応(値動き)が素直で大きいという特徴があります。FX会社などの経済指標ランク分では、他国と同程度の重要度・注目度に位置づけられることが多いように見受けられます。がしかし、米国指標発表時のUSDJPYの反応と比べると、英国指標発表時のGBPJPYの反応は、1ランク上の大きさになるようです。そのためポジションを持つ場合には注意が必要です。
なお、PMIとはPurchasing Manager's Index(購買担当者景気指数)の省略形です。
Markit社の日本語案内資料によれば、「各国の製造業とサービス業の PMI 調査は、400 を超える企業の上級担当責任者(もしくは同等職)を対象とするアンケート調査への回答に基づいています」。製造業の「アンケートは生産高・新規受注・新規輸出受注・受注残・製品価格・購買価格・サプライヤー納期・完成品在庫・購買数量・購買品在庫・雇用」について行われ、その「集計結果をMarkit社のエコノミストが調査結果についてまとめています」。もし本記述内容に誤りがある場合には、引用者である当会のミスによるもので、Markit社案内資料の問題ではないことを付記しておきます。出典はこちらになります。
【2. 既出情報】
最初に、本指標の過去及び今回発表情報のうち、既に公開されていることを整理します。以下の調査は2015年1月以降先月発表結果までの24回分のデータに基づき、当会独自に行っています(Markit社とは関係ありません)。
前回結果56.1に対し、今回、市場では55.9と、やや悪化の予想となっています。とは言え、いつものことですが、指標の改善/悪化が問題なのではなく、発表結果が市場予想よりも良いか悪いかが問題ですから、お間違いなきように。
前回は発表結果が市場予想を上回り、その結果、直後1分足・直後11分足ともに陽線で反応しています。
指標発表結果に対し最も率直に反応するのは直後1分足跳幅だと言えます。過去24回のデータでは、直後1分足跳幅は平均25pipsの反応でした。反応が大きな指標だと言えるでしょう。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
2016年7月分の48.2を底に、前回2016年11月分データは56.1ですから、半年足らずの間にΔ7.9も上昇しています。
2016年6月がブリグジットとなった国民投票でしたから、翌7月の底はわかります。その後の上昇は、EU諸国で英国製品に関税がかかる前に仕入れが増えたのでしょうか。だとすれば、昨年末ごろからハードブリグジットが報道されているので、改善基調がまだ暫く続くのかも知れません。このあたりの機微は現地報道を調べてみなないとわかりません。
なお、来月の備忘のためメモしておくと、当月中旬にメイ首相が正式にEU離脱にあたっての英政府方針を発表しました。来月の景況感を扱う指数には、その影響が現れるかもしれませんね。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後11分足を下図に示します。
67%以上(3回に2回以上)の偏りは、直前10-1分足の陽線率が68%、直前1分足の陰線率が71%です。直後1分足と直後11分足には陽線・陰線への偏りはありません。
(2-3. 関連指標)
省略します。
U. 分析
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
指標発表直後、1分足と11分足とが同じ方向だったことは87%あります。そしてそのとき、10分足終値が1分足終値よりも伸びていたことが61%となっています。ですから1分足で方向を確認してから10分足跳幅を狙ったポジションを持てば良い指標だと言えるでしょう。
平均値で言えば、直後1分足終値と直後11分足跳幅の差は19pipsとなっています。もし狙い通りにならない場合の損切の目安もこの程度だと考えておけば良いでしょう。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
反応性分析で述べた通り、直後1分足と直後11分足とが同じ方向だったことが87%に達しています。他には高い一致率が見いだせません。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
事後差異と直後1分足・直後11分足との一致率がそれぞれ96%・78%となっています。発表結果が前回結果や市場予想よりも良くなっていればGBPJPYは「↑」で悪くなっていれば「↓」と、素直な反応をする指標だと言えます。
ちなみに、今回の事前差異はマイナスとなっています。そして、事前差異と直前1分足は方向一致率が30%しかありません(不一致率が70%)。一方、反応一致分析では直前1分足の陰線率は71%となっています。直前1分足については、ふたつの分析で真逆の結果となっています。どちらに転ぶかわからないので、直前1分足で微益を狙うポジションを取るのは控えた方が良さそうですね。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果を整理しておきます。
英国重要指標全般に言えることですが、他の主要国と比較して反応(値動き)が素直で大きいという特徴があります。FX会社などの経済指標ランク分では、他国と同程度の重要度・注目度に位置づけられることが多いように見受けられます。がしかし、米国指標発表時のUSDJPYの反応と比べると、英国指標発表時のGBPJPYの反応は、1ランク上の大きさになるようです。そのためポジションを持つ場合には注意が必要です。
指標発表結果に対し最も率直に反応するのは直後1分足跳幅だと言えます。過去24回のデータでは、直後1分足跳幅は平均25pipsの反応でした。反応が大きな指標だと言えるでしょう。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
前回は発表結果が市場予想を上回り、その結果、直後1分足・直後11分足ともに陽線で反応しています。
指標発表直後、1分足と11分足とが同じ方向だったことは87%あります。そしてそのとき、10分足終値が1分足終値よりも伸びていたことが61%となっています。ですから1分足で方向を確認してから10分足跳幅を狙ったポジションを持てば良い指標だと言えるでしょう。
平均値で言えば、直後1分足終値と直後11分足跳幅の差は19pipsとなっています。もし狙い通りにならない場合の損切の目安もこの程度だと考えておけば良いでしょう。
事後差異と直後1分足・直後11分足との一致率がそれぞれ96%・78%となっています。発表結果が前回結果や市場予想よりも良くなっていればGBPJPYは「↑」で悪くなっていれば「↓」と、素直な反応をする指標だと言えます。
以上の調査・分析結果を踏まえ、今回は以下のシナリオで取引に臨みます。但し、シナリオ3は期待的中率75%に達していないので、指標発表前1時間のトレンドと直後1分足の方向が一致していた場合のみ、実際にポジションを取るように致します。
V. 結果
2017.2/1.18:30発表
2017年2月1日23:11追記
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
(7-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
W. 検証
【8. 調査分析検証】
後日追記します。
【9. シナリオ検証】
後日追記します。
以上
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2017年01月30日
2017.2/1.18:30発表予定ー英国1月製造業PMIの取引シナリオと根拠
2017年2月1日18:30に英国景気指標「製造業PMI」の発表が予定されています。今回の発表は2017年1月分のデータです。
PMIは、(1) 各国同士を同じ基準で比較しやすいこと、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 製造業の景況感は非製造業のそれより先行性があると考えられること、から重要度・注目度が高いとされています。
また、PMIは企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。これは、製造業の材料・部品調達が数か月先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うためです。
英国重要指標全般に言えることですが、他の主要国と比較して反応(値動き)が素直で大きいという特徴があります。FX会社などの経済指標ランク分では、他国と同程度の重要度・注目度に位置づけられることが多いように見受けられます。がしかし、米国指標発表時のUSDJPYの反応と比べると、英国指標発表時のGBPJPYの反応は、1ランク上の大きさになるようです。そのためポジションを持つ場合には注意が必要です。
本指標について既に公開されている情報を整理します。
前回結果56.1に対し、今回、市場では55.9と、やや悪化の予想となっています。とは言え、いつものことですが、指標の改善/悪化が問題なのではなく、発表結果が市場予想よりも良いか悪いかが問題ですから、お間違いなきように。
前回は発表結果が市場予想を上回り、その結果、直後1分足・直後11分足ともに陽線で反応しています。
指標発表結果に対し最も率直に反応するのは直後1分足跳幅だと言えます。過去24回のデータでは、直後1分足跳幅は平均25pipsの反応でした。反応が大きな指標だと言えるでしょう。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
そして、以下のシナリオで取引に臨みます。その根拠詳細はこちらに記載しています。
シナリオ根拠の要点は次の通りです。
指標発表直後、1分足と11分足とが同じ方向だったことは87%あります。そしてそのとき、10分足終値が1分足終値よりも伸びていたことが61%となっています。ですから1分足で方向を確認してから10分足跳幅を狙ったポジションを持てば良い指標だと言えるでしょう。
平均値で言えば、直後1分足終値と直後11分足跳幅の差は19pipsとなっています。もし狙い通りにならない場合の損切の目安もこの程度だと考えておけば良いでしょう。
事後差異と直後1分足・直後11分足との一致率がそれぞれ96%・78%となっています。発表結果が前回結果や市場予想よりも良くなっていればGBPJPYは「↑」で悪くなっていれば「↓」と、素直な反応をする指標だと言えます。
事後差異がどうなるのかは、前回結果・市場予想の位置が中途半端で予想が難しいと思います。そのため、事後差異と直後1分足との方向一致率が高いものの、この傾向を利用した取引は断念します。安全に、事後差異と直後11分足の方向一致率が高いことに乗った取引だけにします。
以上の調査・分析結果を踏まえ、今回は上記シナリオで取引に臨みます。但し、シナリオ3は期待的中率75%に達していないので、指標発表前1時間のトレンドと直後1分足の方向が一致していた場合のみ、実際にポジションを取るように致します。
以上の根拠詳細はこちらに記載しています。
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PMIは、(1) 各国同士を同じ基準で比較しやすいこと、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 製造業の景況感は非製造業のそれより先行性があると考えられること、から重要度・注目度が高いとされています。
また、PMIは企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。これは、製造業の材料・部品調達が数か月先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うためです。
英国重要指標全般に言えることですが、他の主要国と比較して反応(値動き)が素直で大きいという特徴があります。FX会社などの経済指標ランク分では、他国と同程度の重要度・注目度に位置づけられることが多いように見受けられます。がしかし、米国指標発表時のUSDJPYの反応と比べると、英国指標発表時のGBPJPYの反応は、1ランク上の大きさになるようです。そのためポジションを持つ場合には注意が必要です。
本指標について既に公開されている情報を整理します。
前回結果56.1に対し、今回、市場では55.9と、やや悪化の予想となっています。とは言え、いつものことですが、指標の改善/悪化が問題なのではなく、発表結果が市場予想よりも良いか悪いかが問題ですから、お間違いなきように。
前回は発表結果が市場予想を上回り、その結果、直後1分足・直後11分足ともに陽線で反応しています。
指標発表結果に対し最も率直に反応するのは直後1分足跳幅だと言えます。過去24回のデータでは、直後1分足跳幅は平均25pipsの反応でした。反応が大きな指標だと言えるでしょう。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
そして、以下のシナリオで取引に臨みます。その根拠詳細はこちらに記載しています。
シナリオ根拠の要点は次の通りです。
指標発表直後、1分足と11分足とが同じ方向だったことは87%あります。そしてそのとき、10分足終値が1分足終値よりも伸びていたことが61%となっています。ですから1分足で方向を確認してから10分足跳幅を狙ったポジションを持てば良い指標だと言えるでしょう。
平均値で言えば、直後1分足終値と直後11分足跳幅の差は19pipsとなっています。もし狙い通りにならない場合の損切の目安もこの程度だと考えておけば良いでしょう。
事後差異と直後1分足・直後11分足との一致率がそれぞれ96%・78%となっています。発表結果が前回結果や市場予想よりも良くなっていればGBPJPYは「↑」で悪くなっていれば「↓」と、素直な反応をする指標だと言えます。
事後差異がどうなるのかは、前回結果・市場予想の位置が中途半端で予想が難しいと思います。そのため、事後差異と直後1分足との方向一致率が高いものの、この傾向を利用した取引は断念します。安全に、事後差異と直後11分足の方向一致率が高いことに乗った取引だけにします。
以上の調査・分析結果を踏まえ、今回は上記シナリオで取引に臨みます。但し、シナリオ3は期待的中率75%に達していないので、指標発表前1時間のトレンドと直後1分足の方向が一致していた場合のみ、実際にポジションを取るように致します。
以上の根拠詳細はこちらに記載しています。
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2017年01月24日
2017.1/26.18:30ー英国経済成長「四半期GDP速報値」調査・分析(結果検証済)
2017.1/26.18:30に、英国経済成長「四半期GDP速報値」の発表が予定されています。今回は2016年10-12月分の発表となります。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、以下のシナリオで臨みます。
調査・分析の結論要点は次の通りです。
詳細は下記の通りです。
GDPは国内経済活動を総合的に表すので、その国の経済状況が良くなっているのか悪くなっているのかが一目瞭然です。どの国についてもそうですが、政策金利改定に次いで大きな反応が起きるのがGDP発表です。
英国四半期GDPは「速報値」「改定値」「確報値」と3回発表されます。最も反応が大きいのが速報値ですから、ポジションを持つつもりの方はご注意ください。
但し、最近の傾向は少し異なるようです。以下のデータを用いた調査・分析結果をご覧ください。
GDP速報値は、英国国家統計局が 1月・4月・7月・10月の下旬に前四半期分を発表しています。
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2013年1-3年月分から前回2016年7-9月分までの15回のデータを集計したものです。
本指標の過去の動きを下図に示します。
このブログでは、市場予想から前回結果を引いた値を合算した数値を「事前差異」と呼んでいます。前期比と前年比の事前差異を加えると、今回は事前差異がマイナスとなっています。
下記5項の指標一致性分析の結果を見ると、事前差異が生じたことは過去に12回あります(3回は0値だった)。ですが、事前差異の方向と直前10-1分足・直前1分足が一致したことは58%・33%です。つまり、本指標は事前差異がどうであれ、発表直前の反応方向がどちら向きになるかはわかりません。あえて言えば、3回に2回は直前1分足が事前差異と逆方向に反応しています(今回の場合は陽線になる、ということです)。
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
ぱっと見でわかる通り、直前10-1分足や直前1分足でも10-30pips動くことが多いので、それを狙うのならともかく、あまり早くポジションを持っても危ないようですね。
次に、以上の各タイミングでの始値規準ローソク足の跳幅・値幅を下表に纏めておきました。
上表から、本指標への反応を最も良く表す直後1分足跳幅の平均値は34pipsでした。
そして、この34pipsを基準とすると、34pipsを跳幅が超えたことは4回(母数15回)しかありません。その約2倍となる67pipsを超えたことは1回しかありません。
もともとGBPJPYは大きく動く通貨ペアとして知られていますが、GDP速報値でこの程度の反応というのは正直言って意外ではないでしょうか。
最近の傾向をきちんと調べておかないと、世間の評判というのはあまりアテにならないものですね。
対比分析は割愛します。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ29pips・19pipsとなっていました。但し、直後1分足と直後10分足の方向一致率が100%で、10分足終値が1分足終値よりも大きかったことが71%あります。
つまり、危険を冒さなくても、直後1分足終値で方向を確認してから直後10分足跳幅を狙ってポジションを持っても良い指標です。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
前述の通り、直後1分足と直後10分足の方向一致率が100%となっています。なんか、そろそろ外れそうで嫌な予感もしますが、このデータを見て直後1分足を見てから逆張りは普通できません。
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
事後差異と直後1分足・直後10分足の方向一致率はそれぞれ46%です。ちなみに、事後差異とは、(発表結果ー前回結果)+(発表結果ー市場予想)の値です。言葉でざっくり言えば、発表結果が前回結果や市場予想よりも改善したか否か、です。
この数値が46%ということは、発表結果がどうあれどちらに反応するのかがわからない指標、ということになります。その点においても、先に反応一致性分析で述べたように、直後1分足を見てからポジションを取るしかないでしょう。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
ポイント・現金・金券などアンケートの内容に応じて色々な謝礼をご用意しています!
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、以下のシナリオで臨みます。
調査・分析の結論要点は次の通りです。
- 英国四半期GDP速報値というと、極端に大きな反応しそうなイメージがあります。がしかし、最近の傾向は少し違うようです。目安としては、過去15回平均で直後1分足の跳幅は37pipsしかなく、37pipsを超えて反応したことも4回しかありません。小さくはありませんが、意外です。
- 事後差異と直後1分足・直後10分足の方向一致率はそれぞれ46%しかありません。ちなみに、事後差異とはざっくり言えば、発表結果が前回結果や市場予想よりも改善したか否か、です。この数値が46%ということは、発表結果がどうあれどちらに反応するのかがわからない指標、ということになります。気をつけましょう。
- 直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ29pips・19pipsとなっていました。但し、直後1分足と直後10分足の方向一致率が100%で、10分足終値が1分足終値よりも大きかったことが71%あります。
つまり、危険を冒さなくても、直後1分足終値で方向を確認してから直後10分足跳幅を狙ってポジションを持っても良い指標です。
詳細は下記の通りです。
【1. 指標概要】
GDPは国内経済活動を総合的に表すので、その国の経済状況が良くなっているのか悪くなっているのかが一目瞭然です。どの国についてもそうですが、政策金利改定に次いで大きな反応が起きるのがGDP発表です。
英国四半期GDPは「速報値」「改定値」「確報値」と3回発表されます。最も反応が大きいのが速報値ですから、ポジションを持つつもりの方はご注意ください。
但し、最近の傾向は少し異なるようです。以下のデータを用いた調査・分析結果をご覧ください。
GDP速報値は、英国国家統計局が 1月・4月・7月・10月の下旬に前四半期分を発表しています。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2013年1-3年月分から前回2016年7-9月分までの15回のデータを集計したものです。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
このブログでは、市場予想から前回結果を引いた値を合算した数値を「事前差異」と呼んでいます。前期比と前年比の事前差異を加えると、今回は事前差異がマイナスとなっています。
下記5項の指標一致性分析の結果を見ると、事前差異が生じたことは過去に12回あります(3回は0値だった)。ですが、事前差異の方向と直前10-1分足・直前1分足が一致したことは58%・33%です。つまり、本指標は事前差異がどうであれ、発表直前の反応方向がどちら向きになるかはわかりません。あえて言えば、3回に2回は直前1分足が事前差異と逆方向に反応しています(今回の場合は陽線になる、ということです)。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
ぱっと見でわかる通り、直前10-1分足や直前1分足でも10-30pips動くことが多いので、それを狙うのならともかく、あまり早くポジションを持っても危ないようですね。
次に、以上の各タイミングでの始値規準ローソク足の跳幅・値幅を下表に纏めておきました。
上表から、本指標への反応を最も良く表す直後1分足跳幅の平均値は34pipsでした。
そして、この34pipsを基準とすると、34pipsを跳幅が超えたことは4回(母数15回)しかありません。その約2倍となる67pipsを超えたことは1回しかありません。
もともとGBPJPYは大きく動く通貨ペアとして知られていますが、GDP速報値でこの程度の反応というのは正直言って意外ではないでしょうか。
最近の傾向をきちんと調べておかないと、世間の評判というのはあまりアテにならないものですね。
(2-3. 関連指標)
対比分析は割愛します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ29pips・19pipsとなっていました。但し、直後1分足と直後10分足の方向一致率が100%で、10分足終値が1分足終値よりも大きかったことが71%あります。
つまり、危険を冒さなくても、直後1分足終値で方向を確認してから直後10分足跳幅を狙ってポジションを持っても良い指標です。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
前述の通り、直後1分足と直後10分足の方向一致率が100%となっています。なんか、そろそろ外れそうで嫌な予感もしますが、このデータを見て直後1分足を見てから逆張りは普通できません。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
事後差異と直後1分足・直後10分足の方向一致率はそれぞれ46%です。ちなみに、事後差異とは、(発表結果ー前回結果)+(発表結果ー市場予想)の値です。言葉でざっくり言えば、発表結果が前回結果や市場予想よりも改善したか否か、です。
この数値が46%ということは、発表結果がどうあれどちらに反応するのかがわからない指標、ということになります。その点においても、先に反応一致性分析で述べたように、直後1分足を見てからポジションを取るしかないでしょう。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以上
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ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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2017年01月20日
2017.1/20.18:30予定ー英国実態指標「小売売上高指数」調査・分析
2017.1/20.18:30に、英国実態指標「小売売上高指数」の発表が予定されています。今回は2016年12月分の発表となります。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、下表のシナリオが成り立ちます。
調査・分析結果を纏めておきます。
本指標の調査対象は、自動車販売店を除いた小売業・飲食店など5000社です。小売売上高は英国に限らず天候・季節が影響します。特に1月発表(前年12月分)はクリスマス商戦の影響で毎月の結果よりも大きく変動することが知られています。
英国の個人消費はGDPの約40%を占めるため、GDPの先行指標として本指標は意義があります。
英国国家統計局が翌月中旬に発表しています。
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの23回のデータを集計したものです。
本指標の過去の動きを下図に示します。
図から、最近は改善傾向が続いていると言えるでしょう。
前月比・前年比は、前回が0.2・5.9、今回の市場予想が△0.1・7.2となっています。なお、市場予想は直前までに何度も改訂されることが多いので、気になる方はFX会社HP等で直前にご確認ください。
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
下表に、各タイミングにおける反応の大きさを纏めておきました。
かなり反応が大きい指標だということがわかります。
対比分析は割愛します。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ26pips・9pipsとなっていました。これなら無理をせずに1分足で反応方向を確かめてからポジションが持てるので安心ですね。
なお、過去23回のうち直後1分足跳幅が30pips以上となったことは11回あります。そのうち、直後1分足と10分足の方向が一致したことは9回(82%)です。但し、その9回のうち1分足終値よりも10分足終値の方が大きくなった(陰線の場合には小さくなった)場合は5回です。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直前1分足の陰線率が80%となっています。そして、期待的中率75%には達しませんでしたが、直後1分足と10分足の方向一致率は71%でした。
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
期待的中率75%に達する特徴は見いだせませんでした。但し、事後差異と直後1分足の方向一致率が71%でした。これは、前回結果や市場予想よりも発表結果が改善だった場合、4回に3回は素直に反応するということです。
以上の調査・分析結果に基づき、下表のシナリオを念頭に取引に臨むことにしました。
SBI FXトレード社は、1000通貨単位の取引はもちろん、1通貨単位での取引も可能です。さすがに私も、1ドルでの取引はやったことがありません。サービスだからと言って、試食品をたくさん食べるみたいで何か嫌です。
さて、取引時間中の為替レートは常に動いています。だから、注文レートで約定できそうもないとき、FX会社の対応は大別して次の二通りに分かれます。ひとつは、注文時のレートからいくらズレたら注文そのものを受け付けなかったことにしますよ、という対応です。もうひとつは、非常時にはそんなことを言っていられないので、顧客になるべく有利なレートで約定するように努めますよ、という対応です。
どちらの方法にも長所・短所があります。結局、どちらのFX会社を選ぶのかという選択は、顧客がしなければいけません。
SBI FXトレード社は前者の対応をしており、注文レートと実際のレートがいくらズレたら注文を取り消すのかを、予め顧客自身で指定できるようになっています。そして、スプレッドをなるべく変えず、レート配信を停止しない取引環境提供に努めてきたことが、HP上で公開されています。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、下表のシナリオが成り立ちます。
調査・分析結果を纏めておきます。
- 本指標の過去23回の反応の平均値を見てみると、直後1分足跳幅・値幅が30pips・18pipsとなっています。
- 欧米の消費関連指標は「12月クリスマス商戦の結果が発表される1月発表の変動が大きい」と言われています。がしかし、昨年1月発表(2015年12月分)の直後1分足跳幅・値幅は33pips・0pipsでした。
- 過去23回のうち直後1分足跳幅が30pips以上となったことは11回あります。そのうち、直後1分足と10分足の方向が一致したことは9回(82%)です。但し、その9回のうち1分足終値よりも10分足終値の方が大きくなった(陰線の場合には小さくなった)場合は5回です。
- 反応一致性分析では、直前1分足の陰線率が80%となっていました。そして、期待的中率75%には達しませんでしたが、直後1分足と10分足の方向一致率は71%でした。
- 指標一致性分析では、期待的中率75%に達する特徴を見いだせませんでした。但し、事後差異と直後1分足の方向一致率が71%でした。これは、前回結果や市場予想よりも発表結果が改善だった場合、4回に3回は素直に反応するということです。
【1. 指標概要】
本指標の調査対象は、自動車販売店を除いた小売業・飲食店など5000社です。小売売上高は英国に限らず天候・季節が影響します。特に1月発表(前年12月分)はクリスマス商戦の影響で毎月の結果よりも大きく変動することが知られています。
英国の個人消費はGDPの約40%を占めるため、GDPの先行指標として本指標は意義があります。
英国国家統計局が翌月中旬に発表しています。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの23回のデータを集計したものです。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
図から、最近は改善傾向が続いていると言えるでしょう。
前月比・前年比は、前回が0.2・5.9、今回の市場予想が△0.1・7.2となっています。なお、市場予想は直前までに何度も改訂されることが多いので、気になる方はFX会社HP等で直前にご確認ください。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
下表に、各タイミングにおける反応の大きさを纏めておきました。
かなり反応が大きい指標だということがわかります。
(2-3. 関連指標)
対比分析は割愛します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ26pips・9pipsとなっていました。これなら無理をせずに1分足で反応方向を確かめてからポジションが持てるので安心ですね。
なお、過去23回のうち直後1分足跳幅が30pips以上となったことは11回あります。そのうち、直後1分足と10分足の方向が一致したことは9回(82%)です。但し、その9回のうち1分足終値よりも10分足終値の方が大きくなった(陰線の場合には小さくなった)場合は5回です。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直前1分足の陰線率が80%となっています。そして、期待的中率75%には達しませんでしたが、直後1分足と10分足の方向一致率は71%でした。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
期待的中率75%に達する特徴は見いだせませんでした。但し、事後差異と直後1分足の方向一致率が71%でした。これは、前回結果や市場予想よりも発表結果が改善だった場合、4回に3回は素直に反応するということです。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、下表のシナリオを念頭に取引に臨むことにしました。
以上
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さて、取引時間中の為替レートは常に動いています。だから、注文レートで約定できそうもないとき、FX会社の対応は大別して次の二通りに分かれます。ひとつは、注文時のレートからいくらズレたら注文そのものを受け付けなかったことにしますよ、という対応です。もうひとつは、非常時にはそんなことを言っていられないので、顧客になるべく有利なレートで約定するように努めますよ、という対応です。
どちらの方法にも長所・短所があります。結局、どちらのFX会社を選ぶのかという選択は、顧客がしなければいけません。
SBI FXトレード社は前者の対応をしており、注文レートと実際のレートがいくらズレたら注文を取り消すのかを、予め顧客自身で指定できるようになっています。そして、スプレッドをなるべく変えず、レート配信を停止しない取引環境提供に努めてきたことが、HP上で公開されています。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
2017年01月17日
2017.1/18.18:30予定ー英国雇用指標「失業保険申請件数・失業率」調査・分析
2017.1/18.18:30に、英国雇用統計「失業保険申請件数・失業率」の発表が予定されています。今回は2016年12月分の発表となります。
以下の調査・分析結果に基づき、有望なシナリオがふたつ見いだせました。がしかし、シナリオ2の直後1分足の反応方向を見てから10分足跳幅を狙う方法は、最近の傾向から難しいかも知れません。
※ 結果を「追記欄」に記載しています。PCでご覧の方は最下部に、スマホの方は末尾の「続きはこちらから...」でご覧いただけます。
日本を除く主要国では、雇用統計発表直後の反応が他の指標発表時よりも大きくなる傾向があります。これは、雇用統計がその国の景気を最もよく表している、と考えられているからです。
どの国でも失業率は「失業者÷労働力人口×100」と定義され、失業者は「働く意思があるのに失職中の人」とされています。がしかし、働く意思があるのに失職中の人をカウントすることは難しいのです。年金受給者・生活保護者・収監者を除いたり、細かな定義を見ると算出の難しさがわかります。
そのため、失業保険申請件数や雇用者数を集計して、失業率の算定がおかしな数字となっていないことをチェックしている訳です。ちなみに、英国では失業保険申請件数を失業率と同時に集計・発表しています。
本指標について既に公開されている情報を整理します。
以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの結果を集計したものです。
失業保険申請件数は対前月増減を表しています。最近はややプラス傾向が続いています。
失業率のグラフを見ると、市場予想は単に前回結果を踏襲したもので、予想としての意義はあまりないように見受けられます。
指標発表直後1分足を見てみると、跳幅が20pips以上となったことが16回(母数23回)あります。そのうち、1分足値幅方向と10分足値幅方向が一致しているのは11回(母数16回)となっています。
このことは、本指標への反応が大きいものの、大きく反応したときには3回に1回の割合ですぐに反応方向が反転してしまうことを表しています。ポジションを持つ上でご注意を。
対比分析は割愛します。
以前に比べて最近は反応が小さくなっています。何より、最近の傾向では1分足跳幅と10分足跳幅がほぼ一致していることです。それらがほぼ一致するということは、1分足で反応方向を見てからポジションを得ることが難しいということです。
直前1分足の陰線率が76%あることがわかりました。
特にポジションを持つ上で役立ちそうな特徴は見いだせませんでした。
以上の調査・分析結果に基づき、有望なシナリオがふたつ見いだせました。がしかし、シナリオ2の直後1分足の反応方向を見てから10分足跳幅を狙う方法は、最近の傾向から難しいかも知れません。
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【1. 指標概要】
日本を除く主要国では、雇用統計発表直後の反応が他の指標発表時よりも大きくなる傾向があります。これは、雇用統計がその国の景気を最もよく表している、と考えられているからです。
どの国でも失業率は「失業者÷労働力人口×100」と定義され、失業者は「働く意思があるのに失職中の人」とされています。がしかし、働く意思があるのに失職中の人をカウントすることは難しいのです。年金受給者・生活保護者・収監者を除いたり、細かな定義を見ると算出の難しさがわかります。
そのため、失業保険申請件数や雇用者数を集計して、失業率の算定がおかしな数字となっていないことをチェックしている訳です。ちなみに、英国では失業保険申請件数を失業率と同時に集計・発表しています。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。
以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの結果を集計したものです。
(2-1. 過去情報)
失業保険申請件数は対前月増減を表しています。最近はややプラス傾向が続いています。
失業率のグラフを見ると、市場予想は単に前回結果を踏襲したもので、予想としての意義はあまりないように見受けられます。
(2-2. 過去反応)
指標発表直後1分足を見てみると、跳幅が20pips以上となったことが16回(母数23回)あります。そのうち、1分足値幅方向と10分足値幅方向が一致しているのは11回(母数16回)となっています。
このことは、本指標への反応が大きいものの、大きく反応したときには3回に1回の割合ですぐに反応方向が反転してしまうことを表しています。ポジションを持つ上でご注意を。
(2-3. 関連指標)
対比分析は割愛します。
【3. 反応性分析】
以前に比べて最近は反応が小さくなっています。何より、最近の傾向では1分足跳幅と10分足跳幅がほぼ一致していることです。それらがほぼ一致するということは、1分足で反応方向を見てからポジションを得ることが難しいということです。
【4. 反応一致性分析】
直前1分足の陰線率が76%あることがわかりました。
【5. 指標一致性分析】
特にポジションを持つ上で役立ちそうな特徴は見いだせませんでした。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、有望なシナリオがふたつ見いだせました。がしかし、シナリオ2の直後1分足の反応方向を見てから10分足跳幅を狙う方法は、最近の傾向から難しいかも知れません。
以上
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2017年01月16日
2017.1/17.18:30予定ー英国物価指標「生産者物価指数・消費者物価指数・小売物価指数」調査・分析
2017年1月17日18:30に、英国物価指標の生産者物価指数(PPI)・消費者物価指数(CPI)・小売物価指数(RPI)が揃って発表されます。今回は2016年12月分の発表となります。
以下の調査・分析結果をまとめると、次のシナリオでポジションを持つことが望ましいと言えます。但し、シナリオ3は、今回の指標発表方向に確信が得られないので、おそらくポジションを持たないと思います。
※ 結果を「追記欄」に記載しています。PCでご覧の方は最下部に、スマホの方は末尾の「続きはこちらから...」でご覧いただけます。
物価は、生産者→小売→消費者の順に波及すると考えられます。他の主要国ではこれら物価指数が別々に発表されますが、英国は一度に発表しています。
消費者物価指数(CPI)とは消費者の製品・サービス購入価格を指数化した指標で、どの国でも最重視されています。英国は年2%のインフレ目標が設定されています。CPIコアは、CPIから価格変動の激しいエネルギー・食品・タバコ・アルコールを除いた数値を指しています。英国ではタバコ・アルコールの価格変動が大きいのでしょうか。
小売物価指数(RPI)に含まれてCPIに含まれない対象に住宅費があります。RPIではCPIよりも数値が高くなります。RPIコアは、RPIから価格変動の激しいエネルギー・食品・タバコ・アルコールを除いた数値を指しています。英国では年金給付額が法律によってRPI規準で決定されます。
生産者物価指数(PPI)はあまり大きな反応を生じないように見受けられます。
過去平均から言って20-30pipsぐらいは動くので、比較的反応が大きな指標と言えるでしょう。
本指標について既に公開されている情報を整理します。
以下の調査・分析は、2015年1月分から前回発表2016年11月分までの23回のデータに基づいています。
全般的には、2015年10月頃から改善傾向が続いていますが、CPIはまだ2%に達していません。
直前1分足には陰線が目立つようです。
直後1分足に現れる反応は、20pips以上の跳幅が20回で同値幅だと9回(母数23回)となっています。直後1分足値幅が20pips以上となったにも関わらず、同10分足値幅方向が逆になったことは僅か1回(母数9回)しかありません。もちろん、必ずしも1分足終値よりも10分足終値が大きくなるとは限らないものの、反応方向を確認してからポジションを持つ上で大負けしないという安心感がありますね。
対比分析は割愛します。
過去平均を見る限りでは、直後1分足で反応方向を見てから同10分足跳幅を狙っても19pips程度も期待できることがわかります。
直前10-1分足の陽線率が75%あります(平均跳幅15pips、平均値幅8pips)。また直前1分足の陰線率が81%あります(平均跳幅10pips、平均値幅6pips)。
事後差異と直後1分足の方向一致率が82%あります。但し、指標発表前に市場予想と前回結果を超える・下回るという確信が得られない限り、本指標は反応が大きすぎてちょっと危いですね。
以上の調査・分析結果をまとめると、次のシナリオでポジションを持つことが望ましいと言えます。但し、シナリオ3は、今回の指標発表方向に確信が得られないので、おそらくポジションを持たないと思います。
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【1. 指標概要】
物価は、生産者→小売→消費者の順に波及すると考えられます。他の主要国ではこれら物価指数が別々に発表されますが、英国は一度に発表しています。
消費者物価指数(CPI)とは消費者の製品・サービス購入価格を指数化した指標で、どの国でも最重視されています。英国は年2%のインフレ目標が設定されています。CPIコアは、CPIから価格変動の激しいエネルギー・食品・タバコ・アルコールを除いた数値を指しています。英国ではタバコ・アルコールの価格変動が大きいのでしょうか。
小売物価指数(RPI)に含まれてCPIに含まれない対象に住宅費があります。RPIではCPIよりも数値が高くなります。RPIコアは、RPIから価格変動の激しいエネルギー・食品・タバコ・アルコールを除いた数値を指しています。英国では年金給付額が法律によってRPI規準で決定されます。
生産者物価指数(PPI)はあまり大きな反応を生じないように見受けられます。
過去平均から言って20-30pipsぐらいは動くので、比較的反応が大きな指標と言えるでしょう。
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(2-1. 過去情報)
全般的には、2015年10月頃から改善傾向が続いていますが、CPIはまだ2%に達していません。
(2-2. 過去反応)
直前1分足には陰線が目立つようです。
直後1分足に現れる反応は、20pips以上の跳幅が20回で同値幅だと9回(母数23回)となっています。直後1分足値幅が20pips以上となったにも関わらず、同10分足値幅方向が逆になったことは僅か1回(母数9回)しかありません。もちろん、必ずしも1分足終値よりも10分足終値が大きくなるとは限らないものの、反応方向を確認してからポジションを持つ上で大負けしないという安心感がありますね。
(2-3. 関連指標)
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過去平均を見る限りでは、直後1分足で反応方向を見てから同10分足跳幅を狙っても19pips程度も期待できることがわかります。
【4. 反応一致性分析】
直前10-1分足の陽線率が75%あります(平均跳幅15pips、平均値幅8pips)。また直前1分足の陰線率が81%あります(平均跳幅10pips、平均値幅6pips)。
【5. 指標一致性分析】
事後差異と直後1分足の方向一致率が82%あります。但し、指標発表前に市場予想と前回結果を超える・下回るという確信が得られない限り、本指標は反応が大きすぎてちょっと危いですね。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果をまとめると、次のシナリオでポジションを持つことが望ましいと言えます。但し、シナリオ3は、今回の指標発表方向に確信が得られないので、おそらくポジションを持たないと思います。
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2017年01月12日
'17.01/11.18:30予定発表ー英国実態指標「鉱工業生産」結果・検証
'17.01/11.18:30に英国実態指標「鉱工業生産」が発表されました。
この指標の事前の調査結果と分析結果は、'17.01/11.18:30予定ー英国実態指標「鉱工業生産」分析(2017/1/8 2:03投稿)に公開しています。宜しければご参照ください。
指標結果は次の通りでした。
発表結果は大幅改善、反応は1分足が過去平均(跳幅25pips・値幅14pips)より小さく、10分足は過去平均(跳幅33pips・値幅22pips)より大きなものとなりました。
取引結果は次の通りでした。
取引時間は5分10秒、利確は32.19pips、本指標における投資利益率は5.71%でした。
本指標の事前調査・分析の過程詳細は、'17.01/11.18:30予定ー英国実態指標「鉱工業生産」調査(2017/1/8 1:09投稿)と、'17.01/11.18:30予定ー英国実態指標「鉱工業生産」分析(2017/1/8 2:03投稿)に記載しています。宜しければご参照ください。
調査結論と事後反省を次に示します。事後反省では、調査結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
この指標の事前の調査結果と分析結果は、'17.01/11.18:30予定ー英国実態指標「鉱工業生産」分析(2017/1/8 2:03投稿)に公開しています。宜しければご参照ください。
【7. 結果報告】
(7-1. 指標結果)
指標結果は次の通りでした。
発表結果は大幅改善、反応は1分足が過去平均(跳幅25pips・値幅14pips)より小さく、10分足は過去平均(跳幅33pips・値幅22pips)より大きなものとなりました。
(7-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
取引時間は5分10秒、利確は32.19pips、本指標における投資利益率は5.71%でした。
【8. 事後検証】
本指標の事前調査・分析の過程詳細は、'17.01/11.18:30予定ー英国実態指標「鉱工業生産」調査(2017/1/8 1:09投稿)と、'17.01/11.18:30予定ー英国実態指標「鉱工業生産」分析(2017/1/8 2:03投稿)に記載しています。宜しければご参照ください。
(8.1. 既出調査検証)
調査結論と事後反省を次に示します。事後反省では、調査結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
- 【調査結果1】本指標による反応は前月比>前年比です。前回の発表結果は前月比・前年比ともに予想を大幅に下回る悪化でした。今回の市場予想は、いずれも最近にない大幅な改善が予想されています。
- 【調査検証1】事前調査の通り大幅改善でした。
- 【調査結果2】事前の反応を合理的に説明することはできません。がしかし、同様事例を参考にすると、事後の反応は指標発表直後(1分足)が素直(最大50pipsの陽線側跳幅、前月比0でも20pipsの陽線側跳幅)となっていました。その後(直後10分足)は改善幅に応じて(規準は前月比0で10pips強の陰線)、ということになっていました。
- 【調査検証2】指標発表直後に陽線側に13pispの跳幅が得られましたが、すぐにトレンドに呑まれて陰線側に転じました。当日は「ハードブリグジット」懸念が強まりGBPが全面安となっていました。かかる事情で値幅分析は外れましたが、従来の調査・分析の見解を修正する必要はありません。
- 【調査結果3】;">「11月製造業PMI」は53.4でした。製造業PMIが53.4という数字はかなり良い数字です。
- 【調査検証3】今回の調査は前週に発表された「製造業PMI」を参考にしました。少なくとも指標結果と初期反応について、比較指標として「製造業PMI」の該当月を参考にするのは今後も有効だと思います。
- 【分析結果1】反応性分析の結果、次のふたつのシナリオ案がありました。
- 【分析検証1】ひとつは、直後1分足終値がつく頃にポジションを取得し、10分足終値がつく頃に解消するというものでした。結果は、1分足と10分足の方向が一致しておりその差が31pipsですから、分析通りだったと言えるでしょう。
もうひとつは、直後1分足終値がつく頃にポジションを取得し、10分足跳幅で8pips程度を狙って解消するというものです。1分足は陰線で、その終値と10分足跳幅との差は36pipsありました。よって、分析通りだったと言えるでしょう。 - 【分析結果2】反応一致性分析では期待的中率75%以上ないしは25%以下のシナリオ案がありませんでした。
- 【分析検証2】期待的中率が75%以上ないしは25%以下とならないときには、反応一致性分析に基づく取引を行いません。
- 【分析結果3】指標一致分析では、期待的中率75%以上ないしは25%以下のシナリオ案がありませんでした。
- 【分析検証3】期待的中率が75%以上ないしは25%以下とならないときには、指標一致性分析に基づく取引を行いません。
- 【シナリオ1】シナリオ1は、指標発表直後1分足終値がつく頃にポジションを取得し、10分足跳幅で19pips程度を狙って解消するというものでした。
- 【結果検証1】指標発表から1分21秒経過後に1分足が陰線となったことを確認してポジションを取得しました。約5分間、ポジションを持ち、32.19pipsで利確しました。結果的には、ほぼ最大限のpipsを得ることができました。
- 【シナリオ2】シナリオ2は、指標発表直後1分足終値がつく頃にポジションを取得し、直後10分足終値で8pips程度を狙うというものでした。
- 【結果検証2】直後1分足が陰線といっても僅か1pipsでした。また、一旦は指標発表結果に素直に反応して陽線側に振れてからの陰線です。迷いがあってシナリオ1のポジションだけを取り、シナリオ2のポジションは取れませんでした。分析を信じられず残念でした。
(8.2. 分析結果検証)
反応性分析・反応一致性分析・指標一致性分析の結果と事後反省を次に示します。事後反省では、分析結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
【9. シナリオ検証】
事後反省は、次回発表時に何らかのシナリオ作成手順の見直しが必要か否か、を中心に行います。
以上
この指標の事前の調査結果と分析結果は、'17.01/11.18:30予定ー英国実態指標「鉱工業生産」分析(2017/1/8 2:03投稿)に公開しています。宜しければご参照ください。
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以上
2017年01月08日
'17.01/11.18:30予定ー英国実態指標「鉱工業生産」分析
この記事は「調査」からの続きです。
以下の「分析」内容は次の通りです。
3. 反応性分析
4. 反応一致性分析
5. 指標一致性分析
6. シナリオ作成
まず、本指標発表直後の反応を平均値で捉えてみます。
反応性分析の結果は次のようになります。
ここで、結果16は10pips以上が期待できるにも関わらず、シナリオ案として残さなかった理由は、前回の「2-3. 過去反応」で、反応が大きい場合には直後1分足の跳幅が大きく、同10分足での跳幅がそれほど大きくならない事例が見受けられたため、です。
反応一致性分析の結果は次のようになります。
残念ながら、期待的中率75%に達する傾向は見いだせませんでした。
指標一致性分析の結果は次のようになります。
残念ながら、期待的中率75%に達する傾向は見いだせませんでした。
以上の分析結果に基づき、以下のシナリオ案が残りました。
実際の取引では次のようにポジションを持つ予定です。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以下の「分析」内容は次の通りです。
3. 反応性分析
4. 反応一致性分析
5. 指標一致性分析
6. シナリオ作成
【3. 反応性分析】
まず、本指標発表直後の反応を平均値で捉えてみます。
反応性分析の結果は次のようになります。
ここで、結果16は10pips以上が期待できるにも関わらず、シナリオ案として残さなかった理由は、前回の「2-3. 過去反応」で、反応が大きい場合には直後1分足の跳幅が大きく、同10分足での跳幅がそれほど大きくならない事例が見受けられたため、です。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析の結果は次のようになります。
残念ながら、期待的中率75%に達する傾向は見いだせませんでした。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析の結果は次のようになります。
残念ながら、期待的中率75%に達する傾向は見いだせませんでした。
【6. シナリオ作成】
以上の分析結果に基づき、以下のシナリオ案が残りました。
実際の取引では次のようにポジションを持つ予定です。
以上
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
'17.01/11.18:30予定ー英国実態指標「鉱工業生産」調査
'17.01/11.18:30に英国実態指標「鉱工業生産」が発表されます。今回は2016年11月分の発表です。
今回は次のようにポジションを持つ予定です。結果は事後に報告します。
本指標の「調査」結果を以下に示します。
英国実態指標「鉱工業生産」は、鉱工業と製造業の企業生産高を指数化した経済指標です。生産高を金額を捉えているか量を捉えているかは調査中です。英国国家統計局が毎月中旬に前月比・前年比を発表しています。
本指標による反応は前月比>前年比です。他の先進国の鉱工業生産関連指標よりも反応が大きい、という特徴があります。
本指標の意義は、鉱工業生産がGDPの構成要素となっているため、その先行指標と言われていますが、英国GDPに占める鉱工業部門の割合は20%程度しかありません。ですから、その点は少し疑問です。
本指標について既に公開されている情報を整理します。
前回の発表結果は前月比・前年比ともに予想を大幅に下回る悪化でした。今回の市場予想は、いずれも改善が予想されています。予想通りになれば、最近にない大幅な改善ということになります。
過去の市場予想と発表結果について以下に示します。
注目すべき前月比は過去3回続けてマイナスとなっていました。以下、前月比に絞って見ていきます。
参考となる過去事例は次の通りです。
まず、前月比が前回結果よりも大きく改善されると市場予想されていた直近の事例は、先月2016年10月分の発表です。
次に、指標発表で前月比が予想通りに改善されると、2016年4月並みの大幅改善ということになります。
一方、予想に反して今回の発表結果が前月並み(前月比が0ということ)の場合、直近で参考になるのは2016年7月です。
過去の本指標発表前後の始値規準ローソク足を一覧します。
先に挙げた参考事例で、前月比が前回結果よりも大きく改善されると市場予想されていた直近事例は、先月2016年10月分の発表です。このとき、直前10-1分足は意外にも10pips弱の陰線となっていたことがわかりました。
2016年10月分の発表では、直前1分足が陽線側に跳幅10pipsとなっていたことがわかりました。
次に、前月比が予想通り2016年4月並みに大幅改善された場合、陽線側に約50pipsの跳幅となっていました。一方、予想に反して今回の発表結果が前月並み(前月比が0ということ)の場合、直近同様の2016年7月は陽線側に20pips強の跳幅でした。
前月比が予想通り2016年4月並みに大幅改善された場合、値幅約30pipsの陽線となっていました。一方、予想に反して今回の発表結果が前月並み(前月比が0ということ)の場合、直近同様の2016年7月は値幅10pips強の陰線でした。
以上のことから、事前の反応を合理的に説明することはできませんが、事後の反応はまぁ素直だと言えます。指標発表直後(1分足)が素直(最大50pipsの陽線側跳幅、前月比0でも20pipsの陽線側跳幅)、その後は改善幅に応じて(前月比0で10pips強の陰線)、ということになっていました。
同時に「貿易収支」も発表されますが、これは過去の実績からあまり反応がないようです。
先日発表された「12月分製造業PMI」ではなく、その前月の11月分を調べてみると53.4となっていました。製造業PMIが53.4という数字はかなり良い数字です。
以上の既出情報についてまとめておきます。
次に「分析」を行います。分析内容は次の通りです。
3. 反応性分析
4. 反応一致性分析
5. 指標一致性分析
6. シナリオ作成
この分析結果に基づき巻頭に挙げたシナリオを作成します。
このキャッシュバックは大きい。
当社キャッシュバックは、有料オプション加入条件なしで、しかも最短2ヵ月でキャッシュバック!
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公式&当社のダブルキャンペーンで合計4.6万円分還元!
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
今回は次のようにポジションを持つ予定です。結果は事後に報告します。
本指標の「調査」結果を以下に示します。
【1. 指標概要】
英国実態指標「鉱工業生産」は、鉱工業と製造業の企業生産高を指数化した経済指標です。生産高を金額を捉えているか量を捉えているかは調査中です。英国国家統計局が毎月中旬に前月比・前年比を発表しています。
本指標による反応は前月比>前年比です。他の先進国の鉱工業生産関連指標よりも反応が大きい、という特徴があります。
本指標の意義は、鉱工業生産がGDPの構成要素となっているため、その先行指標と言われていますが、英国GDPに占める鉱工業部門の割合は20%程度しかありません。ですから、その点は少し疑問です。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。
(2-1. 調査範囲)
前回の発表結果は前月比・前年比ともに予想を大幅に下回る悪化でした。今回の市場予想は、いずれも改善が予想されています。予想通りになれば、最近にない大幅な改善ということになります。
(2-2. 過去情報)
過去の市場予想と発表結果について以下に示します。
注目すべき前月比は過去3回続けてマイナスとなっていました。以下、前月比に絞って見ていきます。
参考となる過去事例は次の通りです。
まず、前月比が前回結果よりも大きく改善されると市場予想されていた直近の事例は、先月2016年10月分の発表です。
次に、指標発表で前月比が予想通りに改善されると、2016年4月並みの大幅改善ということになります。
一方、予想に反して今回の発表結果が前月並み(前月比が0ということ)の場合、直近で参考になるのは2016年7月です。
(2-3. 過去反応)
過去の本指標発表前後の始値規準ローソク足を一覧します。
先に挙げた参考事例で、前月比が前回結果よりも大きく改善されると市場予想されていた直近事例は、先月2016年10月分の発表です。このとき、直前10-1分足は意外にも10pips弱の陰線となっていたことがわかりました。
2016年10月分の発表では、直前1分足が陽線側に跳幅10pipsとなっていたことがわかりました。
次に、前月比が予想通り2016年4月並みに大幅改善された場合、陽線側に約50pipsの跳幅となっていました。一方、予想に反して今回の発表結果が前月並み(前月比が0ということ)の場合、直近同様の2016年7月は陽線側に20pips強の跳幅でした。
前月比が予想通り2016年4月並みに大幅改善された場合、値幅約30pipsの陽線となっていました。一方、予想に反して今回の発表結果が前月並み(前月比が0ということ)の場合、直近同様の2016年7月は値幅10pips強の陰線でした。
以上のことから、事前の反応を合理的に説明することはできませんが、事後の反応はまぁ素直だと言えます。指標発表直後(1分足)が素直(最大50pipsの陽線側跳幅、前月比0でも20pipsの陽線側跳幅)、その後は改善幅に応じて(前月比0で10pips強の陰線)、ということになっていました。
(2-4. 関連指標)
同時に「貿易収支」も発表されますが、これは過去の実績からあまり反応がないようです。
先日発表された「12月分製造業PMI」ではなく、その前月の11月分を調べてみると53.4となっていました。製造業PMIが53.4という数字はかなり良い数字です。
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以上の既出情報についてまとめておきます。
- 本指標による反応は前月比>前年比です。前回の発表結果は前月比・前年比ともに予想を大幅に下回る悪化でした。今回の市場予想は、いずれも最近にない大幅な改善が予想されています。
- 事前の反応を合理的に説明することはできません。がしかし、同様事例を参考にすると、事後の反応は指標発表直後(1分足)が素直(最大50pipsの陽線側跳幅、前月比0でも20pipsの陽線側跳幅)となっていました。その後(直後10分足)は改善幅に応じて(規準は前月比0で10pips強の陰線)、ということになっていました。
- 「11月製造業PMI」は53.4でした。製造業PMIが53.4という数字はかなり良い数字です。
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次に「分析」を行います。分析内容は次の通りです。
3. 反応性分析
4. 反応一致性分析
5. 指標一致性分析
6. シナリオ作成
この分析結果に基づき巻頭に挙げたシナリオを作成します。
以上
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ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上