2017年01月20日
2017.1/20.18:30予定ー英国実態指標「小売売上高指数」調査・分析
2017.1/20.18:30に、英国実態指標「小売売上高指数」の発表が予定されています。今回は2016年12月分の発表となります。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、下表のシナリオが成り立ちます。
調査・分析結果を纏めておきます。
本指標の調査対象は、自動車販売店を除いた小売業・飲食店など5000社です。小売売上高は英国に限らず天候・季節が影響します。特に1月発表(前年12月分)はクリスマス商戦の影響で毎月の結果よりも大きく変動することが知られています。
英国の個人消費はGDPの約40%を占めるため、GDPの先行指標として本指標は意義があります。
英国国家統計局が翌月中旬に発表しています。
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの23回のデータを集計したものです。
本指標の過去の動きを下図に示します。
図から、最近は改善傾向が続いていると言えるでしょう。
前月比・前年比は、前回が0.2・5.9、今回の市場予想が△0.1・7.2となっています。なお、市場予想は直前までに何度も改訂されることが多いので、気になる方はFX会社HP等で直前にご確認ください。
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
下表に、各タイミングにおける反応の大きさを纏めておきました。
かなり反応が大きい指標だということがわかります。
対比分析は割愛します。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ26pips・9pipsとなっていました。これなら無理をせずに1分足で反応方向を確かめてからポジションが持てるので安心ですね。
なお、過去23回のうち直後1分足跳幅が30pips以上となったことは11回あります。そのうち、直後1分足と10分足の方向が一致したことは9回(82%)です。但し、その9回のうち1分足終値よりも10分足終値の方が大きくなった(陰線の場合には小さくなった)場合は5回です。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直前1分足の陰線率が80%となっています。そして、期待的中率75%には達しませんでしたが、直後1分足と10分足の方向一致率は71%でした。
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
期待的中率75%に達する特徴は見いだせませんでした。但し、事後差異と直後1分足の方向一致率が71%でした。これは、前回結果や市場予想よりも発表結果が改善だった場合、4回に3回は素直に反応するということです。
以上の調査・分析結果に基づき、下表のシナリオを念頭に取引に臨むことにしました。
SBI FXトレード社は、1000通貨単位の取引はもちろん、1通貨単位での取引も可能です。さすがに私も、1ドルでの取引はやったことがありません。サービスだからと言って、試食品をたくさん食べるみたいで何か嫌です。
さて、取引時間中の為替レートは常に動いています。だから、注文レートで約定できそうもないとき、FX会社の対応は大別して次の二通りに分かれます。ひとつは、注文時のレートからいくらズレたら注文そのものを受け付けなかったことにしますよ、という対応です。もうひとつは、非常時にはそんなことを言っていられないので、顧客になるべく有利なレートで約定するように努めますよ、という対応です。
どちらの方法にも長所・短所があります。結局、どちらのFX会社を選ぶのかという選択は、顧客がしなければいけません。
SBI FXトレード社は前者の対応をしており、注文レートと実際のレートがいくらズレたら注文を取り消すのかを、予め顧客自身で指定できるようになっています。そして、スプレッドをなるべく変えず、レート配信を停止しない取引環境提供に努めてきたことが、HP上で公開されています。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、下表のシナリオが成り立ちます。
調査・分析結果を纏めておきます。
- 本指標の過去23回の反応の平均値を見てみると、直後1分足跳幅・値幅が30pips・18pipsとなっています。
- 欧米の消費関連指標は「12月クリスマス商戦の結果が発表される1月発表の変動が大きい」と言われています。がしかし、昨年1月発表(2015年12月分)の直後1分足跳幅・値幅は33pips・0pipsでした。
- 過去23回のうち直後1分足跳幅が30pips以上となったことは11回あります。そのうち、直後1分足と10分足の方向が一致したことは9回(82%)です。但し、その9回のうち1分足終値よりも10分足終値の方が大きくなった(陰線の場合には小さくなった)場合は5回です。
- 反応一致性分析では、直前1分足の陰線率が80%となっていました。そして、期待的中率75%には達しませんでしたが、直後1分足と10分足の方向一致率は71%でした。
- 指標一致性分析では、期待的中率75%に達する特徴を見いだせませんでした。但し、事後差異と直後1分足の方向一致率が71%でした。これは、前回結果や市場予想よりも発表結果が改善だった場合、4回に3回は素直に反応するということです。
【1. 指標概要】
本指標の調査対象は、自動車販売店を除いた小売業・飲食店など5000社です。小売売上高は英国に限らず天候・季節が影響します。特に1月発表(前年12月分)はクリスマス商戦の影響で毎月の結果よりも大きく変動することが知られています。
英国の個人消費はGDPの約40%を占めるため、GDPの先行指標として本指標は意義があります。
英国国家統計局が翌月中旬に発表しています。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの23回のデータを集計したものです。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
図から、最近は改善傾向が続いていると言えるでしょう。
前月比・前年比は、前回が0.2・5.9、今回の市場予想が△0.1・7.2となっています。なお、市場予想は直前までに何度も改訂されることが多いので、気になる方はFX会社HP等で直前にご確認ください。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
下表に、各タイミングにおける反応の大きさを纏めておきました。
かなり反応が大きい指標だということがわかります。
(2-3. 関連指標)
対比分析は割愛します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ26pips・9pipsとなっていました。これなら無理をせずに1分足で反応方向を確かめてからポジションが持てるので安心ですね。
なお、過去23回のうち直後1分足跳幅が30pips以上となったことは11回あります。そのうち、直後1分足と10分足の方向が一致したことは9回(82%)です。但し、その9回のうち1分足終値よりも10分足終値の方が大きくなった(陰線の場合には小さくなった)場合は5回です。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直前1分足の陰線率が80%となっています。そして、期待的中率75%には達しませんでしたが、直後1分足と10分足の方向一致率は71%でした。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
期待的中率75%に達する特徴は見いだせませんでした。但し、事後差異と直後1分足の方向一致率が71%でした。これは、前回結果や市場予想よりも発表結果が改善だった場合、4回に3回は素直に反応するということです。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、下表のシナリオを念頭に取引に臨むことにしました。
以上
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SBI FXトレード社は、1000通貨単位の取引はもちろん、1通貨単位での取引も可能です。さすがに私も、1ドルでの取引はやったことがありません。サービスだからと言って、試食品をたくさん食べるみたいで何か嫌です。
さて、取引時間中の為替レートは常に動いています。だから、注文レートで約定できそうもないとき、FX会社の対応は大別して次の二通りに分かれます。ひとつは、注文時のレートからいくらズレたら注文そのものを受け付けなかったことにしますよ、という対応です。もうひとつは、非常時にはそんなことを言っていられないので、顧客になるべく有利なレートで約定するように努めますよ、という対応です。
どちらの方法にも長所・短所があります。結局、どちらのFX会社を選ぶのかという選択は、顧客がしなければいけません。
SBI FXトレード社は前者の対応をしており、注文レートと実際のレートがいくらズレたら注文を取り消すのかを、予め顧客自身で指定できるようになっています。そして、スプレッドをなるべく変えず、レート配信を停止しない取引環境提供に努めてきたことが、HP上で公開されています。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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