2018年01月25日
2018年1月26日18:30発表−英国経済指標「2017年10-12月期GDP速報値」(結果検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。
せっかくFXで取引するなら、@ 取引する指標や他の指標との関係性、A その指標発表時の反応の特徴や傾向、を知っておいた方が楽しめます。言わば、観光地に行く前に「うんちく」を仕入れておくのと同じです。
今回発表は2017年10-12月期分集計結果です。下表に指標要点を纏めておきます。
本指標への反応は大きく、反応方向を示唆する兆しもいくつかあるにも関わらず、取引が難しい指標です。指標発表前から上下動が激しく動きが早いので、狙ったところでポジションが取り難いのです。
前掲の分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 指標発表前から大きな逆ヒゲを形成することがあります。けれども、そのヒゲの方向と指標発表後の反応方向とは関係ありません。
直前10-1分足の過去平均跳幅は7pips、同値幅は4pipsです。
大きな上下動があるにせよ、最終的に直前10-1分足は事前差異との方向一致率が76%となっています。今回の事前差異はマイナスなので、直前10-1分足が陰線(プラスなので、直前10-1分足が陽線)となる期待的中率が76%ということです。
直前10-1分足の利確・損切の目安は3〜5pipsとしておけば良いでしょう。
※ 誤記訂正いたします。上表の事前差異判別式の解が正しく、この文章は間違っていました。申し訳ございません。
直前1分足跳幅の過去平均は3pips、値幅のそれは2pipsです。そして、直前1分足の陰線率は82%となっています。値幅方向に対する逆ヒゲが5pips以上となったことは過去3回です(頻度9%)。
ショートで取引するにせよ、陽線側に2pips以上跳ねたのを見てから逆張りした方が良さそうです。逆ヒゲが2pips以上だったことは過去7回(頻度20%)です。利確/損切の目安は2pips程度と見込んでおけば良いでしょう。 - 指標発表直後の跳ねは大きく、発表時刻を跨いだポジション取得は慎重に行うべきです。
それでも指標発表直前にポジションを取るなら、頼るべき論拠は、直後1分足の陽線率が76%と反応方向に偏りがあることです。そして、直前1分足と直後1分足の方向一致率は35%(不一致率65%)です。
取引するなら直前1分足が陰線のとき(陰線になりそうなとき)のロングに限ります。 - 指標発表後は、直後1分足と直後11分足との方向一致率が88%あり、その88%の方向一致時だけに注目すると、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは67%あります。
指標発表後の反応が伸びているのだから、発表後に反応方向を確認したら追撃は早期開始です。
そして、指標発表から1分を経過しても、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことが65%あります。発表から1分を過ぎても、順張りでの追撃が適切です。 - 過去の傾向を見る限り、直後1分足が値幅10pips以上陽線だったなら、順張り追撃の徹底です。それが20pips以上の陰線だったなら、直後1分足終値が付く頃に逆張りで数pips狙いです。
以上
U.事後検証
以下は、2018年1月26日19:30頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
結果は、前期比・前年比ともに前期確定値を下回り、市場予想を上回りました。直後1分足は陽線だったものの、反応は伸び悩みました。
今回の指標結果で注目するのは前年比です。前年比は2014年4-6月期分集計結果(3.1%)をピークに下降基調となっています。今回結果ではその基調が変化したとは言えません。
今回の取引結果を纏めておきます。
取引は問題ありません。取引結果はさておき、事前分析を検証しておきます。
- 指標発表前は、今回の事前差異がプラスなので、直前10-1分足が陽線となる期待的中率が74%と見なしていました。結果は陽線でした。
直前1分足は過去の陰線率が74%と、異常な偏りがありました。こちらも結果は陰線でした。
以上の通り、指標発表前の反応は過去の傾向通りでした。 - 指標発表直後の跳ねは大きく、直後1分足は27pipsの跳幅となりました。
それでも指標発表直前にポジションを取るなら、頼るべき論拠は、直後1分足の陽線率が76%と反応方向に偏りがあることと、直前1分足と直後1分足の方向一致率は35%(不一致率65%)であることでした。よって、取引するなら直前1分足が陰線のとき(陰線になりそうなとき)のロングに限っていました。
その通りの条件を満たし、直後1分足はロングで利確できたはずです。 - 指標発表後は反応が伸びているのだから、発表後に反応方向を確認したら追撃は早期開始を推奨していました。そして、指標発表から1分を経過しても、順張りでの追撃が適切としていました。
そして、直後1分足が値幅10pips以上陽線だったなら、順張り追撃の徹底を行うことにしていました。
結果は、直後11分足の跳幅・値幅ともに直後1分足を超えることが出来ませんでした。よって、この分析は外しました。幸い、逆光が少なかったので、損切は大したことなかってでしょう。
以上の通り、追撃戦で分析を外したものの、他はほぼ過去の傾向通りの反応となりました。
全てシナリオ通りに取引していたなら30pips程度が稼げ、もっと上手くタイミングを掴めれば40pipsも狙えたかも知れません。がしかし、そんなことを言っても始まりません。結果が全てです。
以上
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