2017年11月22日
英国経済指標「四半期GDP改定値」発表前後のGBPJPY反応分析(2017年11月23日18:30発表結果検証済)
以下、「T.指標予想要点」「U.過去調査詳細」を事前投稿し、「V.発表結果検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「V.発表結果検証」のタイトル行付近に記載しています。
2017年11月23日18:30に英国経済指標「四半期GDP改定値」が発表されます。今回発表は2017年4-6月期の改定値です。速報値は10月25日に発表されています。
今回の市場予想と前回結果は次の通りです。市場予想は発表直前に再確認しておきましょう。
本指標の特徴は以下の通りです。
以上の本指標特徴を踏まえ、後記詳述した調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以上の詳細ないしは論拠は、以下の「T.調査・分析」に記しています。
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
GDPは国内経済活動を総合的に表すので、その国の経済状況が良くなっているのか悪くなっているのかが一目瞭然です。英国四半期GDPは「速報値」「改定値」「確報値」と3回発表されます。
GDP改定値は、英国国家統計局が 2月・5月・8月・11月の下旬に前四半期分を発表しています。
本指標の特徴は次の通りです。
GDP改定値の市場予想は、前期比・前年比ともに前回速報値といつも同じです。2013年以降の例外は、前期比が2015年1-3月期分と2017年1-3月期分のたった2回(頻度11%)、前年比は2015年1-3月期のたった1回(頻度6%)です。
発表結果も、ほぼ市場予想通りになりがちです。例外は、前期比が4回(頻度22%)、前年比が6回(頻度33%)です。前期比が予想と異なった4回は全て、前年比も予想と異なっています。つまり、前年比が予想とずれるかどうかだけを分析すれば良い訳です。
本指標への反応の期間推移と相関分布を下図に纏めておきます。
最も指標結果に素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均で17pipsです。平均的な反応をする指標だと言えます。
分布は、10-25pipsの範囲に67%が集まる一方、9pips以下のときも17%あります。意外に小さいのは、前述の通り、改定値が速報値や市場予想と同じになりがちだから、です。
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。
下図は発表結果と市場予想をプロットしています。市場予想は発表直前の値をプロットし、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままをプロットしています。本来ならば、前回結果である速報値も一緒にプロットすべきですが、まだ対応できていません。
各項目毎に反応方向にどの程度影響しているのかを下表に纏めておきました。
上表の上4行は、各項目をひとつずつ反応方向との一致率を求めています。これは予備計算のようなもので、この予備計算は最も反応方向との一致率が高い項目に注目しています。
上から5行目は、事前差異(市場予想ー前回結果)と直前10-1分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
上から6行目は、事後差異(発表結果ー市場予想)と直後1分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
最下段7行目は、実体差異(前回改定値結果ー市場予想)と直後11分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
一致率が高くなった実態差異判別式は、5✕GDP前期比の差異+10✕GDP前年比の差異ー2✕企業投資前年比の差異、です。実態差異判別式の符号(プラスが陽線、マイナスが陰線)と直後1分足の方向の一致率は75%となりました。
でもこれでは、あまり役に立ちそうもないですね。GDP前期比か前年比の事前差異があるときを待った方が良さそうです。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
まず、直前10-1分足は、過去平均跳幅が16pipsです。その跳幅が20pips以上だったことは過去5回(頻度28%)あります。この5回の直後1分足跳幅は20pipsで、これは直後1分足跳幅の過去全平均17pipsとほぼ同じです。そして、この5回の直前10-1分足と直後1分足の方向は4回(80%)が一致しています。
つまり、直前10-1分足の反応が20pips以上の場合、直後1分足の方向を示唆している可能性があります。
次に、直前1分足の過去平均跳幅は10pipsです。その跳幅が10pips以上だったことは過去6回(頻度33%)あります。この6回の直後1分足跳幅の平均は14pipsで、これは過去全平均17pipsとほぼ同じです。そして、このとき直前1分足と直後1分足の方向は3回(50%)一致しています。
つまり、直前1分足の反応が平均より少し大きく動いたからと言って、それが直後1分足の反応方向程度や方向を示唆しているとは言えません。
そして、直後1分足の過去平均跳幅と値幅の差は5pips(1ー値幅/跳幅=戻り比率29%)です。直後11分足のそれは12pips(戻り比率48%)です。このぐらいの直後11分足に対し、戻り比率48%はかなり高い数字です。
これらローソク足の詳細分析は、ローソク足観察よりも他の分析を参照する方が良いでしょう。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
指標一致性分析の結果を下図に示します。
実態差異と直後11分足の方向一致率は69%となっています。先に挙げた実態差異判別式は、5✕GDP前期比の差異+10✕GDP前年比の差異ー2✕企業投資前年比の差異、です。
次に、反応一致性分析の結果を下図に示します。
直前1分足は陰線率が71%となっています。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は71%で、あまり偏りがありません。
反応性分析の結果を下図に示します。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は71%です。そして、その71%の方向一致時だけを取り上げて直後1分足跳幅を、直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが75%です。
指標発表後の直後1分足と直後11分足の方向一致率が高く、反応を伸ばしがちなのだから、追撃は早期開始です。けれども、直後1分足と直後11分足の終値同士を比較すると、反応を伸ばしたことは42%しかありません。よって、早期確保した追撃ポジションは早めの利確を狙いましょう。
以上の本指標特徴を踏まえ、後記詳述した調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以下は2017年11月23日19:40頃に追記しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
GDP改定値は、前期比・前年比ともに速報値・市場予想と同値でした。企業投資は、速報値・市場予想よりも減少しました。全体としては悪化と見受けられます。ところが反応は陽線でした。
この反応は、17:30の独国PMI速報値と18:00の欧州PMI速報値が良く、本指標発表前にEURGBPやGBPUSDでGBPがかなり売られていたことが原因かも知れません。企業投資こそ減少したものの、GDPは速報値同値だったため、EURGBPとGBPUSDで利確(GBP買)の動きがあったのかも知れません。実際のポジション数の変化がわからないため、これは想像ですが。
ロイターが伝えるところでは、GDP前年比の伸びは過去5年間で最低だそうです。それでも、+1.5%となったのは、家計支出の伸びに助けられた、とのことです。
「ん」って思いませんか?
だって、物価上昇の伸びに比して賃金の上昇が小さい状態が続いていたのが、ここ最近の一貫した英国経済への見方です。今回の結果は、企業投資の伸びが抑えられて家計消費が大きかったのなら、ここ最近の見解を変えなければいけないかも知れません。
取引結果は次の通りでした。
直前10-1分足のシナリオ外取引は、対EUR・対USDのGBP売りに便乗したものです。
直前10-1分足の陰線は値幅17pipsとなり、発表時刻を跨いだポジションを取るべきか否か迷いました。
追撃は、初期と2回目を行い、2回目は148円がレジスタンスとなっての反転を狙ったものです。
事前調査分析内容には特に問題がありません。
事前準備していたシナリオには問題がありません。
下表に、本ブログを始めてからの本指標シナリオでの取引成績を纏めておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
T.指標予想要点
2017年11月23日18:30に英国経済指標「四半期GDP改定値」が発表されます。今回発表は2017年4-6月期の改定値です。速報値は10月25日に発表されています。
今回の市場予想と前回結果は次の通りです。市場予想は発表直前に再確認しておきましょう。
本指標の特徴は以下の通りです。
- GDP改定値の市場予想は、前期比・前年比ともに前回速報値といつも同じです。2013年以降の例外は、前期比が2015年1-3月期分と2017年1-3月期分のたった2回(頻度11%)、前年比は2015年1-3月期のたった1回(頻度6%)です。
発表結果も、ほぼ市場予想通りになりがちです。例外は、前期比が4回(頻度22%)、前年比が6回(頻度33%)です。前期比が予想と異なった4回は全て、前年比も予想と異なっています。つまり、前年比が予想とずれるかどうかだけを分析すれば良い訳です。 - 過去の傾向は、いくつか素直な特徴を持っています。
まず、GDP前年比の予想が前回速報値と異なっていた場合、直前10-1分足は事前差異と100%の方向一致率となっています。残念ながら、今回の市場予想は前回速報値と同値です。
次に、GDP前期比が予想と異なる発表結果だった場合、直後1分足は事後差異と100%の方向一致率となっています。
そして、GDP前年比が前回速報値と異なる場合、直後11分足は実態差異と83%の方向一致率となっています。 - 注視・注意すべき点もあります。
直前10-1分足は20pips以上跳ねたことが29%もあります。そして、そういう跳ねが起きたときは、その方向に直後1分足が反応する確率が高くなっています。
また、過去の傾向を見る限り、追撃には向いていません。発表から1分経過後時点とそれから10分後を見比べると、直後1分足値幅を削るか(41%)、直後11分足と反転(29%)していることの方が、直後1分足と同方向に反応を伸ばしたこと(29%)よりも多いためです。これなら指標発表から1分以内に直後1分足のヒゲで逆張りポジション取得を狙った方が良い、ということになります。
以上の本指標特徴を踏まえ、後記詳述した調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
- もし直前10-1分足が20pips近く跳ねたら、跳ねた方向に追撃します。ポジションは指標発表直前に取り、利確(損切)は指標発表直後の跳ねで行います。
- 指標発表後は初期反応方向に早期追撃開始、早期利確です。
- 指標発表直後から大きな跳ねに対して逆張りポジション取得を狙います。ポジションが直後1分足終値よりも反応が伸びたところで取れたら、発表から1分を過ぎてから利確の機会を窺います。
以上の詳細ないしは論拠は、以下の「T.調査・分析」に記しています。
U.過去調査詳細
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
【1. 指標概要】
GDPは国内経済活動を総合的に表すので、その国の経済状況が良くなっているのか悪くなっているのかが一目瞭然です。英国四半期GDPは「速報値」「改定値」「確報値」と3回発表されます。
GDP改定値は、英国国家統計局が 2月・5月・8月・11月の下旬に前四半期分を発表しています。
本指標の特徴は次の通りです。
GDP改定値の市場予想は、前期比・前年比ともに前回速報値といつも同じです。2013年以降の例外は、前期比が2015年1-3月期分と2017年1-3月期分のたった2回(頻度11%)、前年比は2015年1-3月期のたった1回(頻度6%)です。
発表結果も、ほぼ市場予想通りになりがちです。例外は、前期比が4回(頻度22%)、前年比が6回(頻度33%)です。前期比が予想と異なった4回は全て、前年比も予想と異なっています。つまり、前年比が予想とずれるかどうかだけを分析すれば良い訳です。
ーーー$€¥ーーー
本指標への反応の期間推移と相関分布を下図に纏めておきます。
最も指標結果に素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均で17pipsです。平均的な反応をする指標だと言えます。
分布は、10-25pipsの範囲に67%が集まる一方、9pips以下のときも17%あります。意外に小さいのは、前述の通り、改定値が速報値や市場予想と同じになりがちだから、です。
【2. 既出情報】
(2-1. 過去情報)
(2-1. 過去情報)
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。
下図は発表結果と市場予想をプロットしています。市場予想は発表直前の値をプロットし、発表結果は後に修正値が発表されても定時発表値のままをプロットしています。本来ならば、前回結果である速報値も一緒にプロットすべきですが、まだ対応できていません。
各項目毎に反応方向にどの程度影響しているのかを下表に纏めておきました。
上表の上4行は、各項目をひとつずつ反応方向との一致率を求めています。これは予備計算のようなもので、この予備計算は最も反応方向との一致率が高い項目に注目しています。
上から5行目は、事前差異(市場予想ー前回結果)と直前10-1分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
上から6行目は、事後差異(発表結果ー市場予想)と直後1分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
最下段7行目は、実体差異(前回改定値結果ー市場予想)と直後11分足の方向一致率が高くなるように、各項目の係数を求めています。
一致率が高くなった実態差異判別式は、5✕GDP前期比の差異+10✕GDP前年比の差異ー2✕企業投資前年比の差異、です。実態差異判別式の符号(プラスが陽線、マイナスが陰線)と直後1分足の方向の一致率は75%となりました。
でもこれでは、あまり役に立ちそうもないですね。GDP前期比か前年比の事前差異があるときを待った方が良さそうです。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
まず、直前10-1分足は、過去平均跳幅が16pipsです。その跳幅が20pips以上だったことは過去5回(頻度28%)あります。この5回の直後1分足跳幅は20pipsで、これは直後1分足跳幅の過去全平均17pipsとほぼ同じです。そして、この5回の直前10-1分足と直後1分足の方向は4回(80%)が一致しています。
つまり、直前10-1分足の反応が20pips以上の場合、直後1分足の方向を示唆している可能性があります。
次に、直前1分足の過去平均跳幅は10pipsです。その跳幅が10pips以上だったことは過去6回(頻度33%)あります。この6回の直後1分足跳幅の平均は14pipsで、これは過去全平均17pipsとほぼ同じです。そして、このとき直前1分足と直後1分足の方向は3回(50%)一致しています。
つまり、直前1分足の反応が平均より少し大きく動いたからと言って、それが直後1分足の反応方向程度や方向を示唆しているとは言えません。
そして、直後1分足の過去平均跳幅と値幅の差は5pips(1ー値幅/跳幅=戻り比率29%)です。直後11分足のそれは12pips(戻り比率48%)です。このぐらいの直後11分足に対し、戻り比率48%はかなり高い数字です。
これらローソク足の詳細分析は、ローソク足観察よりも他の分析を参照する方が良いでしょう。
【3. 定型分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
指標一致性分析の結果を下図に示します。
実態差異と直後11分足の方向一致率は69%となっています。先に挙げた実態差異判別式は、5✕GDP前期比の差異+10✕GDP前年比の差異ー2✕企業投資前年比の差異、です。
次に、反応一致性分析の結果を下図に示します。
直前1分足は陰線率が71%となっています。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は71%で、あまり偏りがありません。
反応性分析の結果を下図に示します。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は71%です。そして、その71%の方向一致時だけを取り上げて直後1分足跳幅を、直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが75%です。
指標発表後の直後1分足と直後11分足の方向一致率が高く、反応を伸ばしがちなのだから、追撃は早期開始です。けれども、直後1分足と直後11分足の終値同士を比較すると、反応を伸ばしたことは42%しかありません。よって、早期確保した追撃ポジションは早めの利確を狙いましょう。
【4. シナリオ作成】
以上の本指標特徴を踏まえ、後記詳述した調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
- もし直前10-1分足が20pips近く跳ねたら、跳ねた方向に追撃します。ポジションは指標発表直前に取り、利確(損切)は指標発表直後の跳ねで行います。
- 指標発表後は初期反応方向に早期追撃開始、早期利確です。
- 指標発表直後から大きな跳ねに対して逆張りポジション取得を狙います。ポジションが直後1分足終値よりも反応が伸びたところで取れたら、発表から1分を過ぎてから利確の機会を窺います。
以上
2017年11月23日18:30発表
以下は2017年11月23日19:40頃に追記しています。
V.発表結果検証
【5. 発表結果】
(5-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
GDP改定値は、前期比・前年比ともに速報値・市場予想と同値でした。企業投資は、速報値・市場予想よりも減少しました。全体としては悪化と見受けられます。ところが反応は陽線でした。
この反応は、17:30の独国PMI速報値と18:00の欧州PMI速報値が良く、本指標発表前にEURGBPやGBPUSDでGBPがかなり売られていたことが原因かも知れません。企業投資こそ減少したものの、GDPは速報値同値だったため、EURGBPとGBPUSDで利確(GBP買)の動きがあったのかも知れません。実際のポジション数の変化がわからないため、これは想像ですが。
ロイターが伝えるところでは、GDP前年比の伸びは過去5年間で最低だそうです。それでも、+1.5%となったのは、家計支出の伸びに助けられた、とのことです。
「ん」って思いませんか?
だって、物価上昇の伸びに比して賃金の上昇が小さい状態が続いていたのが、ここ最近の一貫した英国経済への見方です。今回の結果は、企業投資の伸びが抑えられて家計消費が大きかったのなら、ここ最近の見解を変えなければいけないかも知れません。
(5-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
直前10-1分足のシナリオ外取引は、対EUR・対USDのGBP売りに便乗したものです。
直前10-1分足の陰線は値幅17pipsとなり、発表時刻を跨いだポジションを取るべきか否か迷いました。
追撃は、初期と2回目を行い、2回目は148円がレジスタンスとなっての反転を狙ったものです。
【6. 分析検証】
(6-1. 分析検証)
事前調査分析内容には特に問題がありません。
(6-2. シナリオ検証)
事前準備していたシナリオには問題がありません。
下表に、本ブログを始めてからの本指標シナリオでの取引成績を纏めておきます。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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