2016年12月11日
'16.12/15.09:30予定ー豪州「雇用統計」分析
'16.12/15.09:30に豪州「雇用統計」が発表されます。
この発表では「新規失業者」と「失業率」が注目されています。豪統計局が月次で翌月中旬に発表を行っています。
反応性分析では、この指標発表直後の反応(値動き)を調べて、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
下図に定型分析シートを示します。いつもはグラフ右端の全平均の数値を表で分析しますが、今回は過去12回平均の数値を用いて分析をしています。理由は反応一致分析のローソク足検証の項で記します。
上の図表から、10pips以上が狙える組み合わせが3通りあることがわかりました。この3通りのパターンについて、安全性を重視してポジションを取る場合と、合理性を重視してポジションを取る場合と、についてシナリオ案を検討してみました。
中段が安全性重視の結論であり、下段が合理性重視の結論となりました。上段のふたつの表は、その判断基準となります。判断基準については意見が分かれることもあるかも知れません。
ともあれ、反応性分析の結論は次の通りです。
反応一致分析は、指標発表前後のローソク足の向きに特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。反応一致分析では、ローソク足の向きに偏りがないかを調べるローソク足検証と、発表前後のローソク足の向きの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を順に行います。
ローソク足検証は、過去の発表直前10-1分足、発表直前1分足、発表直後1分足、及び、発表直後10分足を見て、安全にポジションが取れそうな特徴がないかを分析します。
まず、発表直前10-1分足を見てみます。
ぱっと見た印象では、2016年1月以後には陰線が目立ち、それ以降は陽線が目立っています。
次に、発表直前1分足を示します。
ぱっと見た印象では、明らかに陰線の多さが目立っています。
次は、発表直後1分足を示します。
ぱっと見た印象では、明らかに陽線の多さが目立っており、2015年12月以降はそれ以前に比べて反応が小さくなっています。
最後に、発表直後10分足を示します。
発表直後1分足と同様に、明らかに陽線の多さが目立っており、2015年12月以降はそれ以前に比べて反応が小さくなっています。
以上の観察結果をまとめた結果は後提します。
なお、先に反応性分析において、この指標では調査全期間の平均値を用いずに過去12回の平均値を用いました。これは、発表直前10-1分足と同1分足が2015年12月から2016年1月頃を境に、明らかに反応が小さくなっているから、です。
一致性検証は、過去の発表直前10-1分足、発表直前1分足、発表直後1分足、及び、発表直後10分足を見て、ローソク足の方向の一致が偏っていないかを調べます。ある時間足が、それよりも後に形成される時間足と向きの一致が偏る場合(75%以上か25%以下の場合)、安全にポジションを取る根拠となる場合があります。
一致性検証の結果は後提します。
下表に、ローソク足検証と一致足検証の結果をまとめ、反応一致分析の結論を整理します。
上段はローソク足検証の結果です。各時間足毎にシナリオに活用できる可能性がある特徴が見いだせました。
中段は一致検証の結果です。このブログでは3勝1敗を目指しています。従って、ポジションを持つか否かを判断する基準は75%以上か25%以下ということになります。
一致検証の結果、ローソク足検証で可能性があったシナリオ案21〜24のうち、シナリオ案22以外は信用ができないという結論になりました。シナリオ案22では、発表直前1分足が過去22回のうち18回(86%)が陰線だったという偏りに乗じてポジションを持ちます。
すなわち、発表直前1分前頃にポジションを取り、発表までに解消するというシナリオです。但し、利確の目安は先に挙げたローソク足の図から5pips程度しかありません。
下段は反応一致分析の結論です。シナリオ案25は発表直後1分足と同10分足の一致率が77%という点に乗じてポジションを持つ訳です。但し、この場合は先の反応性分析の結論図表をご覧頂ければわかるように、発表直後1分足の終値がつく頃にポジションを取り、同10分足の跳幅で利確するしかありません。これはシナリオ11と一致しています。
指標一致分析は、経済指標発表前に行われる市場予想に偏りがないかを調べ、予想と結果の差の向きと、反応の向きとが一致しているか否かを分析します。指標一致分析では、過去の市場予想と発表結果の傾向を調べる指標検証と、その向きに偏りがないかを調べる一致性検証と、を順に行います。
指標検証は、前回結果と今回予想の差、今回結果と今回予想の差、及び、今回結果と前回結果の差を見て、指標の市場予想に偏りがないかを分析します。不特定多数が参加した結果の反応一致分析の反応検証とは異なり、市場予想は各国のエコノミストが行うだけあって、偏りが見いだせることはほぼありません(全くない訳でもありません)。
まず、新規雇用者数を下図に示します。
図から、どちらかと言えば実際の雇用者は市場予想よりもばらつくことがわかりました。また、増えた翌月は減り、減った翌月は増える傾向が伺えます。その傾向から言えば、当月は減る月にあたります。
但し、図には昨年分しか示していませんが、年末クリスマス休暇が近づくと雇用者数は増える傾向があります。特に、今年は10月の新規雇用者数があまり増えなかったので、11月は大きく増える可能性があります(今回発表は11月の新規雇用者数)。そして、今回の市場予想は前月からあまり増えていません。
つまり、今回の発表では予想を大きく上回る可能性があります。
次に失業率を示します。
失業率は最近、低下傾向にあります。図からサイクルで言えば11月(今回発表分)は悪化する時期に差し掛かっています。にも関わらず、市場予想は失業率横ばいとなっています。現地報道に依れば、エコノミスト中心の市場予想がサイクルに反するものとなっている理由は、中国の景気減速懸念が弱まり資源価格が回復しつつあるから、ということのようです。
指標検証の結果は後提します。
一致性検証は、前回結果と今回予想の差、今回結果と今回予想の差、及び、今回結果と前回結果の差が、正負いずれかに偏りがないかを検証します。
一致性検証の結果は後提します。
一連の分析結果を下表に示します。
最上段は指標検証の結果です。指標検証に依れば、今回は新規雇用者数・失業率ともにAUD↑となる可能性を示唆しています。
上から2段目と3段目は一致性検証の結果です。
失業率の今回結果と今回予想の差に偏りが見られます。N率(結果が予想を下回った比率)が82%と非常に偏っており、これは失業率の場合にはAUDJPYが↑に反応しやすいということです。これをシナリオ案31としました。
シナリオ案31は、指標発表後に買ポジションを持っていた方が良いということに過ぎません。但し、定性的予測を数量化した指標検証の結果と一致しています。
上から4段目は反応一致分析における一致性検証を再掲した表なので、説明は割愛します。
下の2段が指標一致分析です。
まず、新規雇用者数には有意な特徴が見いだせません。
そして、失業率は前後一致率と後々一致率が低くなっています。これは、失業率が予想よりも低いか、前回よりも低くなると、素直に陽線になる率が高いということに過ぎません。がしかし、素直な反応をするのは、失業率の方向と反応が不一致になるというだけで、新規雇用者数の良し悪しがどういう反応するのかはあてにできない、ということがわかりました。
以上の結論を下表にまとめます。
結果はいつもの通り、事後に報告いたします。
関連記事はこちらから。
>>>「FXは上達するのか」
>>>「ファンダメンタル分析の楽しみ方」
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この発表では「新規失業者」と「失業率」が注目されています。豪統計局が月次で翌月中旬に発表を行っています。
【反応性分析】
反応性分析では、この指標発表直後の反応(値動き)を調べて、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
下図に定型分析シートを示します。いつもはグラフ右端の全平均の数値を表で分析しますが、今回は過去12回平均の数値を用いて分析をしています。理由は反応一致分析のローソク足検証の項で記します。
上の図表から、10pips以上が狙える組み合わせが3通りあることがわかりました。この3通りのパターンについて、安全性を重視してポジションを取る場合と、合理性を重視してポジションを取る場合と、についてシナリオ案を検討してみました。
中段が安全性重視の結論であり、下段が合理性重視の結論となりました。上段のふたつの表は、その判断基準となります。判断基準については意見が分かれることもあるかも知れません。
ともあれ、反応性分析の結論は次の通りです。
- 安全性の点でも合理性の点でも1位となったシナリオ案11を採用します。すなわち、発表直後1分足の終値がつく頃に、同1分足と同じ方向(順張り)にポジションを取得し、10分足跳幅の最大値を狙ってポジションを解消します。10分足跳幅がいつ最大となるかはわからないので、過去12回の平均値の17pipsを参考にしておきます。
【反応一致分析】
反応一致分析は、指標発表前後のローソク足の向きに特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。反応一致分析では、ローソク足の向きに偏りがないかを調べるローソク足検証と、発表前後のローソク足の向きの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を順に行います。
(ローソク足検証)
ローソク足検証は、過去の発表直前10-1分足、発表直前1分足、発表直後1分足、及び、発表直後10分足を見て、安全にポジションが取れそうな特徴がないかを分析します。
まず、発表直前10-1分足を見てみます。
ぱっと見た印象では、2016年1月以後には陰線が目立ち、それ以降は陽線が目立っています。
次に、発表直前1分足を示します。
ぱっと見た印象では、明らかに陰線の多さが目立っています。
次は、発表直後1分足を示します。
ぱっと見た印象では、明らかに陽線の多さが目立っており、2015年12月以降はそれ以前に比べて反応が小さくなっています。
最後に、発表直後10分足を示します。
発表直後1分足と同様に、明らかに陽線の多さが目立っており、2015年12月以降はそれ以前に比べて反応が小さくなっています。
以上の観察結果をまとめた結果は後提します。
なお、先に反応性分析において、この指標では調査全期間の平均値を用いずに過去12回の平均値を用いました。これは、発表直前10-1分足と同1分足が2015年12月から2016年1月頃を境に、明らかに反応が小さくなっているから、です。
(一致性検証)
一致性検証は、過去の発表直前10-1分足、発表直前1分足、発表直後1分足、及び、発表直後10分足を見て、ローソク足の方向の一致が偏っていないかを調べます。ある時間足が、それよりも後に形成される時間足と向きの一致が偏る場合(75%以上か25%以下の場合)、安全にポジションを取る根拠となる場合があります。
一致性検証の結果は後提します。
(反応一致分析結論)
下表に、ローソク足検証と一致足検証の結果をまとめ、反応一致分析の結論を整理します。
上段はローソク足検証の結果です。各時間足毎にシナリオに活用できる可能性がある特徴が見いだせました。
中段は一致検証の結果です。このブログでは3勝1敗を目指しています。従って、ポジションを持つか否かを判断する基準は75%以上か25%以下ということになります。
一致検証の結果、ローソク足検証で可能性があったシナリオ案21〜24のうち、シナリオ案22以外は信用ができないという結論になりました。シナリオ案22では、発表直前1分足が過去22回のうち18回(86%)が陰線だったという偏りに乗じてポジションを持ちます。
すなわち、発表直前1分前頃にポジションを取り、発表までに解消するというシナリオです。但し、利確の目安は先に挙げたローソク足の図から5pips程度しかありません。
下段は反応一致分析の結論です。シナリオ案25は発表直後1分足と同10分足の一致率が77%という点に乗じてポジションを持つ訳です。但し、この場合は先の反応性分析の結論図表をご覧頂ければわかるように、発表直後1分足の終値がつく頃にポジションを取り、同10分足の跳幅で利確するしかありません。これはシナリオ11と一致しています。
【指標一致分析】
指標一致分析は、経済指標発表前に行われる市場予想に偏りがないかを調べ、予想と結果の差の向きと、反応の向きとが一致しているか否かを分析します。指標一致分析では、過去の市場予想と発表結果の傾向を調べる指標検証と、その向きに偏りがないかを調べる一致性検証と、を順に行います。
(指標検証)
指標検証は、前回結果と今回予想の差、今回結果と今回予想の差、及び、今回結果と前回結果の差を見て、指標の市場予想に偏りがないかを分析します。不特定多数が参加した結果の反応一致分析の反応検証とは異なり、市場予想は各国のエコノミストが行うだけあって、偏りが見いだせることはほぼありません(全くない訳でもありません)。
まず、新規雇用者数を下図に示します。
図から、どちらかと言えば実際の雇用者は市場予想よりもばらつくことがわかりました。また、増えた翌月は減り、減った翌月は増える傾向が伺えます。その傾向から言えば、当月は減る月にあたります。
但し、図には昨年分しか示していませんが、年末クリスマス休暇が近づくと雇用者数は増える傾向があります。特に、今年は10月の新規雇用者数があまり増えなかったので、11月は大きく増える可能性があります(今回発表は11月の新規雇用者数)。そして、今回の市場予想は前月からあまり増えていません。
つまり、今回の発表では予想を大きく上回る可能性があります。
次に失業率を示します。
失業率は最近、低下傾向にあります。図からサイクルで言えば11月(今回発表分)は悪化する時期に差し掛かっています。にも関わらず、市場予想は失業率横ばいとなっています。現地報道に依れば、エコノミスト中心の市場予想がサイクルに反するものとなっている理由は、中国の景気減速懸念が弱まり資源価格が回復しつつあるから、ということのようです。
指標検証の結果は後提します。
(一致性検証)
一致性検証は、前回結果と今回予想の差、今回結果と今回予想の差、及び、今回結果と前回結果の差が、正負いずれかに偏りがないかを検証します。
一致性検証の結果は後提します。
(指標一致分析)
一連の分析結果を下表に示します。
最上段は指標検証の結果です。指標検証に依れば、今回は新規雇用者数・失業率ともにAUD↑となる可能性を示唆しています。
上から2段目と3段目は一致性検証の結果です。
失業率の今回結果と今回予想の差に偏りが見られます。N率(結果が予想を下回った比率)が82%と非常に偏っており、これは失業率の場合にはAUDJPYが↑に反応しやすいということです。これをシナリオ案31としました。
シナリオ案31は、指標発表後に買ポジションを持っていた方が良いということに過ぎません。但し、定性的予測を数量化した指標検証の結果と一致しています。
上から4段目は反応一致分析における一致性検証を再掲した表なので、説明は割愛します。
下の2段が指標一致分析です。
まず、新規雇用者数には有意な特徴が見いだせません。
そして、失業率は前後一致率と後々一致率が低くなっています。これは、失業率が予想よりも低いか、前回よりも低くなると、素直に陽線になる率が高いということに過ぎません。がしかし、素直な反応をするのは、失業率の方向と反応が不一致になるというだけで、新規雇用者数の良し悪しがどういう反応するのかはあてにできない、ということがわかりました。
【シナリオ作成】
以上の結論を下表にまとめます。
結果はいつもの通り、事後に報告いたします。
以上
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