2017年08月12日
2017年8月第2週成績と、次週第3週主要指標反応pipsと、ワラの話
お手元のツールで、一目均衡表をご覧ください。
USDJPYの現在値は109.14付近です。
月足は、上から雲に入って2か月目です。遅行線は実体ローソク足を下抜け、基準線も僅かに下抜けています。下抜けがもっと明確になれば、月足雲中での下降追撃サイン点灯です。
週足では、CPI発表で一瞬、雲下端(108.86付近)を下抜けました。もし今回のCPIが市場予想だけでなく、前回結果をも下回っていたら、雲下抜けも起こり得たかも知れません。今週の週足は大きく下げていた(下跳幅200pips)ので、週末ポジションクローズに助けられた、といったところでしょうか。
USDJPYがこういう状況なので、次週第3週はGBPJPY・AUDJPY・NZDJPYも下降加速か反発かの判断に迷う位置となっています。
さて、トレンドが加速しかねないときや反発反転しかねないとき、微かなサインを捉えて浮かび上がれる人は、きっと本当に潮目を見る目があるのでしょう。でも、大多数の初心者・アマチュアは、きっとそのサインを読み間違えて、大けがをすることの方が多いのではないでしょうか。
というのも、「下降トレンド加速」&「(月足・週足の)トレンド転換の可能性のあるポイント」という組み合わせは、とても危ない組み合わせです。昔から、某掲示板を見ていると、そんなときに悲鳴のような投稿が増えるような気がします。
次週はそこそこ反応する指標が週中盤に続くので注意しましょう。
だから、溺れている人に言います。
微かな上昇転換サインなんて「ワラ」と同じです。トレンドに乗りたければ、「いつトレンドが発生するか」を見極めるより、トレンドが起きてから「いつまでトレンドが続くか」を考える方が簡単です(難しいけど、よりマシだという話です)。
勝ちやすく勝つやり方に徹するのがベストで、難しい局面で技巧的に勝つのは長い目で見れば決してベターとさえ言えません。だから、次週のようなときこそ、このブログのように経済指標発表前後に時間を限った取引が良いのです(宣伝です)。
もっともこのブログでは、ポジション保有時間が長くなりがちなトレンドフォローは、決して薦めていないのですが。
下図は、8月第2週に発表された指標の直後1分足跳幅と直後11分足値幅について、今回の反応pipsと過去平均pipsを対比表示したものです。
8月10日に発表された
RBNZ(NZ中銀)金融政策発表は「市場予想通り現状維持」でした。政策金利と同時発表される声明は未確認ですが、RBNZ総裁の会見では「(現在の)政策を相当期間に亘って続ける」という方針を示しました。これは既に表明されていたことなので、新鮮さはありません。
ただ、いつも通り「NZDの下落を望む」という発言が、ロイターの解説に依れば「RBNZはは歴史的に外為市場への介入には極めて消極的な姿勢にも関わらず、介入能力がある」ことを強調したようです。そのためか、RBNZ総裁会見が行われた10:00頃から、NZDJPYは大きく下げました。
8月10日に発表された英国6月分鉱工業生産は前回を上回る結果となって、同時発表された貿易収支が赤字拡大にも関わらず、陽線で反応しました。
8月10日に発表された米国7月分PPIは前月より低下し、8月11日に発表された7月分CPIは前月より上昇しました。PPI発表結果への反応は普通の陰線でしたが、CPI発表結果への反応はかなり大きな陰線となりました。
指標への反応というのは、なかなか理屈通りにならないものです。PPIは前回結果も市場予想も下回ったのに過去平均並みの反応しかせず、CPIは市場予想こそ下回ったものの前回結果より上昇したのに大きく陰線での反応です。
ただ、分析対象外ですが、その後は一時的には指標発表前(109.15)の水準を上回って109.3まで反転し、最終的にはCPI発表前の水準で終値(109.14)をつけました。米国参加者も次週が読めないのです。
本ブログ記載の取引方法を検証するため、週次・月次で取引成績を記録しています。人にやり方を薦める以上、(個別取引はさておき)全体として間違っていないことを検証しておきたいからです。
他人の取引成績なんて興味ありませんよね。ぱぱっと8月第2週の取引結果を纏めておきます。
8月第2週は事前に注目していた6指標のうち、2指標で取引を行いました。
日本指標を除く4指標で事前分析を更新したものの、RBNZ金融政策は起きられずに取引できず、PPIはシナリオ条件を満たさなかったので取引を諦めました。
取引時間は14分14秒(1指標当たり7分7秒)で、損益はいつも1枚ずつの取引で+5,317円(1指標当たり+2,659円)でした。
勝率は、指標単位で100%(2勝)、シナリオ単位では50%(5勝5敗、見送り3)でした。
シナリオ勝率を指標勝率が上回っており、問題ありません。
本ブログで最も採用数が多いシナリオ「発表後に順張り追撃しやすい指標で順張り追撃」の勝率が高くて、稼げているのです。
次週も同じやり方で問題ありません。
次週8月第3Wの主要指標の過去平均反応を示します。
日本指標は4-6月期GDP速報値が発表されます。
残念ながら、嫌になるぐらい反応しません。
米国指標は、8月分の景気指標(Phil連銀製造業景気指数・UM消費者信頼感指数速報値)と、7月分の実態指標(小売売上高・鉱工業生産)が発表されます。
直近の全体的傾向を見ると、設備稼働率を見る限り実態が好調にも関わらず、なぜか製造関連の景況感が悪化しています。米国景気は個人消費中心とは言え、最近の傾向はPCE(個人消費)よりも小売売上高で大きく反応しがちです。小売売上高は、米国実態指標で平均的に最も大きく反応する指標です。
あと、NY連銀製造業景気指数と輸入物価指数も発表され、これらはいずれも他の指標の取引で参考になります。がしかし、今月は同時発表される小売売上高よりも反応への影響力に劣るため、分析しても仕方ありません。
欧州指標では、独国4-6月期GDP速報値が発表されます。
残念ながら日欧のGDPは速報値でもせいぜい10pips程度しか反応しません。欧州4-6月期GDP改定値も発表されるものの、こちらはもっと反応しないので相手にしません。別に欧州経済自体に興味がある訳じゃありません。
英国指標は物価指標と雇用指標が発表されます。
ここ最近、インフレ率と賃金上昇率との関係が金融政策絡みで関心が高かったため、非常に大きく反応していました。がしかし、先の4-6月期GDP速報値が成長率鈍化を示唆するような内容だったため、今回は過去平均以下しか反応しないかも知れません。経済成長あってこその利上げと考えられるからです。
豪州指標はRBA議事要旨と雇用統計が発表されます。
RBAは当面の利上げ無しを表明しています。議事録では反応しないでしょう。
最近の雇用統計は興味を持って見ています。当面の利上げ無しでも、指標結果次第で大きな反応傾向がこれからも続くのかどうか、に興味があります。
USDJPYの現在値は109.14付近です。
月足は、上から雲に入って2か月目です。遅行線は実体ローソク足を下抜け、基準線も僅かに下抜けています。下抜けがもっと明確になれば、月足雲中での下降追撃サイン点灯です。
週足では、CPI発表で一瞬、雲下端(108.86付近)を下抜けました。もし今回のCPIが市場予想だけでなく、前回結果をも下回っていたら、雲下抜けも起こり得たかも知れません。今週の週足は大きく下げていた(下跳幅200pips)ので、週末ポジションクローズに助けられた、といったところでしょうか。
USDJPYがこういう状況なので、次週第3週はGBPJPY・AUDJPY・NZDJPYも下降加速か反発かの判断に迷う位置となっています。
さて、トレンドが加速しかねないときや反発反転しかねないとき、微かなサインを捉えて浮かび上がれる人は、きっと本当に潮目を見る目があるのでしょう。でも、大多数の初心者・アマチュアは、きっとそのサインを読み間違えて、大けがをすることの方が多いのではないでしょうか。
というのも、「下降トレンド加速」&「(月足・週足の)トレンド転換の可能性のあるポイント」という組み合わせは、とても危ない組み合わせです。昔から、某掲示板を見ていると、そんなときに悲鳴のような投稿が増えるような気がします。
次週はそこそこ反応する指標が週中盤に続くので注意しましょう。
だから、溺れている人に言います。
微かな上昇転換サインなんて「ワラ」と同じです。トレンドに乗りたければ、「いつトレンドが発生するか」を見極めるより、トレンドが起きてから「いつまでトレンドが続くか」を考える方が簡単です(難しいけど、よりマシだという話です)。
勝ちやすく勝つやり方に徹するのがベストで、難しい局面で技巧的に勝つのは長い目で見れば決してベターとさえ言えません。だから、次週のようなときこそ、このブログのように経済指標発表前後に時間を限った取引が良いのです(宣伝です)。
もっともこのブログでは、ポジション保有時間が長くなりがちなトレンドフォローは、決して薦めていないのですが。
【1. 8月第2W主要指標結果】
下図は、8月第2週に発表された指標の直後1分足跳幅と直後11分足値幅について、今回の反応pipsと過去平均pipsを対比表示したものです。
8月10日に発表された
RBNZ(NZ中銀)金融政策発表は「市場予想通り現状維持」でした。政策金利と同時発表される声明は未確認ですが、RBNZ総裁の会見では「(現在の)政策を相当期間に亘って続ける」という方針を示しました。これは既に表明されていたことなので、新鮮さはありません。
ただ、いつも通り「NZDの下落を望む」という発言が、ロイターの解説に依れば「RBNZはは歴史的に外為市場への介入には極めて消極的な姿勢にも関わらず、介入能力がある」ことを強調したようです。そのためか、RBNZ総裁会見が行われた10:00頃から、NZDJPYは大きく下げました。
8月10日に発表された英国6月分鉱工業生産は前回を上回る結果となって、同時発表された貿易収支が赤字拡大にも関わらず、陽線で反応しました。
8月10日に発表された米国7月分PPIは前月より低下し、8月11日に発表された7月分CPIは前月より上昇しました。PPI発表結果への反応は普通の陰線でしたが、CPI発表結果への反応はかなり大きな陰線となりました。
指標への反応というのは、なかなか理屈通りにならないものです。PPIは前回結果も市場予想も下回ったのに過去平均並みの反応しかせず、CPIは市場予想こそ下回ったものの前回結果より上昇したのに大きく陰線での反応です。
ただ、分析対象外ですが、その後は一時的には指標発表前(109.15)の水準を上回って109.3まで反転し、最終的にはCPI発表前の水準で終値(109.14)をつけました。米国参加者も次週が読めないのです。
【2. 8月第2W成績】
本ブログ記載の取引方法を検証するため、週次・月次で取引成績を記録しています。人にやり方を薦める以上、(個別取引はさておき)全体として間違っていないことを検証しておきたいからです。
他人の取引成績なんて興味ありませんよね。ぱぱっと8月第2週の取引結果を纏めておきます。
8月第2週は事前に注目していた6指標のうち、2指標で取引を行いました。
日本指標を除く4指標で事前分析を更新したものの、RBNZ金融政策は起きられずに取引できず、PPIはシナリオ条件を満たさなかったので取引を諦めました。
取引時間は14分14秒(1指標当たり7分7秒)で、損益はいつも1枚ずつの取引で+5,317円(1指標当たり+2,659円)でした。
勝率は、指標単位で100%(2勝)、シナリオ単位では50%(5勝5敗、見送り3)でした。
シナリオ勝率を指標勝率が上回っており、問題ありません。
本ブログで最も採用数が多いシナリオ「発表後に順張り追撃しやすい指標で順張り追撃」の勝率が高くて、稼げているのです。
次週も同じやり方で問題ありません。
【3. 8月第2W主要指標】
次週8月第3Wの主要指標の過去平均反応を示します。
日本指標は4-6月期GDP速報値が発表されます。
残念ながら、嫌になるぐらい反応しません。
米国指標は、8月分の景気指標(Phil連銀製造業景気指数・UM消費者信頼感指数速報値)と、7月分の実態指標(小売売上高・鉱工業生産)が発表されます。
直近の全体的傾向を見ると、設備稼働率を見る限り実態が好調にも関わらず、なぜか製造関連の景況感が悪化しています。米国景気は個人消費中心とは言え、最近の傾向はPCE(個人消費)よりも小売売上高で大きく反応しがちです。小売売上高は、米国実態指標で平均的に最も大きく反応する指標です。
あと、NY連銀製造業景気指数と輸入物価指数も発表され、これらはいずれも他の指標の取引で参考になります。がしかし、今月は同時発表される小売売上高よりも反応への影響力に劣るため、分析しても仕方ありません。
欧州指標では、独国4-6月期GDP速報値が発表されます。
残念ながら日欧のGDPは速報値でもせいぜい10pips程度しか反応しません。欧州4-6月期GDP改定値も発表されるものの、こちらはもっと反応しないので相手にしません。別に欧州経済自体に興味がある訳じゃありません。
英国指標は物価指標と雇用指標が発表されます。
ここ最近、インフレ率と賃金上昇率との関係が金融政策絡みで関心が高かったため、非常に大きく反応していました。がしかし、先の4-6月期GDP速報値が成長率鈍化を示唆するような内容だったため、今回は過去平均以下しか反応しないかも知れません。経済成長あってこその利上げと考えられるからです。
豪州指標はRBA議事要旨と雇用統計が発表されます。
RBAは当面の利上げ無しを表明しています。議事録では反応しないでしょう。
最近の雇用統計は興味を持って見ています。当面の利上げ無しでも、指標結果次第で大きな反応傾向がこれからも続くのかどうか、に興味があります。
以上
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