2017年07月17日
英国物価指標発表前後のGBPJPY反応予想(2017年7月18日17:30発表結果検証済)
以下、「T.調査・分析」を事前投稿し、「U.結果・検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.結果・検証」のタイトル行付近に記載しています。
2017年7月18日17:30に英国物価指標「消費者物価指数(CPI)・小売物価指数(RPI)・生産者物価指数(PPI)」が発表されます。今回発表は2017年6月分の集計結果です。
今回の市場予想と前回結果は次の通りです。市場予想は本記事投稿時点の値です。
本指標の特徴は以下の通りです。
調査・分析結果は以下の通りです。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます
以上の詳細ないしは論拠は、以下の「T.調査・分析」に記しています。
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
他の主要国では、生産者物価・小売物価・消費者物価が別々に発表されますが、英国は一度に発表しています。
CPIは、消費者の製品・サービス購入価格を指数化した指標で、どの国でも最重視されています。英国は年2%のインフレ目標が設定されています。CPIコアは、CPIから価格変動の激しいエネルギー・食品・タバコ・アルコールを除いた数値を指しています。
RPIに含まれてCPIに含まれない対象に住宅費があります。RPIではCPIよりも数値が高くなります。RPIコアは、RPIから価格変動の激しいエネルギー・食品・タバコ・アルコールを除いた数値を指しています。英国では年金給付額が法律によってRPI規準で決定されています。
PPIはあまり大きな反応を生じないように見受けられます。
過去の傾向から言えば、CPI>RPI>PPIの順に反応に寄与し、前年比>前月比の順です。重視するCPI前年比は総合>コアと、コアが軽視(という訳じゃないでしょうけど)される珍しい指標です。
本指標に関する調査期間と、過去の反応程度・分布を下表に纏めておきます。
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。下図は発表結果と市場予想をプロットしています。そして、発表結果は後に修正値が発表されても、このグラフでは修正していません。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
まず、直前10-1分足は、過去平均跳幅が14pips、過去平均値幅が8pipsです。
跳幅が20pips以上だったことは過去5回(17%)あります。
この5回の直後1分足跳幅の平均は23pipsで、これは直後1分足の過去全平均29pipsに達していません。がしかし、この5回の直前10-1分足と直後1分足の方向は4回が一致(80%)しています。
つまり、直前10-1分足の反応が20pips以上に達した場合、それが直後1分足の反応が大きいことを示唆している訳ではないものの、指標発表直後の反応方向を示唆している可能性があります。この方向一致率は跳幅の方向でなく、値幅の方向であることにご注意ください。
陽線が目立つので、後述する反応一致性分析で陽線率を確認しておきましょう。
次に、直前1分足は、過去平均跳幅が9pips、過去平均値幅が6pipsです。
跳幅が10pips以上だったことは過去7回あります。この7回の直後1分足跳幅の平均は26pipsで、これは直後1分足の過去全平均29pipsに達していません。また、この7回の直前1分足と直後1分足の方向が一致したことは3回(43%)です。
つまり、直前1分足が大きく動いたからと言って、指標発表直後の反応の大小や方向を示唆している訳ではありません。
陰線が目立つので、後述する反応一致性分析で陰線率を確認しておきましょう。
そして、直後1分足は、過去平均跳幅が29pips、過去平均値幅が18pipsです。
過去平均の29pipsを超えたことは45%あり、本指標は大きく反応することが多いので注意が必要です。
直後11分足は、過去平均跳幅が37pips、過去平均値幅が21pipsです。
平均値を見る限り、直後11分足の跳幅は19pips以上、値幅平均は3pips以上、直後1分足終値平均を上回ています。単なる差でなく「以上」と記したのは、これら平均値が直後1分足と直後11分足が反転したことも含めた平均となっているためです。
ともあれ、直後11分足跳幅平均と直後1分足終値平均の差が10pipsある以上、追撃時の利確は直後1分足終値がついてからの方が良さそうです。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
反応性分析の結果を下表に示します。
指標結果への反応が最も素直に現れがちな直後1分足跳幅は、過去平均で29pipsに達しています。そして、この平均値を超えたことが45%あります。本指標は大きく反応しがちです。
そして、直後1分足値幅は過去平均で18pipsです。跳幅平均と値幅併記との差が11pipsもあるので、追撃を行うなら高値(安値)掴みに気をつけないといけません。
但し、直近の反応は以前ほど大きくないようです。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は61%です。そして、その61%の方向一致時だけを取り上げて直後1分足と直後11分足とを比較すると、跳値同士・終値同士で反応が伸びたことは各75%・47%です。そして次に、直後1分足終値がついた時点で考えてみます。この時点では、それからも反応が伸び続けて直後11分足終値が直後1分足終値を超える確率が29%しかありません。
つまり、本指標での取引は、反応方向を確認したら早期参加しても、なるべく早く利確すべきです。
次に、反応一致性分析の結果を下図に示します。
直前1分足は陰線率が81%となっています。他の指標に比べて反応が大きいので、慌てて追従しない方が良いでしょう。データからは、前述の通り、直前1分足が大きく動いたからと言って、指標発表直後の反応の大小や方向を示唆している訳ではありません。
そして、どのローソク足も他のローソク足との方向一致率が30%以下もしくは70%以上にはなっていません。つまり、本指標での取引参加者は、先述の直前10-1分足跳幅が20pips以上になったときを除き、発表結果を予見できている訳ではありません。
最後に、指標一致性分析の結果を下図に示します。
本指標の各差異算出は、CPI前月比・前年比・コアCPI前年比・RPI前月比・前年比・コアRPI前年比・コアPPI前年比の全項目の差異をそのまま合計して算出しています。
その結果まず、事後差異と直後1分足との方向一致率は96%と高率で、本指標が非常に素直に反応することがわかりました。
そして、事前差異と直後1分足との方向一致率が79%となっています。今回の事前差異はマイナスなので、直後1分足は陰線の可能性が高い、ということになります。
巻頭箇条書きのシナリオの項をご参照願います。
以下は2017年7月20日に追記しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は全般に物価上昇率鈍化(上昇率の鈍化で上昇しています)で、反応は陰線でした。
取引できませんでした。
事前調査分析内容を、以下に検証します
取引はできなかったものの、シナリオを検証しておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
2017年7月18日17:30に英国物価指標「消費者物価指数(CPI)・小売物価指数(RPI)・生産者物価指数(PPI)」が発表されます。今回発表は2017年6月分の集計結果です。
今回の市場予想と前回結果は次の通りです。市場予想は本記事投稿時点の値です。
本指標の特徴は以下の通りです。
- 反応は、以前かなり大きかったものの、直近の3か月はむしろやや小さいぐらいです。
- 反応方向は極めて素直です。
- 追撃は早期参入・早期利確に適しており、指標発表から1分を過ぎてからは反転することの方が多くなっています。
調査・分析結果は以下の通りです。
- 過去のローソク足を見る限り、何点か予め知っておいた方が良いポイントがありました。
(1) まず、直前10-1分足は、過去平均跳幅が14pips、過去平均値幅が8pipsです。他の指標に比べて大きいので注意が必要です。そして、この直前10-1分足が大きく反応(20pips以上)ことが17%あり、このときの直後10-1分足方向は直後1分足方向との一致率が80%です。なお、この方向一致率は跳幅の方向でなく、値幅の方向であることにご注意ください。
(2) 直前1分足は、過去平均跳幅が9pips、過去平均値幅が6pipsです。これも他の指標に比べて大きいので注意が必要です。がしかし、直前1分足の動きは大きくても、直後1分足の方向や程度とは関係ありません。
(3) 平均値を見る限り、直後1分足終値に対し、直後11分足の跳幅は19pips以上、値幅平均は3pips以上、上回ています。単なる差でなく「以上」と記したのは、これら平均値が直後1分足と直後11分足が反転したことも含めた平均となっているためです。ともあれ、直後11分足跳幅平均と直後1分足終値平均の差が10pipsある以上、追撃時の利確は直後1分足終値がついてからの方が良さそうです。 - 直前1分足は陰線率が81%となっています。他の指標に比べて反応が大きいので、慌てて追従しない方が良いでしょう。データからは、前述の通り、直前1分足が大きく動いたからと言って、指標発表直後の反応の大小や方向を示唆している訳ではありません。
- 直後1分足は、事前差異との方向一致率が79%となっています。今回の事前差異はマイナスなので、直後1分足は陰線の可能性が高い、ということになります。指標発表前にポジションを取得し、指標発表直後に跳ねたら利確であれ損切であれ、ポジションは解消します。
- 追撃は、指標発表後の初期反応方向を確認次第行い、直後1分足終値がつくまでに決済します。
高値(安値)掴みに気を付ければ、直後1分足終値がつくまでなら順張り追撃を再度行っても構いません。その場合、直後11分足跳幅狙いですが、指標発表から1分を過ぎて時間が経つほど、反転リスクが高まります。この追撃は遅くとも指標発表から5分以内とします。
そして、直後1分足終値がついたら、今度は高値(安値)掴みに注意して直後1分足と逆方向への追撃を狙います。但し、これは逆張りとなるので、あまりお勧めできません。 - 過去データに基づく見解ではありませんが、指標結果が大きく前回結果を上回る場合、過去のデータは役立たないと考えられます。BOE利上げが意識されるため、大きく陽線での反応が比較的長く続く可能性があります。
また、市場予想並みか、僅かしか前回結果を下回らない場合も、利上げが意識されるでしょう。この場合にも、一旦は陰線で反応しても途中で陽線に転じる可能性が高い、と思われます。
こうした状況では、大きく前回結果を下回る場合も、大きく陰線が伸びる可能性があります。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます
- (1) 直前1分足は陰線と見込みます。
- (2) 直後1分足も陰線と見込みます。
但し、直前10-1分足跳幅が20pips以上となっていたら、同じ方向にポジションを取ります。 - (3) 追撃は、指標発表後1分以内なら順張りで、それ以降は逆張りのタイミングを狙います。いずれにせよ、短期決済が基本です。
但し、発表結果が市場予想や前回結果との乖離が大きかった場合には、追撃は何も考えずに順張り追撃徹底でいいでしょう。
以上の詳細ないしは論拠は、以下の「T.調査・分析」に記しています。
T.調査・分析
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
【1. 指標概要】
他の主要国では、生産者物価・小売物価・消費者物価が別々に発表されますが、英国は一度に発表しています。
CPIは、消費者の製品・サービス購入価格を指数化した指標で、どの国でも最重視されています。英国は年2%のインフレ目標が設定されています。CPIコアは、CPIから価格変動の激しいエネルギー・食品・タバコ・アルコールを除いた数値を指しています。
RPIに含まれてCPIに含まれない対象に住宅費があります。RPIではCPIよりも数値が高くなります。RPIコアは、RPIから価格変動の激しいエネルギー・食品・タバコ・アルコールを除いた数値を指しています。英国では年金給付額が法律によってRPI規準で決定されています。
PPIはあまり大きな反応を生じないように見受けられます。
過去の傾向から言えば、CPI>RPI>PPIの順に反応に寄与し、前年比>前月比の順です。重視するCPI前年比は総合>コアと、コアが軽視(という訳じゃないでしょうけど)される珍しい指標です。
本指標に関する調査期間と、過去の反応程度・分布を下表に纏めておきます。
【2. 既出情報】
(2-1. 過去情報)
(2-1. 過去情報)
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。下図は発表結果と市場予想をプロットしています。そして、発表結果は後に修正値が発表されても、このグラフでは修正していません。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
まず、直前10-1分足は、過去平均跳幅が14pips、過去平均値幅が8pipsです。
跳幅が20pips以上だったことは過去5回(17%)あります。
この5回の直後1分足跳幅の平均は23pipsで、これは直後1分足の過去全平均29pipsに達していません。がしかし、この5回の直前10-1分足と直後1分足の方向は4回が一致(80%)しています。
つまり、直前10-1分足の反応が20pips以上に達した場合、それが直後1分足の反応が大きいことを示唆している訳ではないものの、指標発表直後の反応方向を示唆している可能性があります。この方向一致率は跳幅の方向でなく、値幅の方向であることにご注意ください。
陽線が目立つので、後述する反応一致性分析で陽線率を確認しておきましょう。
次に、直前1分足は、過去平均跳幅が9pips、過去平均値幅が6pipsです。
跳幅が10pips以上だったことは過去7回あります。この7回の直後1分足跳幅の平均は26pipsで、これは直後1分足の過去全平均29pipsに達していません。また、この7回の直前1分足と直後1分足の方向が一致したことは3回(43%)です。
つまり、直前1分足が大きく動いたからと言って、指標発表直後の反応の大小や方向を示唆している訳ではありません。
陰線が目立つので、後述する反応一致性分析で陰線率を確認しておきましょう。
そして、直後1分足は、過去平均跳幅が29pips、過去平均値幅が18pipsです。
過去平均の29pipsを超えたことは45%あり、本指標は大きく反応することが多いので注意が必要です。
直後11分足は、過去平均跳幅が37pips、過去平均値幅が21pipsです。
平均値を見る限り、直後11分足の跳幅は19pips以上、値幅平均は3pips以上、直後1分足終値平均を上回ています。単なる差でなく「以上」と記したのは、これら平均値が直後1分足と直後11分足が反転したことも含めた平均となっているためです。
ともあれ、直後11分足跳幅平均と直後1分足終値平均の差が10pipsある以上、追撃時の利確は直後1分足終値がついてからの方が良さそうです。
【3. 定型分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
反応性分析の結果を下表に示します。
指標結果への反応が最も素直に現れがちな直後1分足跳幅は、過去平均で29pipsに達しています。そして、この平均値を超えたことが45%あります。本指標は大きく反応しがちです。
そして、直後1分足値幅は過去平均で18pipsです。跳幅平均と値幅併記との差が11pipsもあるので、追撃を行うなら高値(安値)掴みに気をつけないといけません。
但し、直近の反応は以前ほど大きくないようです。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は61%です。そして、その61%の方向一致時だけを取り上げて直後1分足と直後11分足とを比較すると、跳値同士・終値同士で反応が伸びたことは各75%・47%です。そして次に、直後1分足終値がついた時点で考えてみます。この時点では、それからも反応が伸び続けて直後11分足終値が直後1分足終値を超える確率が29%しかありません。
つまり、本指標での取引は、反応方向を確認したら早期参加しても、なるべく早く利確すべきです。
次に、反応一致性分析の結果を下図に示します。
直前1分足は陰線率が81%となっています。他の指標に比べて反応が大きいので、慌てて追従しない方が良いでしょう。データからは、前述の通り、直前1分足が大きく動いたからと言って、指標発表直後の反応の大小や方向を示唆している訳ではありません。
そして、どのローソク足も他のローソク足との方向一致率が30%以下もしくは70%以上にはなっていません。つまり、本指標での取引参加者は、先述の直前10-1分足跳幅が20pips以上になったときを除き、発表結果を予見できている訳ではありません。
最後に、指標一致性分析の結果を下図に示します。
本指標の各差異算出は、CPI前月比・前年比・コアCPI前年比・RPI前月比・前年比・コアRPI前年比・コアPPI前年比の全項目の差異をそのまま合計して算出しています。
その結果まず、事後差異と直後1分足との方向一致率は96%と高率で、本指標が非常に素直に反応することがわかりました。
そして、事前差異と直後1分足との方向一致率が79%となっています。今回の事前差異はマイナスなので、直後1分足は陰線の可能性が高い、ということになります。
【4. シナリオ作成】
巻頭箇条書きのシナリオの項をご参照願います。
以上
2017年7月18日17:30発表
以下は2017年7月20日に追記しています。
U. 結果・検証
【5. 発表結果】
(5-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は全般に物価上昇率鈍化(上昇率の鈍化で上昇しています)で、反応は陰線でした。
(5-2. 取引結果)
取引できませんでした。
【6. 分析検証】
(6-1. 分析検証)
事前調査分析内容を、以下に検証します
- 反応は、以前かなり大きかったものの、直近の3か月はむしろやや小さいぐらいです。今回は久しぶりに大きく反応しました。
- 反応方向は極めて素直という分析通り、素直に反応しました。
- 事前分析では、早期参入・早期利確の追撃に適し、指標発表から1分を過ぎてからは反転することの方が多くなっている、と記していました。
結果はほぼその通りでしたが、反転はしませんでした。 - 直前1分足は陰線でした。過去の傾向通りでした。
- 直後1分足は、事前差異との方向一致率が79%となっていました。今回の事前差異はマイナスで、直後1分足は陰線となりました。分析通りです。
- 追撃は、指標発表後の初期反応方向を確認次第行い、直後1分足終値がつくまでに決済を薦めていました。問題ありません。
また、指標から1分を過ぎたら、直後1分足と逆方向への追撃を狙うことを記していました。逆張りのチャンスはほぼ無く、もし間違えても数pipsの損切で済んだと思われます。
(6-2. シナリオ検証)
取引はできなかったものの、シナリオを検証しておきます。
- (1) 直前1分足は陰線と見込んでいたので、うまくやれば10pips程度が利確できたでしょう。
- (2) 直後1分足も陰線と見込んでいたので、うまくやれば30-40pips、もっとうまくやれば50pips弱が利確できたでしょう。
- (3) 追撃は、指標発表後1分以内なら順張りで、それ以降は逆張りのタイミングを狙っていました。いずれも数pipsの利確と損切となり、とんどんだったのではないでしょうか。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6499383
この記事へのトラックバック