2017年01月23日
2017.1/25.08:50発表ー日本国際収支「貿易統計(通関ベース)」発表前後のUSDJPY反応分析(結果検証済)
2017.1/25.08:50に、日本国際収支「貿易統計(通関ベース)」の発表が予定されています。今回は2016年12月分の発表となります。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、以下のシナリオで臨みます。
「貿易収支」と「貿易収支(通関ベース)」には「輸入建値の違い」と「計上範囲・時点の違い」の違いがあり、もともと数字が一致しないものです。ざっくり言えば、輸送費や保険料といったサービス収支を含む・含まないという違いと、所有権移転時点と通関時点という違いです。
例えば、日本がアメリカ製の人工衛星を購入し、アメリカで打ち上げるケースについては、人工衛星の所有権がアメリカから日本に移転した時点で「貿易収支」に計上されますが、人工衛星は関税境界を越えないため「貿易統計(通関ベース)」には計上されません。
詳しくは財務省HPに説明されています。
本指標は財務省関税局が毎月20日前後に発表しています。
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの23回のデータを集計したものです。
本指標の過去の動きを下図に示します。
通関ベースでも貿易黒字が定着したようです。ですが、一昨年・昨年のデータを見ると、今回の市場予想(横這い)とは違って、大きな落ち込みが生じています。気を付けておきましょう。
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
以上の各タイミングでのローソク足の跳幅・値幅を下表に纏めておきました。
08:50発表の日本指標全体に言えることは、直後10分足は株式市場開場の09:00にかかるため、直後10分足は指標への反応と言えないことです。
そこで直後1分足を見ると、過去平均で跳幅が3pipsしかありません。更には、下表のように平均の3pips以上の反応があったことは過去23回でたったの30%しかありません。
利確も損切も目安は2〜3pipsで良いでしょう。
対比分析は割愛します。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ6pips・2pipsとなっていました。1分足と10分足の方向一致率は69%あるものの、10分足終値が1分足終値よりも大きかったことは26%しかありません。
やはり、指標発表直後1分足跳幅を狙う以外に、ポジションを持つ意味がなさそうです。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直前1分足と直後1分足の方向一致率が100%となっています。これならpipsは小さくてもポジションを取っても良さそうですね。
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
期待的中率75%に達する特徴は見出せませんでした。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以下、2017.01/25.21:56に追記しました
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
市場予想は直前に改訂されたようです。発表結果は市場予想より大幅改善となったものの、直後反応は「↓」となりました。
うっかりしていましたが、貿易黒字は円高が素直な反応ですから、分析における指標方向の符号は次回から直しておかないといけませんね。
取引できませんでした。
もし取引していたならば、直前1分足と直後1分足は分析通り同じ逆方向に反応しているので、数pipsの利確になっていたと思われます。
特に、事前調査・分析内容で見直すべき点はありません。
問題ありません。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、以下のシナリオで臨みます。
【1. 指標概要】
「貿易収支」と「貿易収支(通関ベース)」には「輸入建値の違い」と「計上範囲・時点の違い」の違いがあり、もともと数字が一致しないものです。ざっくり言えば、輸送費や保険料といったサービス収支を含む・含まないという違いと、所有権移転時点と通関時点という違いです。
例えば、日本がアメリカ製の人工衛星を購入し、アメリカで打ち上げるケースについては、人工衛星の所有権がアメリカから日本に移転した時点で「貿易収支」に計上されますが、人工衛星は関税境界を越えないため「貿易統計(通関ベース)」には計上されません。
詳しくは財務省HPに説明されています。
本指標は財務省関税局が毎月20日前後に発表しています。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの23回のデータを集計したものです。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
通関ベースでも貿易黒字が定着したようです。ですが、一昨年・昨年のデータを見ると、今回の市場予想(横這い)とは違って、大きな落ち込みが生じています。気を付けておきましょう。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
以上の各タイミングでのローソク足の跳幅・値幅を下表に纏めておきました。
08:50発表の日本指標全体に言えることは、直後10分足は株式市場開場の09:00にかかるため、直後10分足は指標への反応と言えないことです。
そこで直後1分足を見ると、過去平均で跳幅が3pipsしかありません。更には、下表のように平均の3pips以上の反応があったことは過去23回でたったの30%しかありません。
利確も損切も目安は2〜3pipsで良いでしょう。
(2-3. 関連指標)
対比分析は割愛します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ6pips・2pipsとなっていました。1分足と10分足の方向一致率は69%あるものの、10分足終値が1分足終値よりも大きかったことは26%しかありません。
やはり、指標発表直後1分足跳幅を狙う以外に、ポジションを持つ意味がなさそうです。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直前1分足と直後1分足の方向一致率が100%となっています。これならpipsは小さくてもポジションを取っても良さそうですね。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
期待的中率75%に達する特徴は見出せませんでした。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以上
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
2017.01/25.08:50発表
以下、2017.01/25.21:56に追記しました
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
市場予想は直前に改訂されたようです。発表結果は市場予想より大幅改善となったものの、直後反応は「↓」となりました。
うっかりしていましたが、貿易黒字は円高が素直な反応ですから、分析における指標方向の符号は次回から直しておかないといけませんね。
(7-2. 取引結果)
取引できませんでした。
もし取引していたならば、直前1分足と直後1分足は分析通り同じ逆方向に反応しているので、数pipsの利確になっていたと思われます。
【8. 調査分析検証】
特に、事前調査・分析内容で見直すべき点はありません。
【9. シナリオ検証】
問題ありません。
以上
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