2017年01月22日
2017.01/25.00:00ー米国実態指標「中古住宅販売件数」調査・分析(結果追記済)
2017.01/25.00:00に、米国実態指標「中古住宅販売件数」の発表が予定されています。今回は2016年12月分の発表となります。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、以下のシナリオで臨みます。
※ 本記事巻末に結果及び検証を追記しています。
米国では新築住宅よりも中古住宅の流通量が大きく、そのため住宅関連指標では本指標が注目されます。また、住宅販売件数は消費やリフォームなどの関連需要にも繋がるため波及効果も大きい上、消費者個人の収入・金利の見通しが反映されています。
注意すべき点は、新築住宅販売件数が契約書署名ベースであるのに対して、中古住宅販売件数は所有権移転完了ベースで集計されています。従って、本指標は新築住宅販売件数に対し1〜2か月遅行します。発表日の関係から、その逆と誤解している向きもあるのでご注意を。
本指標は全米不動産業者協会(NAR)が翌月25日頃に発表します。
数値は季節調整済・年率換算されています。
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの23回のデータを集計したものです。
本指標の過去の動きを下図に示します。
一昨年(2015年12月)のFRBの利上げ前後を見てみましょう。図から、利上げの影響は2月分から現れるのかも知れません。だから今回の市場予想もほぼ前回並みとなっているのでしょう。
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
注目すべき点に、例えば直前1分足をご覧ください。2015年と2016年で反応方向が逆になっています。いずれIMMポジションと照らして、この意味を考察してみましょう。
以上の各タイミングでのローソク足の跳幅・値幅を下表に纏めておきました。
この表で直後1分足の跳幅平均は7pipsあります。ところが下表の通り、実際には7pips以上の跳幅になった回数は39%しかありません。あまり反応する指標ではありませんね。
対比分析は割愛します。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ7pips・2pipsとなっていました。1分足と10分足の方向一致率は71%あり、10分足で1分足と同じ方向にローソク足が伸びた率も62%あります。期待的中率75%には達していませんが、もし発表前のトレンド方向に1分足が反応するなら、トレンドフォローしても良い数字だと思います。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直後1分足の陽線率が83%あります。
また、期待的中率75%には達しませんでしたが、直後1分足と10分足の方向一致率が71%あります。もし指標発表前のトレンドに一致する方向に反応するようならば、直後1分足終値がつく頃にポジションを取っても良いかも知れません。
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
期待的中率75%に達する特徴は見出せませんでした。
期待的中率75%には達しないものの、事前差異と直前10-1分足の方向一致率が71%、事後差異と直後1分足の方向一致率が74%あります。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以下、2017.01/25.00:55に追記しました
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
市場予想は直前に改訂されたようです。発表結果はほぼ市場予想通りとなったものの、反応は「↓」となりました。
シナリオ通りにポジションを持ち、結果は次の通りでした。
シナリオ1は損切となりました。
1時間足で本指標発表前の動きを見ると、始値113.31から終値113.11へと下降しています。シナリオ2の実行条件だった「発表前トレンドと直後1分足の反応方向が一致していること」は満たしていたので、シナリオ2を実行しました。結果、シナリオ2ではシナリオ1の負けを取り返せるだけ利確できました。
シナリオ1を「買」ポジションとしたのは、陽線となる期待的中率が83%だったから、でした。
2015年の直前1分足は陰線が目立ったものの、2016年は陽線が目立っています。次回はこの傾向とIMMポジションとに関係あるか否かを調べておきたい、と思います。
シナリオ通りにポジションを持つことができました。内容についても特に見直すべき点はないと思います。
最近の発表結果とその反応を下記の調査・分析に基づき検討した結果、以下のシナリオで臨みます。
※ 本記事巻末に結果及び検証を追記しています。
【1. 指標概要】
米国では新築住宅よりも中古住宅の流通量が大きく、そのため住宅関連指標では本指標が注目されます。また、住宅販売件数は消費やリフォームなどの関連需要にも繋がるため波及効果も大きい上、消費者個人の収入・金利の見通しが反映されています。
注意すべき点は、新築住宅販売件数が契約書署名ベースであるのに対して、中古住宅販売件数は所有権移転完了ベースで集計されています。従って、本指標は新築住宅販売件数に対し1〜2か月遅行します。発表日の関係から、その逆と誤解している向きもあるのでご注意を。
本指標は全米不動産業者協会(NAR)が翌月25日頃に発表します。
数値は季節調整済・年率換算されています。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は、2015年1月分から前回2016年11月分までの23回のデータを集計したものです。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
一昨年(2015年12月)のFRBの利上げ前後を見てみましょう。図から、利上げの影響は2月分から現れるのかも知れません。だから今回の市場予想もほぼ前回並みとなっているのでしょう。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・同1分足・直後1分足・直後10分足を下図に示します。
注目すべき点に、例えば直前1分足をご覧ください。2015年と2016年で反応方向が逆になっています。いずれIMMポジションと照らして、この意味を考察してみましょう。
以上の各タイミングでのローソク足の跳幅・値幅を下表に纏めておきました。
この表で直後1分足の跳幅平均は7pipsあります。ところが下表の通り、実際には7pips以上の跳幅になった回数は39%しかありません。あまり反応する指標ではありませんね。
(2-3. 関連指標)
対比分析は割愛します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。また逆に、過去の反応の大きさがわかっていれば、ポジションを持ったときに含損がどの程度になれば損切すれば良いか(もう挽回できそうにないか)がわかります。
直後1分足値幅と直後10分足の跳幅・値幅の差が、それぞれ7pips・2pipsとなっていました。1分足と10分足の方向一致率は71%あり、10分足で1分足と同じ方向にローソク足が伸びた率も62%あります。期待的中率75%には達していませんが、もし発表前のトレンド方向に1分足が反応するなら、トレンドフォローしても良い数字だと思います。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
直後1分足の陽線率が83%あります。
また、期待的中率75%には達しませんでしたが、直後1分足と10分足の方向一致率が71%あります。もし指標発表前のトレンドに一致する方向に反応するようならば、直後1分足終値がつく頃にポジションを取っても良いかも知れません。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標方向と反応方向に特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。指標方向とは、市場予想から前回結果を引いた事前差異と、発表結果から市場予想と前回結果を引いた事後差異と、を表します。これらの値がプラスのとき反応がプラス(陽線)となっていれば「方向が一致している」と見なします。
本分析では、過去の指標の発表結果の方向(良否)に特徴的な偏りがないかを調べる指標検証と、発表前後に指標発表の方向とローソク足の向きとの一致に偏りがないかを調べる一致性検証と、を行っています。
期待的中率75%に達する特徴は見出せませんでした。
期待的中率75%には達しないものの、事前差異と直前10-1分足の方向一致率が71%、事後差異と直後1分足の方向一致率が74%あります。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以上
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毎日参加できるコンテンツが盛りだくさん。
お昼休みや通勤時間など、ちょっとした時間に参加するだけで、すぐにポイントが貯まっちゃいます。
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ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
2017.01/25.00:00発表
以下、2017.01/25.00:55に追記しました
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
市場予想は直前に改訂されたようです。発表結果はほぼ市場予想通りとなったものの、反応は「↓」となりました。
(7-2. 取引結果)
シナリオ通りにポジションを持ち、結果は次の通りでした。
シナリオ1は損切となりました。
1時間足で本指標発表前の動きを見ると、始値113.31から終値113.11へと下降しています。シナリオ2の実行条件だった「発表前トレンドと直後1分足の反応方向が一致していること」は満たしていたので、シナリオ2を実行しました。結果、シナリオ2ではシナリオ1の負けを取り返せるだけ利確できました。
【8. 調査分析検証】
シナリオ1を「買」ポジションとしたのは、陽線となる期待的中率が83%だったから、でした。
2015年の直前1分足は陰線が目立ったものの、2016年は陽線が目立っています。次回はこの傾向とIMMポジションとに関係あるか否かを調べておきたい、と思います。
【9. シナリオ検証】
シナリオ通りにポジションを持つことができました。内容についても特に見直すべき点はないと思います。
以上
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