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2018年11月29日
11月29日経済指標(結果検証済)
昨夜、FRB議長は、現在の金利水準を「中立金利を僅かに下回る」との見解を示しました。従来は「中立金利とかなり隔たりがある」との見解でした。
中立金利というは、経済成長を加速も減速もしない水準「レンジ(幅)」を指しています。来年の利上げ回数についての発言はなかったものの、市場の来年利上げ回数予想は下方修正されており、12月20日4時のFOMCドットチャートの下方シフトに関心が高まっています。
昨夜のダウは600ドル超の上昇だったものの、週末の米中首脳会談を控えて、上を追うよりは下を狙う機会を窺いたいですね。
でも、いつもいつもこんなときに邪魔をするのがECB総裁です。17時にECB総裁の発言が予定されており、来年秋の利上げ延期の可能性をにおわせる可能性があります。夕方以降にEURが売られていたら、USD売は控えておきましょう。
本日は、
17:00 ECB総裁発言
22:30 10月集計分米国PCEコアデフレータ・PCE・個人所得
28:00 FOMC議事要旨公開
の予定があります。
FOMC議事要旨は、昨夜FRB議長会見があったため、ほぼ反応しないと見込まれます。
市場予想(前回結果)
・PCEコアデフレータ前月比+0.2(+0.2)
・同上前年比+1.9(+2.0)
・個人所得+0.4(+0.3)
・個人消費+0.4(+0.4)
事前差異判別式の解は△0.3です。
さて、この市場予想には少し違和感があります。
まず、10月集計分コアCPI前月比の実態差異は+0.1でした。過去、同月集計分コアCPI前月比の実態差異がプラスのとき、PCEコアデフレータ前月比の実態差異が0かプラスになる可能性が高いことがわかっています。
ところが、現時点で市場予想は上記の通り前月同値です。PCEコアデフレータ前月比は上振れの可能性があります。
次に、10月集計分コアCPI前年比の実態差異は△0.1でした。過去、同月集計分コアCPI前年比の実態差異がマイナスのとき、PCEコアデフレータ前年比の実態差異が0かマイナスになる可能性が高いことがわかっています。
ところが、現時点で市場予想は上記の通り+0.1となっています。PCEコアデフレータ前年比は下振れの可能性があります。
また、10月集計分小売売上高前月比は+0.8と大幅上昇しています。過去、同月集計分小売売上高前月比が大幅上昇したとき、PCEも上昇しがちです。
ところが、現時点で市場予想は上記の通り前月同値となっています。PCEは上振れの可能性があります。
もし、PCEコアデフレータ前月比が0.1下振れで、同前年比が0.1上振れ、PCEが0.1上振れの場合、事後差異は+0.1、実態差異は△0.1となります。このとき、直後1分足は陽線となる期待的中率は71%です。
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足5/3(3/1)
・直後1分足7/5(3/2)
・直後11分足12/9(7/5)
2018年に入って反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は事前差異と同じ方向に3pipsを狙います。
・市場予想が現在のまま、という前提で、指標発表直前にロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。
・発表後は、直後1分足が3pips未満で方向を決めて追撃開始し、目安3pipsで利確/損切です。発表後3pips以上動いてから追撃を始めても初期追撃はうまくいかないことが多いようです。
・再追撃を行うなら、利確・損切の目安は、直後1分足終値と直後11分足終値の平均値の差である4pipsです。
以下は23時過ぎに追記しています。
指標結果はデフレータが悪化し、所得と消費が改善、となりました。
過去傾向に基づく予想では、PCEコアデフレータ前月比が上振れ(実際は下振れ)、同前年比が下振れ(実際も下振れ)、PCEが上振れ(実際も上振れ)で、3つに2つが過去傾向通りでした。
反応は、発表直後に陰線側に振れ、発表から5分を過ぎてから22:38頃には発表前水準に戻しました。指標発表から3分までがデフレータへの反応、3〜4分が迷い、5分後からはPCEや個人所得の改善に反応、ということかも知れません。
最後の再追撃判定は、直後1分足終値でショートをオーダーしても4pipsを稼げました。けれども、わずかな時間を除けば、発表から1分を過ぎてからはむしろロングが正解でした。時間を短時間に限っていなかったこともあり、判定は「判定不可」としておきます。
取引結果と本指標での成績一覧を纏めておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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中立金利というは、経済成長を加速も減速もしない水準「レンジ(幅)」を指しています。来年の利上げ回数についての発言はなかったものの、市場の来年利上げ回数予想は下方修正されており、12月20日4時のFOMCドットチャートの下方シフトに関心が高まっています。
昨夜のダウは600ドル超の上昇だったものの、週末の米中首脳会談を控えて、上を追うよりは下を狙う機会を窺いたいですね。
でも、いつもいつもこんなときに邪魔をするのがECB総裁です。17時にECB総裁の発言が予定されており、来年秋の利上げ延期の可能性をにおわせる可能性があります。夕方以降にEURが売られていたら、USD売は控えておきましょう。
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本日は、
17:00 ECB総裁発言
22:30 10月集計分米国PCEコアデフレータ・PCE・個人所得
28:00 FOMC議事要旨公開
の予定があります。
FOMC議事要旨は、昨夜FRB議長会見があったため、ほぼ反応しないと見込まれます。
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市場予想(前回結果)
・PCEコアデフレータ前月比+0.2(+0.2)
・同上前年比+1.9(+2.0)
・個人所得+0.4(+0.3)
・個人消費+0.4(+0.4)
事前差異判別式の解は△0.3です。
さて、この市場予想には少し違和感があります。
まず、10月集計分コアCPI前月比の実態差異は+0.1でした。過去、同月集計分コアCPI前月比の実態差異がプラスのとき、PCEコアデフレータ前月比の実態差異が0かプラスになる可能性が高いことがわかっています。
ところが、現時点で市場予想は上記の通り前月同値です。PCEコアデフレータ前月比は上振れの可能性があります。
次に、10月集計分コアCPI前年比の実態差異は△0.1でした。過去、同月集計分コアCPI前年比の実態差異がマイナスのとき、PCEコアデフレータ前年比の実態差異が0かマイナスになる可能性が高いことがわかっています。
ところが、現時点で市場予想は上記の通り+0.1となっています。PCEコアデフレータ前年比は下振れの可能性があります。
また、10月集計分小売売上高前月比は+0.8と大幅上昇しています。過去、同月集計分小売売上高前月比が大幅上昇したとき、PCEも上昇しがちです。
ところが、現時点で市場予想は上記の通り前月同値となっています。PCEは上振れの可能性があります。
もし、PCEコアデフレータ前月比が0.1下振れで、同前年比が0.1上振れ、PCEが0.1上振れの場合、事後差異は+0.1、実態差異は△0.1となります。このとき、直後1分足は陽線となる期待的中率は71%です。
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足5/3(3/1)
・直後1分足7/5(3/2)
・直後11分足12/9(7/5)
2018年に入って反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は事前差異と同じ方向に3pipsを狙います。
・市場予想が現在のまま、という前提で、指標発表直前にロングをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。
・発表後は、直後1分足が3pips未満で方向を決めて追撃開始し、目安3pipsで利確/損切です。発表後3pips以上動いてから追撃を始めても初期追撃はうまくいかないことが多いようです。
・再追撃を行うなら、利確・損切の目安は、直後1分足終値と直後11分足終値の平均値の差である4pipsです。
以上
以下は23時過ぎに追記しています。
【事後検証】
指標結果はデフレータが悪化し、所得と消費が改善、となりました。
過去傾向に基づく予想では、PCEコアデフレータ前月比が上振れ(実際は下振れ)、同前年比が下振れ(実際も下振れ)、PCEが上振れ(実際も上振れ)で、3つに2つが過去傾向通りでした。
反応は、発表直後に陰線側に振れ、発表から5分を過ぎてから22:38頃には発表前水準に戻しました。指標発表から3分までがデフレータへの反応、3〜4分が迷い、5分後からはPCEや個人所得の改善に反応、ということかも知れません。
最後の再追撃判定は、直後1分足終値でショートをオーダーしても4pipsを稼げました。けれども、わずかな時間を除けば、発表から1分を過ぎてからはむしろロングが正解でした。時間を短時間に限っていなかったこともあり、判定は「判定不可」としておきます。
取引結果と本指標での成績一覧を纏めておきます。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上
Webサーバー処理速度が国内最速(2018年9月調査)で、ストレスのない高速サーバー環境が手に入ります。初めて自分のサイトを持つならベーシックコース¥1200/月。容量が不足したら上位プランに変更できます。最低利用期間なし・転送量課金なし・サイト数無制限・ドメイン無制限・データベース数60個・バックアップ1日1回14日分復旧可。事前にチャージ(入金)した金額分のみサービスのご利用が可能なプリペイド形式の支払い方法です。サービスのご利用金額は、利用日翌日にチャージ残高から引き落とされます。
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タグ:PCE
2018年11月28日
11月28日経済指標(結果検証済)
本日は
22:30 7-9月期集計分米国GDP改定値
24:00 10月集計分米国新築住宅販売件数
が発表されます。
GDP取引方針は次の通りです。
・指標発表直前に直前10-1分足と逆方向にポジションをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。
・発表後は早期追撃開始し、なるべく早く利確機会を窺います。発表時から10pipsを超えてからの追撃は諦めます。
・直後1分足終値がついたら、逆張りの機会を窺います。利確/損切の目安は5pipsで良いでしょう。
新築住宅販売件数の取引方針は以下の通りです。
・直前10-1分足は、事前差異判別式の解の符号(マイナスで陰線、プラスで陽線に対応)と同じ方向にポジションをオーダーし、目安3pipsで利確/損切します。本稿投稿時点での事前差異は+3となっています。
・直後1分足跳幅が7pips以上になったとき、直後1分足終値が付いたとき、直後11分足が10pips以上に達したときに、それぞれ逆張りポジションをオーダーし、直後1分足値幅を削ったら利確します。損切の目安は5pipsぐらいで良いでしょう。
以下は11月29日に追記しています。
米GDP改定値は、速報値と同値で予想を下回りました。USDJPYは四捨五入すると、発表前後1分それぞれに1pipsも動かないという状況でした。
多くの解説記事では、次の10-12月期の成長は減速を見込んでいるようです。論拠は、貿易摩擦や、金利上昇による投資減退や、過去の減税効果の希薄化と以降の減税が議会捻じれで困難、なためです。米GDPの7割は個人消費ですが、GDP構成要素で変動が大きな貿易や在庫の悪化が予想されています。
指標発表前の取引は、事前方針に挙げなかったように中止でした。事前差異はプラスでしたが、USDJPYは既にUSD高水準で、しかも深夜のFRB議長会見が警戒されていたので当然です。
動きこそ小さかったものの、発表後の動きは過去の傾向通りでした。
取引結果と過去成績を纏めておきます。
新築住宅販売件数は悪化で、反応は陰線でした。
価格も低下傾向、在庫も増加傾向で、先行きも明るくありません。
事前方針に問題ありません。過去の傾向通りの値動きです。
取引結果と過去成績を纏めておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
22:30 7-9月期集計分米国GDP改定値
24:00 10月集計分米国新築住宅販売件数
が発表されます。
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GDP取引方針は次の通りです。
・指標発表直前に直前10-1分足と逆方向にポジションをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です。
・発表後は早期追撃開始し、なるべく早く利確機会を窺います。発表時から10pipsを超えてからの追撃は諦めます。
・直後1分足終値がついたら、逆張りの機会を窺います。利確/損切の目安は5pipsで良いでしょう。
新築住宅販売件数の取引方針は以下の通りです。
・直前10-1分足は、事前差異判別式の解の符号(マイナスで陰線、プラスで陽線に対応)と同じ方向にポジションをオーダーし、目安3pipsで利確/損切します。本稿投稿時点での事前差異は+3となっています。
・直後1分足跳幅が7pips以上になったとき、直後1分足終値が付いたとき、直後11分足が10pips以上に達したときに、それぞれ逆張りポジションをオーダーし、直後1分足値幅を削ったら利確します。損切の目安は5pipsぐらいで良いでしょう。
以上
以下は11月29日に追記しています。
【事後検証】
米GDP改定値は、速報値と同値で予想を下回りました。USDJPYは四捨五入すると、発表前後1分それぞれに1pipsも動かないという状況でした。
多くの解説記事では、次の10-12月期の成長は減速を見込んでいるようです。論拠は、貿易摩擦や、金利上昇による投資減退や、過去の減税効果の希薄化と以降の減税が議会捻じれで困難、なためです。米GDPの7割は個人消費ですが、GDP構成要素で変動が大きな貿易や在庫の悪化が予想されています。
指標発表前の取引は、事前方針に挙げなかったように中止でした。事前差異はプラスでしたが、USDJPYは既にUSD高水準で、しかも深夜のFRB議長会見が警戒されていたので当然です。
動きこそ小さかったものの、発表後の動きは過去の傾向通りでした。
取引結果と過去成績を纏めておきます。
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新築住宅販売件数は悪化で、反応は陰線でした。
価格も低下傾向、在庫も増加傾向で、先行きも明るくありません。
事前方針に問題ありません。過去の傾向通りの値動きです。
取引結果と過去成績を纏めておきます。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
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注記以上
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2018年11月27日
11月27日経済指標(結果検証済)
心配されていた米株価と原油価格は上昇しました。
ただ、米GMが北米5工場を閉鎖し1.6万人のリストラを行う旨、発表しました。GMが悪い訳じゃありませんが、貿易交渉で他国に米国生産比率を高めるように求めているのに何なんだ、という声は高まるでしょう。貿易交渉を控えた日本には良いニュースです。
資源・エネルギー分野との関連が強いダラス連銀景況指数は、最近の原油安を受けて悪化していました。また、米大統領は中国製Apple製品に関税をかける旨、発言したそうです。
何だか、米株価の戻し(上昇)は、週末のG20での米中首脳会談への不安もあって、長続きするような気がしません。明日の米GDP改定値発表までUSD高が続くか、疑問になってきました。
伊国政府は、EUの予算修正要求を受け入れて予算を削減する旨、発表しました。削減額がEUの修正要求に見合うか否かは、まだ確認できていません。
英国からは、首相がクリスマス前の議会承認を目指していると伝えられていますが、まだ議会承認に必要な議員数を確保できていないようです。
EURとGBPは、欧州時間以降の飛び込みニュースに気を付ける状況が続きます。
本日は、
24:00 11月集計分米国CB消費者信頼感指数
が発表されます。
米国CB消費者信頼感指数は、反応が小さい指標です。指標発表直後1分足は過去陽線率が77%と、反応方向に偏りが見られるものの、今回はこの陽線率の高さは無視することにします。
本指標は、先々月9月に18年ぶりの高い数値でした。前月からは株価ピークアウトの懸念と、中間選挙の捻じれ予想/予想通り結果が起きました。市場予想は前回結果より低く見込まれており、下げ方向になっていること自体は妥当と思われます。
がしかし、今回の事前差異(=市場予想ー前回結果)△2.4に対し、本指標過去平均事後差異(=発表結果ー市場予想)の大きさは4.1です。市場予想通りに前回よりも悪化すると考えるなら、市場予想の悪化程度は見積もりが甘い、と捉えています。
市場予想(前回結果)
・135.5(137.9)
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足6/4(5/3)
・直後1分足7/4(3/2)
・直後11分足12/7(8/4)
2018年に入って反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足は事前差異と逆方向にポジションをオーダーし、利確・損切の目安はたった1・2pipsです。狙いが小さ過ぎて、あまり薦められません。
・過去詳細分析記事では指標発表時刻を跨ぐポジションをオーダーしないことになっています。がしかし、今回は市場予想の悪化見込みが小さ過ぎると考えるため、指標発表直前にショートをオーダーします。発表直後の跳ねで利確/損切です。
・直後1分足は過去平均で8pipsしか跳ねていません。指標発表後の初期反応が5pipsを超えていたら、もう慌てて追撃しても無駄です。追撃するなら指標結果を確認してから行いましょう。
・直後1分足終値が△5pips以下か+10pips以上のとき、追撃ポジションをオーダーし、利確/損切の目安は3pips程度です。特に、陰線方向への深追いは避けましょう。明日のGDP改定値で速報値から僅かに改善される予想となっています。
以下は11月29日に追記しています。
CBは僅かに悪化したものの、反応は陽線でした。
指標発表直後のあまりの反応の小ささを見て、すぐに寝ました。
なお、市場予想は事前投稿以降に改訂されていました。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
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ただ、米GMが北米5工場を閉鎖し1.6万人のリストラを行う旨、発表しました。GMが悪い訳じゃありませんが、貿易交渉で他国に米国生産比率を高めるように求めているのに何なんだ、という声は高まるでしょう。貿易交渉を控えた日本には良いニュースです。
資源・エネルギー分野との関連が強いダラス連銀景況指数は、最近の原油安を受けて悪化していました。また、米大統領は中国製Apple製品に関税をかける旨、発言したそうです。
何だか、米株価の戻し(上昇)は、週末のG20での米中首脳会談への不安もあって、長続きするような気がしません。明日の米GDP改定値発表までUSD高が続くか、疑問になってきました。
伊国政府は、EUの予算修正要求を受け入れて予算を削減する旨、発表しました。削減額がEUの修正要求に見合うか否かは、まだ確認できていません。
英国からは、首相がクリスマス前の議会承認を目指していると伝えられていますが、まだ議会承認に必要な議員数を確保できていないようです。
EURとGBPは、欧州時間以降の飛び込みニュースに気を付ける状況が続きます。
ーーー$€¥£A$ーーー
本日は、
24:00 11月集計分米国CB消費者信頼感指数
が発表されます。
ーーー$€¥£A$ーーー
米国CB消費者信頼感指数は、反応が小さい指標です。指標発表直後1分足は過去陽線率が77%と、反応方向に偏りが見られるものの、今回はこの陽線率の高さは無視することにします。
本指標は、先々月9月に18年ぶりの高い数値でした。前月からは株価ピークアウトの懸念と、中間選挙の捻じれ予想/予想通り結果が起きました。市場予想は前回結果より低く見込まれており、下げ方向になっていること自体は妥当と思われます。
がしかし、今回の事前差異(=市場予想ー前回結果)△2.4に対し、本指標過去平均事後差異(=発表結果ー市場予想)の大きさは4.1です。市場予想通りに前回よりも悪化すると考えるなら、市場予想の悪化程度は見積もりが甘い、と捉えています。
市場予想(前回結果)
・135.5(137.9)
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足6/4(5/3)
・直後1分足7/4(3/2)
・直後11分足12/7(8/4)
2018年に入って反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足は事前差異と逆方向にポジションをオーダーし、利確・損切の目安はたった1・2pipsです。狙いが小さ過ぎて、あまり薦められません。
・過去詳細分析記事では指標発表時刻を跨ぐポジションをオーダーしないことになっています。がしかし、今回は市場予想の悪化見込みが小さ過ぎると考えるため、指標発表直前にショートをオーダーします。発表直後の跳ねで利確/損切です。
・直後1分足は過去平均で8pipsしか跳ねていません。指標発表後の初期反応が5pipsを超えていたら、もう慌てて追撃しても無駄です。追撃するなら指標結果を確認してから行いましょう。
・直後1分足終値が△5pips以下か+10pips以上のとき、追撃ポジションをオーダーし、利確/損切の目安は3pips程度です。特に、陰線方向への深追いは避けましょう。明日のGDP改定値で速報値から僅かに改善される予想となっています。
以上
以下は11月29日に追記しています。
【事後検証】
CBは僅かに悪化したものの、反応は陽線でした。
指標発表直後のあまりの反応の小ささを見て、すぐに寝ました。
なお、市場予想は事前投稿以降に改訂されていました。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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2018年11月26日
11月26日経済指標(結果検証済)
EU緊急理事会は英国離脱案を承認し、残る課題は英議会承認になりました。
今後しばらくは、英与党議員による首相不信任への動きが再開されることや、連立与党が議会で承認しないという報道に注意です。いずれもGBP売に繋がる内容ですが、一線を超える決定的内容でない限り数時間で元に戻すと思われます。GBPポジションは資金に余裕をもっておくことが大事です。
むしろ懸念は米株安です。米金利上昇と同時進行する場合、10年債が3.2%付近までは金利がUSDJPYを支え、3.2%付近からは株価下落が加速してリスク回避でJPY買が進み始めるのが、ここ最近のパターンです。
本日は、
07:00 EU緊急首脳会議結果を受けた(?)週明け
18:00 11月集計分独国Ifo企業景況感指数
23:00 ECB総裁発言
が予定されています。
独国Ifo企業景況感指数
市場予想(前回結果)
・景況指数102.3(102.8)
・景況感指数99.2( 99.8)
・現況分析105.3(105.9)
市場予想は改定される可能性があるのでご注意ください。
事前差異判別式は、ー1✕景況指数事前差異+1✕現況分析指数事前差異+2✕景況感指数事前差異で、解は△1.3です。但し、この判別式の符号と直前10-1分足の方向一致率は63%で、ちょっと微妙です。
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足8/4(5/3)
・直後1分足9/7(5/3)
・直後11分足15/9(14/9)
2018年に入って反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・市場予想が改定されて、事前差異がプラスになったらロングで3・4pipsを利確/損切の目安にすれば良いでしょう。現時点では事前差異がマイナスなので、この取引は見合わせる可能性が高いと思います。
・指標発表時刻を跨ぐポジションは、直前1分足が陰線なら発表直前にロングです。発表直後の跳ねで利確/損切します。
・指標発表後は、初期反応方向を確認したら早期追撃開始して、なるべく早めに利確/損切の機会を窺いましょう。
以下は11月26日21時頃に追記しています。
指標結果は全体的にやや悪化し、当月はZEW・PMI速報・Ifoの全ての独国景気指標が悪化しました。
反応は、発表直後こそ素直に陰線側に跳ねたものの、20数秒後にはボトムを形成し、その後は陽線側に戻そうという動きが強まりました。
追撃方針は「✕」と判定しました。
指標発表直後の数秒を除くと、その後2分後まで初期反応方向である陰線側への追撃は適さない動きでした。
取引結果を下表に纏めます。
事前方針に基づく取引は行えず、方針外取引のみ1回行いました。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
今後しばらくは、英与党議員による首相不信任への動きが再開されることや、連立与党が議会で承認しないという報道に注意です。いずれもGBP売に繋がる内容ですが、一線を超える決定的内容でない限り数時間で元に戻すと思われます。GBPポジションは資金に余裕をもっておくことが大事です。
むしろ懸念は米株安です。米金利上昇と同時進行する場合、10年債が3.2%付近までは金利がUSDJPYを支え、3.2%付近からは株価下落が加速してリスク回避でJPY買が進み始めるのが、ここ最近のパターンです。
ーーー$€¥£A$ーーー
本日は、
07:00 EU緊急首脳会議結果を受けた(?)週明け
18:00 11月集計分独国Ifo企業景況感指数
23:00 ECB総裁発言
が予定されています。
ーーー$€¥£A$ーーー
独国Ifo企業景況感指数
市場予想(前回結果)
・景況指数102.3(102.8)
・景況感指数99.2( 99.8)
・現況分析105.3(105.9)
市場予想は改定される可能性があるのでご注意ください。
事前差異判別式は、ー1✕景況指数事前差異+1✕現況分析指数事前差異+2✕景況感指数事前差異で、解は△1.3です。但し、この判別式の符号と直前10-1分足の方向一致率は63%で、ちょっと微妙です。
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足8/4(5/3)
・直後1分足9/7(5/3)
・直後11分足15/9(14/9)
2018年に入って反応が小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・市場予想が改定されて、事前差異がプラスになったらロングで3・4pipsを利確/損切の目安にすれば良いでしょう。現時点では事前差異がマイナスなので、この取引は見合わせる可能性が高いと思います。
・指標発表時刻を跨ぐポジションは、直前1分足が陰線なら発表直前にロングです。発表直後の跳ねで利確/損切します。
・指標発表後は、初期反応方向を確認したら早期追撃開始して、なるべく早めに利確/損切の機会を窺いましょう。
以上
以下は11月26日21時頃に追記しています。
【事後検証】
指標結果は全体的にやや悪化し、当月はZEW・PMI速報・Ifoの全ての独国景気指標が悪化しました。
反応は、発表直後こそ素直に陰線側に跳ねたものの、20数秒後にはボトムを形成し、その後は陽線側に戻そうという動きが強まりました。
追撃方針は「✕」と判定しました。
指標発表直後の数秒を除くと、その後2分後まで初期反応方向である陰線側への追撃は適さない動きでした。
取引結果を下表に纏めます。
事前方針に基づく取引は行えず、方針外取引のみ1回行いました。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上
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