2013年09月27日
チェリフェル と その亜種 と アンボンのチェリフェル?
広域に分布する種類で 2亜種に分けられます。
フィリピン・ネブトは本種の代置種でしょう。
本種の亜種に分類される場合もある
スリランカのA.kandiensisやその近縁種のアンダマンのA.roepstorffiは
Fujita,2010にならい別種扱いにしておきます。(上翅の線が1本少ない)
ほぼ同所で得られるアクミナートゥスは非常によく似ていて、
小型個体ならばアクミナートゥスは顎が短く直線的なので区別は簡単なのですが、
大型個体では結構難しいです。
もっともラベルがしっかりしているのであれば
分布がかぶっている地域の亜種はSsp.nitidusなのでさほど悩むことはないかと思います。
大陸ではアクミナートゥスの代置種のロンドンにニッチェ争いに勝っているためか数が多く、
マレー・ボルネオ・インドネシアではアクミナートゥスより少なめです。
フィリピン・ネブトは本種の代置種でしょう。
本種の亜種に分類される場合もある
スリランカのA.kandiensisやその近縁種のアンダマンのA.roepstorffiは
Fujita,2010にならい別種扱いにしておきます。(上翅の線が1本少ない)
ほぼ同所で得られるアクミナートゥスは非常によく似ていて、
小型個体ならばアクミナートゥスは顎が短く直線的なので区別は簡単なのですが、
大型個体では結構難しいです。
もっともラベルがしっかりしているのであれば
分布がかぶっている地域の亜種はSsp.nitidusなのでさほど悩むことはないかと思います。
大陸ではアクミナートゥスの代置種のロンドンにニッチェ争いに勝っているためか数が多く、
マレー・ボルネオ・インドネシアではアクミナートゥスより少なめです。
Aegus chelifer W.S.MacLeay,1819:113,pl.1
[Type Locality] Australasiâ
[sny] Aegus specularis tonkinensis Kriesche,1920:101-102 [Tonkin,Than-Moi und Chiem-Hoa].
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/MjIy.jpg)
上:A.chelifer 記載文 W.S.MacLeay,1819より
中:Aegus specularis tonkinensis Kriesche,1920より
下:Aegus indeterm Houlbert,1914より
分布はインド・ミャンマー・北タイ・北ラオス・北ベトナムと幅広いです。
A.indetermの記載文は無くて、種名のみが書かれた写真が文献に紹介されています。
原名亜種の項に載せてしまいましたが 産地はマレーでSsp.nitidusに当たります。
Aegus chelifer nitidus Boileau,1899:321-322 [Aegus nitidus]
[Type Locality] Bornéo, Malacca
[sny] Aegus indeterm Houlbert,1914:Pl.3-fig. [Malacca].
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/MTEx.jpg)
上:原名亜種 F氏所蔵
下:Ssp.nitidus F氏所蔵
Ssp.nitidusは小型で 光沢はやや強く 小型ではぼってりした体形になります。
分布はボルネオ・スマトラ・マレー・ジャワ 及び周辺の小島。
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/MzMz.jpg)
左:Ssp.nitidus Type Mizunuma&Nagai,1994より
中:ジャワ
右:バウェアン島 32.5o
ジャワとバウェアン産は一応はSsp.nitidusに含まれていますが変異が見られます。
ジャワ産は顎の湾曲が強く 光沢は強め。
バウェアン産は大型化し(Ssp.nitidusの最大は大図鑑では17.6o、個人的に調べた限りは28o。ネブトの4.5o差はかなり大きいです。)
体形は幅広 光沢は強い。
♀でもやはり幅広な体型です。
Aegus chelifer specularis Jakowleff,1900:633-635 [Aegus specularis]
[Type Locality] Cochinchine:Saïgon
[sny] Aegus chelifer crassodontus Bomans,1992:186-187 [Annam].
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/NDQ0.jpg)
S.Vietnam F氏所蔵
南ベトナムの亜種としてはSsp.crassodontusの名前が出てきますが、
文献を吟味したところ A.specularisが本種の亜種に当たりそうです。
小型個体しか確認できていませんが
点刻は小さくてまんべんなく入り 光沢はかなり強いです。
大量のロンドンと比較して同定しました。
Aegus chelifer ssp.?
[Distribution] Ambon Is.
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/NTU1.jpg)
Ambon Is.
なぜか遠く離れたモルッカのアンボン島からチェリフェルにしか見えないネブトが得られます。
セラム・ネブトに極稀に混ざっていて 数回に分けて5頭ほど確認しました。
特徴は 顎は細くて 内歯は発達が弱く 光沢はやや強め。
スラウェシからもフィリピン・ネブトと言うよりはチェリフェルにそっくりな種類が得られるそうです。
スラウェシ産も非常に稀なようで 当方はまだ実物を確認できていません。
また
ウッドラーク島から得られたとされる
Aegus chelifer? (nec W.S.Macleay) Montrouzier,1855:27-28は
インシピドゥスのことだとされています。
[Type Locality] Australasiâ
[sny] Aegus specularis tonkinensis Kriesche,1920:101-102 [Tonkin,Than-Moi und Chiem-Hoa].
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/MjIy.jpg)
上:A.chelifer 記載文 W.S.MacLeay,1819より
中:Aegus specularis tonkinensis Kriesche,1920より
下:Aegus indeterm Houlbert,1914より
分布はインド・ミャンマー・北タイ・北ラオス・北ベトナムと幅広いです。
A.indetermの記載文は無くて、種名のみが書かれた写真が文献に紹介されています。
原名亜種の項に載せてしまいましたが 産地はマレーでSsp.nitidusに当たります。
Aegus chelifer nitidus Boileau,1899:321-322 [Aegus nitidus]
[Type Locality] Bornéo, Malacca
[sny] Aegus indeterm Houlbert,1914:Pl.3-fig. [Malacca].
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/MTEx.jpg)
上:原名亜種 F氏所蔵
下:Ssp.nitidus F氏所蔵
Ssp.nitidusは小型で 光沢はやや強く 小型ではぼってりした体形になります。
分布はボルネオ・スマトラ・マレー・ジャワ 及び周辺の小島。
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/MzMz.jpg)
左:Ssp.nitidus Type Mizunuma&Nagai,1994より
中:ジャワ
右:バウェアン島 32.5o
ジャワとバウェアン産は一応はSsp.nitidusに含まれていますが変異が見られます。
ジャワ産は顎の湾曲が強く 光沢は強め。
バウェアン産は大型化し(Ssp.nitidusの最大は大図鑑では17.6o、個人的に調べた限りは28o。ネブトの4.5o差はかなり大きいです。)
体形は幅広 光沢は強い。
♀でもやはり幅広な体型です。
Aegus chelifer specularis Jakowleff,1900:633-635 [Aegus specularis]
[Type Locality] Cochinchine:Saïgon
[sny] Aegus chelifer crassodontus Bomans,1992:186-187 [Annam].
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/NDQ0.jpg)
S.Vietnam F氏所蔵
南ベトナムの亜種としてはSsp.crassodontusの名前が出てきますが、
文献を吟味したところ A.specularisが本種の亜種に当たりそうです。
小型個体しか確認できていませんが
点刻は小さくてまんべんなく入り 光沢はかなり強いです。
大量のロンドンと比較して同定しました。
Aegus chelifer ssp.?
[Distribution] Ambon Is.
![](/anotherstagbeetlesofworld/file/483/NTU1.jpg)
Ambon Is.
なぜか遠く離れたモルッカのアンボン島からチェリフェルにしか見えないネブトが得られます。
セラム・ネブトに極稀に混ざっていて 数回に分けて5頭ほど確認しました。
特徴は 顎は細くて 内歯は発達が弱く 光沢はやや強め。
スラウェシからもフィリピン・ネブトと言うよりはチェリフェルにそっくりな種類が得られるそうです。
スラウェシ産も非常に稀なようで 当方はまだ実物を確認できていません。
また
ウッドラーク島から得られたとされる
Aegus chelifer? (nec W.S.Macleay) Montrouzier,1855:27-28は
インシピドゥスのことだとされています。
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