アニメ偉言

アーロン「人間とは下等な種族だ。
忘れるな。あいつらは悪しき存在―」

フカボシいわく、ホーディの正体は「環境が生んだ化け物」。
体験と意志の欠如した恨み、 実体のないカラッポの敵。
（尖閣諸島・竹島を巡る領土問題もこれに近いものがあるかもしれない）

そのカラッポの恨みを形成した要因は、ホーディの幼少期、魚人街にあった。
魚人街に溢れるのは人間への恨みつらみ、呪詛のような罵詈雑言の数々。
物心つく前からこんな状況にいては、人間を恨むよう刷り込まれて育って当然だ。
特にアーロンという「英雄」の存在が、ホーディの中で大きくウェイトを占めていたが…


ゼオ「タイガーも選ばれた英雄じゃなかった」

ホーディたち若い世代の魚人にとって、真の英雄とは英雄であり続けること。
フィッシャー・タイガーもアーロンもその意味で、真の英雄とは呼べない。
ホーディたちはアーロンでさえ過去の遺物だと切り捨てる。
アーロンの意志だけを引き継ぎ、新魚人海賊団を打ち立てたのだ。
今度は自らが、選ばれた真の英雄となるべく…

受け継がれる意志、時代のうねり、人の夢。
それらは止めることができないものだ。
人々が自由の答えを求める限り、
それらは決して留まることはない!

海賊王ゴールド・ロジャーの遺した言葉の、一つの形がここにある。
ホーディたちに受け継がれた魚人族の恨みは、いわば「思想の暴走」だ。
尖閣諸島・竹島などの領土問題も、これに近いものがあるのかもしれない。

情報が、思想が、負の感情とともに受け継がれることで、爆発する。
しかし、感情に任せて爆発したところで、せいぜい自滅するだけだ。
中国各地で起きた反日デモも、結局は中国自身の首を絞めただけなのだから。

こういった事態を回避するには…

フカボシ「過去など要らない。ゼロにしてくれ!」

何もなかったことにして、一から始め直す。
これはリセット…とは違う。身を引き裂くような改革であり、変革だ。
フカボシは魚人島の暗部と正面から向かい合い、乗り越えようとしているのだ。
できればフカボシ自身がその先頭に立ちたかっただろう。
だが、今はルフィに想いを託すしかない。

ルフィ「全部任せろ兄ホシ。友達じゃねェか」

ルフィはフカボシの想いを「友達」として受け入れた。
魚人と人間の垣根を越え、ルフィは全てを守ると決めていた。
ルフィとともにある仲間たちも、姿や素性を越えた者たちだ。



チョッパー「おれ、ルフィの役に立つ怪物になりてェ」

チョッパーの重量強化は唯一人間に近い姿だったが、
一新された重量強化は化け物じみていた。
ゾロにそう言われると、チョッパーは笑顔でその姿を自慢する。
真の英雄を目指したホーディもまた怪物と化し―

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