アニメ偉言

トリコ「ウォータイガー。
変幻自在に水を操る海の王者。
お前に敬意を表す。
この世の全ての食材に
感謝を込めて…いただきます!」

体が液体状のウォータイガーにはトリコの攻撃も通用しなかった。
だが、極度の高温状態では水分が失われ、液体体質も鈍るようだ。
弱ったウォータイガーをトリコの15連釘パンチが仕留めた。
このウォータイガーは、カレー彗星のルーとよくマッチする最高の食材だ。

グルメビーチ名物、真夏のガツカツカレー。
美食屋サフランが持ち帰った食材で準備は整った。
だが、肝心の料理人クミンが、亡き父と比べるあまり自分の腕に自信が持てず…



トリコ「俺はなあ、
ガツカツカレーを食いたいって言ったんだ。
親父さんのカレーを食いたいなんて、
一言もいってないぜ」

何も父親の味を再現する必要はない。
ましてや父親を超えようと無理に頑張ることもなかった。
クミンは自分自身の味を求めるべきだったのだ。

結果、クミンの味は父を超えた。
食材を集めてきたサフランの成果でもある。
かつては父一人でこなしてきた仕事を、
兄クミンと妹サフランが共同作業で乗り越えたのだ。

決め手の隠し味となったのは、兄妹と父の思い出のボンボンウッドの実。
チョコレートの果肉でできたウイスキーボンボンが、カレーの味を引き立てた。

ウイスキーボンボンは、洋酒入りのボンボン菓子のこと。
ボンボン菓子とは砂糖から作られた殻で具を包んだ菓子。
「ボン」とはフランス語で「良い」を意味する形容詞だ。

ボンボン、よいよい、酔い酔い、宵々。

酔っ払いを虎というように、ウォータイガーから始まる話に酔った。
今宵のトリコは、よいよい、めでたやなあ。
花火のビススケット、花火スケットが締めくくる。

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