アニメ偉言

小鳥「絶対、絶対帰ってきてね!
遊馬。絶対、絶対に帰ってきて」

小鳥の願いを受けながら、アストラル世界へ旅立った遊馬。
着いた先は右も左も分からぬ宇宙空間というか仮想空間というか。
とにかくまるでエリシオンへの道のりのごとく遠く険しそうだった。
一馬が使っていた「虹クリボー」が現れ、遊馬を案内してくれるが…

遊戯王ゼアル OCG デュエリストカードプロテクター 小鳥[予約ー前日出荷]


アストラル世界。
そこは青く澄んだ美しい世界だった。
しかし、美しすぎた。

美しすぎる青は死を連想させる。
アストラル世界は、凍てついた死の世界のようにも見えた。

虹クリボー「クリボート!」

虹クリボー「クリボール!」

虹クリボー「クリボーガイ!」

遊馬はアストラル世界の住人と思しき光の存在から攻撃を受ける。
逃げる遊馬を、虹クリボーが七変化でサポートする。
そして、一息ついたところで一馬の姿を投影した。

一馬「アストラルはカオスと判断された」

一馬は遊馬に告げた。
もうじきアストラルは存在を抹消されてしまうと。
遊馬は虹クリボーの案内でアストラルを取り戻そうと走り出すが…

ドルベ「凌牙。いいや、ナッシュ!
君の目覚めの時だ!!」

その頃、人間体のドルベが凌牙のもとを訪れていた。
遊馬がアストラルを取り戻そうとするように、
ドルベもまたかつての親友ナッシュを取り戻したい。

エナ「私はエナ。このアストラル世界に生きる者」

アストラル世界の女性が遊馬を救った。
エナによれば、勇馬にはアストラル世界を救う力があるという。
死の病に冒された大地や人々を、触れるだけで命に満たす遊馬の力。
それは、カオスの力。

エナ「このアストラル世界は、
あらゆる悪も憎しみも存在しない潔癖な世界。
遥か昔、アストラル世界にもカオスは存在しました。
それが数千年前、カオスを持つ魂を全て追放し、
できたのがバリアン世界」

アストラル世界とバリアン世界は元々一つの世界だった。
カオスとは、自分のために生きる欲望の力。
欲望を捨てることアストラル世界のランクアップを図ったのだが、
その欲望の中には他人を思いやる気持ちも含まれていたのだ。

情けは人のためならず。
逆に言えば、自分を大切にできなければ
他人を大切にすることもできない。

エナ「それこそが、生きる力であり、
原始的な生命の源だった」

カオスこそが生命の根源ともいえる力。
それを放棄したことで、アストラル世界はかえって弱まってしまったという。
さらに悪いことに、カオスを追放した際の強い想いが新たな脅威を生み出していた。

エナ「アストラル世界はカオスを追放し、
ランクアップだけを目指そうとする存在、
エリファスをつくりあげてしまった」

遊馬を執拗に排除しようとしていたのがエリファスだ。
エナはアストラル世界の救世を遊馬とアストラルに託した。
果たして、遊馬は眠るアストラルと再会することができたが…

エリファス「我が名はエリファス。
この世界の理想を求める者」

エリファス「アストラルは、バリアン世界を消滅させ、
この世界をさらなるランクアップに導くために生まれた。
だからこそ、彼は潔癖であり続けなければならなかった。
だが、彼は君のカオスで穢されてしまった。
だからその存在を消さねばならぬのだ!」

遊馬「俺が、アストラルを、穢した…?」

エリファスはアストラルの生まれた理由と使命を語った。
その誕生は数千年前に遡るのだろうか。
アストラルが穢されたというなら、ドン・サウザンドとの戦いの時点で
ダークアストラルが誕生してしまっているが、それについてはどうなのだ?

遊馬「確かにアストラルは変わったのかもしれねえ!
だけど、あいつは穢されてなんかいねえっ!!」

遊馬とアストラルはともに変わり、成長してきた。
時には一つに合体し、アストラル世界を救うという英雄ゼアルとなった。
それは決して陵辱などではないし、アストラルを穢すことでもない。
穢すというなら、エリファスの言葉こそが遊馬とアストラルを冒涜している。

遊馬「デュエルだ。
アストラルはいつも言っていた。
デュエルこそが神聖な儀式だって」

エリファス「ではこれより、儀式を開始する」

遊馬とエリファスは、アストラルをかけたデュエルをスタートした。
このデュエルには、遊馬のアストラルに関する記憶もかかっている。
もし遊馬が負ければ、アストラルもその思い出も全て失ってしまうことに。
だがそれゆえに、勝てばアストラルと今まで以上の絆を紡ぐことにもなろう。


先攻はエリファス。
永続魔法「神秘のモノリス」を2枚同時発動してきた。
このカードはレベル4のエクシーズ素材とすることができる。
エリファスが呼び出したのは、NO4 エーテリック・アヌビスというエクシーズだった。

No.（ナンバーズ）ではなくNO（ニューオーダーズ）。
エリファスはカードを1枚伏せてターンエンド。


続いて遊馬のターン。
まずはガンバラナイトを召喚。


さらにカゲトカゲを特殊召喚。


遊馬は早速その2体でホープをエクシーズ召喚してきた。

エリファス「そのナンバーズこそ、
君とアストラルの出会いという
イレギュラーによって生まれた異物」

遊馬「ホープは異物なんかじゃねえ!
俺とアストラルの出会いは、
イレギュラーなんかじゃねえ!
このホープこそが、俺とアストラルが
一緒に育ててきた希望だ!」

ナンバーズは初めからカードの種類が決まっているわけではないようだ。
これまでも、飛び散ったアストラルの記憶とデュエリストとの邂逅を経て、
それぞれのナンバーズが形成されてきたのだろう。
ゆえに、ホープは遊馬とアストラルのまさに希望!

遊馬は装備魔法「リバース・ブレイカー」を発動。
それをホープに装備してアヌビスへの攻撃を宣言した。
エリファスの場に伏せられたカードを破壊し、
アヌビスをも破壊しようとしたが…


ここでアヌビスのオーバーレイ効果発動。
破壊された伏せカードを復活、発動させてきた。
発動されたのは罠「神秘の鏡」。
効果は、モンスターの破壊無効化と、バトルダメージの跳ね返し。

遊馬はホープのムーンバリアでどうにかダメージを防いだ。
そしてカードを1枚伏せてターンエンド。
遊馬はアストラル仕込のデュエルだと豪語したが…

エリファス「だが君は私には勝てない。
見せてあげよう。アストラル世界の本当のデュエルを。
最強デュエリストのデュエルは全て必然!
ドローカードさえもデュエリストが創造する!!」

エリファスのシャイニングドローで次回に続く。

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