アニメ偉言

海底遺跡。
ドルベと対峙する遊馬とアストラル。
バリアンの前世が人間なら、戦う必要はないと遊馬が言うが…

ドルベ「バリアン世界は、アストラル世界と対となる世界。
そして敵対する世界だと運命付けられている」

遊馬「何だよそれって。じゃあお前もアストラルも、
戦う本当の意味を知らないってことじゃねえか!
そんな下らないことで戦ってんじゃねえ!!」

アストラル世界はランクアップした魂が行き着く先だと、以前アストラルは言った。
とすれば、その対になるバリアン世界は魂のランクアップの方向性が真逆なのか。
一馬は純粋（クリアマインド）にランクアップしてアストラル世界へ?
一方、遺跡の伝説に語られる英雄たちは、カオスなるランクアップを果たした!?

ドルベは遊馬の叫びを戯言と切り捨てた。
そしてアストラルも、冷徹にバリアン世界を滅ぼそうとする―

V (ブイ) ジャンプ 2013年 08月号 [雑誌]


凌牙の臣下「ベクター軍はゴルゴンを使い、
次々と我が軍の防御線を突破」

アビスに操られた璃緒とデュエル中、
凌牙は再び過去の幻影に取り込まれた。
襲いくる狂気の王ベクター。
迎え撃つのは、凌牙でありナッシュなのか?

璃緒「お兄様は、このポセイドン海の
連合国を束ねてきた、指導者じゃない!」

とすれば、傍に控える璃緒はメラグ?
精霊アビスは凌牙に新たな試練を課した。
デュエルでも、この幻影内での戦争でも勝利を収めよと。

負けず嫌いの凌牙。
アビスの言うことを聞くのは癪だったが、
それ以上にデュエルや戦争での敗北を嫌った。
凌牙は兵の指揮をとり、軍の士気を高める。


そこで凌牙の意識は海底神殿に飛び、デュエル再開。
凌牙のターン、手札から速攻魔法「絶対零度」を発動。
璃緒のゴルゴニック・ガーディアンの攻撃力を0に下げた。

同時にゴルゴニック・ガーディアンの効果が発動し、
攻撃力0の自分自身を破壊するのだった。
幻影の中の戦争でも、凌牙は鏡の盾でもってゴルゴンたちを蹴散らす。
自らの力で石化し、滅んだゴルゴン。

凌牙はレベル5の「デプス・シャーク」をその効果によりリリースなしで召喚し、
攻撃力1400で璃緒をダイレクトアタック、ライフを2600に減らす。
そして凌牙はカードを1枚伏せてターンエンド。


ドルベ「その二人とは、我らバリアン七皇のリーダー。
ナッシュ、そしてメラグ。彼らは必ず生きている。
そして戻ってくる」

一方その頃、ドルベは遊馬にデュエルを挑もうとしていた。
デュエル開始直前、アストラルが残る二人のバリアン七皇について尋ねる。
ナッシュとメラグは二人でバリアン七皇の最高位を務めるようだ。

だがドルベは、凌牙と璃緒が遺跡でデュエルをしていると知り、
遊馬とアストラルを置いて飛び去ってしまった。

凌牙「とっととこの
デュエルにケリをつけてやる」

璃緒「そう上手く行くかな」

兄妹デュエルは続く。
璃緒のターン、魔法「ゴルゴニック・リチューアル」発動。
墓地のゴルゴニック・ガーディアンを除外し、
ゴルゴニック・ゴーレムとゴルゴニック・ガーゴイルを復活させた。

さらに、璃緒は魔法「ゴルゴニック・パイル」を発動。
ゴーレムとガーゴイルのレベルを3から5にアップした。


ベクター「俺にはまだ全能の神がついている。
さあ、血の代償と引き換えに、お前の力を俺に貸せ!
姿を現せ、全能の神よ!!」

再び幻影の戦争の中。
凌牙の反撃に追い詰められたベクターは、
兵士の一人を生贄に全能の神とやらを呼び出した!


璃緒「現れろ、No.73!
カオスに落ちたる聖なる雫。
その力を示し、混沌を浄化せよ!
激瀧神アビス・スプラッシュ!!」

No.73 激瀧神（げきろうしん）アビス・スプラッシュ出現。
遺跡の記憶では、アビスは海の神と称えられていた。
戦争でベクターに力を貸し、凌牙に襲い掛かる。
デュエルとイメージがシンクロしている。

幻影内でも実際のデュエルでも、璃緒がアビスの生贄になろうとしている。
デュエルではアビスが精霊として姿を現し、凌牙とのデュエルを続行する。
アビスはNo.73のオーバーレイ効果を使い、攻撃力を倍化、4800に。

凌牙の場にあるデプス・シャークの攻撃力は1400。
凌牙のライフは残り200。
このままでは防ぎきれない。

アビス「ファイナルフォール!」

まさしくアビスの最終攻撃になろうとしたその時、
凌駕は伏せていた罠「ハイド・アンド・シャーク」を発動。
その効果で凌牙はライフを半分支払い（残り100）、
デプス・シャークを除外してバトルを終了させた。

ハイド・アンド・シャークの更なる効果で、
デプス・シャークは場に戻り、凌牙が支払ったライフ分の攻撃力を増加。
攻撃力1400＋100＝1500となった。

アビスはそこでターンエンド。


ベクター「我に降伏しろ!　さもなければ
貴様の妹は海の泡と消えるだろう」

舞台は再び幻影の戦争へ。
アビスが璃緒を海底の深淵へ突き落とそうとしている。
幸福を要求するベクターの笑いが、しばらくして苛立ちに歪んだ。
空から白天馬に乗った王子様がやってきた!

凌牙「お前はドルベ!」

ドルベ「我が友よ何を驚く!
私が君の危機に駆けつけないと思ったか!」

人間だった頃のドルベが馳せ参じた。
困惑する凌牙と、それを見守る現在のバリアンドルベ。
そうこうしているうちに璃緒が自らの命を投げ出し、
アビスをベクターとの契約から解き放とうとする。

璃緒が海底の深淵に消えると、新たなナンバーズが浮かび上がってきた。
この海底遺跡に封印されているもう1枚のナンバーズだ。
ベクターが血の代償をもってアビスと契約したように、
璃緒もまた命をもってナンバーズの化身を呼び出したのだ。

アストラル「まさか…シャークと璃緒は…」

ドルベ「ナッシュとメラグだというのか!?」

驚きを隠せないアストラルとドルベ。
凌牙はさらに困惑し、憔悴した。
過去、凌駕は璃緒を救えなかった。
そして今、再び璃緒は生贄になろうとしている。

アビスはそれを凌牙の心の弱さがもたらした事態だと言った。
璃緒が深淵に吸い込まれそうになった時…

遊馬がかっとビングで割り込んできた!
璃緒は消える前に救出され、凌牙を縛るものはなくなった。
そして、凌牙の手には璃緒の化身たるナンバーズが握られる。
それを待っていたアビスは、凌牙に王として世界を導くよう言うが…

凌牙「ふざけるな!
俺は誰でもねえ。俺は俺だ!!」

オレオレ凌牙?
要するに、凌牙は凌牙以外の何者でもないと。

凌牙のターン。
魔法「アクア・ミラージュ」を発動。
デプス・シャークを2体分のエクシーズ素材とした。

さらに死者蘇生を発動し、
　
ブラック・レイ・ランサーを復活させる。

その上で罠「フル・アーマード・エクシーズ」を発動。
エクシーズ召喚したモンスターにブラック・レイ・ランサーに装備させる!

凌牙「現れろ、No.94!
氷の心を纏いし、冷海の巫女。
正銘なる魂を表せ!
極氷姫クリスタル・ゼロ!!」

No.94 極氷姫（きょくひょうき）クリスタル・ゼロ、結晶。
。
ブラック・レイ・ランサーを装備して攻撃力4300にアップ。
アビス・スプラッシュも負けじと攻撃力を倍にするが、
クリスタル・ゼロの効果で4分の1にダウンさせられてしまう。

クリスタル・イレイザー。
アビス・スプラッシュの攻撃力は1200に。
そこへ攻撃力4300のクリスタル・ジャベリンがクリーンヒット。
アビス・スプラッシュは破壊され、アビスに3100のダメージが発生する。

決着。

アビスはかつての凌牙（ナッシュ）の命令で、
現在の凌牙の記憶を目覚めさせるという使命を負っていた。
それが叶い、アビスはナンバーズを残して姿を消す。

バリアンドルベも姿を消し、遊馬たちは飛行船に戻った。
璃緒は倒れたまま動かない。


サウザンド「お前（ベクター）がバリアン世界に
転生（てんしょう）し、ナッシュとメラグを殺したことも」

バリアンとしてのナッシュとメラグの行方は意外なところから明らかになった。
ベクターがナッシュとメラグを殺したことで、二人はさらなる転生を果たしたのだろう。
バリアンから再び人間、神代兄妹へと、魂の連鎖。

ドン・サウザンドはまるで二人がバリアンに戻ってくることを予期しているようだ。
そして、No.96との邂逅を待ち望んでいた―

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