アニメ偉言

天馬「無人のゴールにPKで外せば合格」

異例のイナズマジャパン脱退試験が行われることに。
無人のゴールに向かってシュート5本を外せば脱退は決定する。
抜けたい奴は抜けてみろといわんばかりの黒岩指令だが…

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井吹「勝手に集めといて勝手にお払い箱か?」

ゴールキーパー井吹はサッカーに未練があるわけではない。
ただ、神童に馬鹿にされたまま終わるのが悔しいだけだ。

神童「これはチームにとってむしろいい機会だ。
君たちがここに来た目的はサッカーではない。
そんなメンバーはイナズマジャパンにはいらない。
遠慮なく試験を受け、ここを去ってくれ」

ギャラクシー編に入ってからの神童はもう怒ったり冷たかったり。
これもサッカーのためを思えばこそなのだが、見ているほうもイライラヒヤヒヤ。

鉄角「俺はサッカー、いや、
スポーツなんかに興味はない」

かくいう自分もイナズマイレブンやスポーツアニメは好きだけど、
本物のサッカーやスポーツにはそれほど興味がないんだよね。

そんなことはどうでもいいか。

鉄角はイナズマジャパンを脱退すれば、
漁師の父親のために漁船を買うことができる。
ボクサー生命は怪我で絶たれたようなものなのか。
家業に専念することで、自分を納得させようとしている?

井吹と瞬木の2人を除いたサッカー初心者全員が脱退試験に名乗りを上げた。
もしこの全員が脱退すれば、残るメンバーは5人だけになってしまうが…

黒岩「では、これからイナズマジャパンの
精鋭による華麗なシュートをご覧に入れましょう。
無論、軽いウォーミングアップにすぎませんが。
これを機会にどうか、選手たちの顔を覚えてください。
そして、これから先、彼らの今の姿をその目に
焼き付けて思い出してやってください。
彼らは、日本の誇りなのですから」

脱退試験は大勢の観客と取材陣の前で行われることに。
しかも脱退試験とは知らせず、選手の近況報告としている。
こんな中、わざとシュートを外せというほうが無理だ。
そんなことをすれば、日本の恥として世間に知れ渡ってしまうのだから。

鉄角「今さら失うものなんて何もないんだからな。
残念だったな、監督さんよ。試験、クリアさせてもらうぜ」

鉄角（笑う奴は笑え。俺の居場所はここじゃない。
海だ!　俺は、親父と海に出る!）

一番手の鉄角は世間の風評などどうでもよかった。
固い決意で1発1発シュートを外していく。
だが辛そうだ。周囲からのプレッシャーはやはり半端ではない。

4発外し、最後の5発目。
鉄角はボクシングのリングでの視線と、
トレーナーを務めてくれた叔父の姿と言葉が思い浮かんだ。

徹さん「誰だってパンチは怖いんだ。
でも、それから逃げたら勝負にならねえ。
男だったら、逃げずに立ち向かえ。
そのほうがずっと気持ちいいぞ」

男だったら立ち向かえ。
観客席からは、わずかながら鉄角ファンの声援がある。
韓国戦での活躍が、鉄角の心にも尾を引いていた。
鉄角はゴールを決め、イナズマジャパン残留を選択。

黒岩「フ…これが見守る者の力」

見守る者とは観衆のこと?
全て黒岩の計算通りということなのか。
続く久坂は1発目から豪快にゴールを決めた。
観客の熱い声援に応えずにはいられなかったのだ。

九坂「監督の思う壺って感じでムカつくけどな」

と言いつつ満更でもなさそうな九坂。

真名部はボールの前にしゃがみこんでしばらく考えた末、
後ろを向いてのヒールキックで皮肉なゴール。

皆帆もしばらく思案したが、正面からゴールを決める。

さくら「やってらんないわ…」

さくらは新体操を生かした華麗なプレイを魅せる。
もう逃れられないと半ば諦めムードながら。

好葉はとにかく外そうとしたが、
力みから偶然強烈なスピンシュートを撃った。
いったんゴールから逸れるも、軌道を変えてゴールに吸い込まれる。

黒岩「フ…これが応援する言葉の力だ。
サポーターの…そして、仲間のな」

黒岩は名演説で、観客たちを味方につけた。
これからのイナズマジャパンへの波風は減るだろう。
むしろ、未知なる可能性への期待を膨らませてくれるかもしれない。

脱退試験をクリアできなかったことで、
メンバー全員に厳しい特訓が課されることに。
新生イナズマジャパンはこれからさらなる新生を遂げるのだ―!?



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