アニメ偉言

4月19日の「金曜ロードSHOW!」。
テレビ初登場、映画「名探偵コナン 11人目のストライカー」。
去年は結局映画館には見に行けず、レンタルもしなかったなあ。
テレビ放映を待ってた人も結構多いだろうね。

阿笠「成程、プロの言葉は含蓄があるのう」

特別出演のプロサッカー選手たちの声。
足が遅くても、他の長所を伸ばしてカバーすればいい。
一見短所でも、やり方次第でいくらでもプラスに変えられる。

今回の映画もそうかもしれないね。

別に公開後すぐに見なくても、
テレビ放映までゆっくり待つことで、
新たな見方ができるようになるかもしれない。

慌てない、慌てない。
一休み、一休み。
11―

劇場版 名探偵コナン 11人目のストライカー スタンダード・エディション [DVD]


爆弾魔「青い少年と青いシマウマ。
上からの雨。下から人が左の手で
そのまま示すのは左の木」

爆弾魔「次は米花。ネクスト米花」

毛利小五郎探偵事務所に叩きつけられた
謎の暗号文と、爆破予告。

アメリカだったら放映自主規制だな、こりゃ。
ボストンとテキサスは何と言っていいのか。
少しでも無事を祈ることしかできない。

小五郎は犯人からのヒントで、
次のターゲットは杯戸公園ではないかと推理。
コナン世界の東京には、東都環状線という架空の路線があった。

　米花
　杯戸
　沢袋
　小塚
　西巣亀
　富士見
　駒入
　畑端
　夕暮里
　鳥谷
　下野
　夏葉原
　仏田
　三木橋
　南東京
　無楽町
　銅座
　古橋
　岡松町
　芝浜
　川品
　恵木寿
　空宿
　小久保
　緑台

山手線みたいだけど、山手線は別にちゃんと存在するんだっけ?
現実と架空の地名が入り交じるコナン世界の東京。
どんな地図になってるのか見てみたい。



小五郎の推理はハズレ。
コナンの推理では、ヒントの「青い少年」とは
ガンバ大阪のマスコットキャラのことで、
「青いシマウマ」は東京スピリッツのマスコット。

ガンバは実在チームでスピリッツは架空。
ここでも現実と架空が混在しているよ。

ヒントを全て解読したところ、
東都スタジアムの電光掲示板となった。
今まさに、コナンや少年探偵団がいるところ。

本当に爆弾が仕掛けられているか、
コナンはスタジアムの鉄骨をスケボーで疾走。
映画コナンの見せ場の一つ、スケボーアクション。
相変わらず無茶な

爆弾解除までコナン一人でやってしまおうという。
だが時間が足りないため、コナンは電光掲示板で
最も大きな支柱だけは死守しようと目標を絞ったが…

電光掲示板が雪崩のようにスタジアムを滑り落ちる。
スタジアム中央に避難していた観客たちを襲うパニック。
映画館で見たら、これ迫力だったろうなあ。
映画館で見たのなら、こんな細かい感想は書けないだろうけど。

　山森 慎三（51）
　香田 薫（27）
　榊 良輔（32）
　本浦 圭一郎（43）
　中岡 一雅（21）

爆弾魔の容疑者は5人。
それぞれ動機になりそうな事情を抱えていた。

山森と香田は自作自演でスクープを物にして出世。
榊は小五郎に対する私怨。
本浦と中岡はサッカーへの逆恨み。
そんな動機が可能性として浮かび上がる。

山村警部「まるで手負いの狼が
死に場所を求めているような」

中でも強い動機となりそうなのが中岡だった。
バイク事故でJリーガーになり損ねたためだ。
だが事実は逆で、プライドが許さず自分から
サッカーから離れたという過去があった。

カズ「プロなんだからさ、
練習してるとこより、試合でたたかってるとこ、
撮ってほしいだろ。特にゴールを決めたとこをね」

キングカズこと三浦和良登場。
サッカー少年の憧れの的…
この人が犯人だったとは!

とかだったら凄いんだけど、さすがにそれはない。

しばらくして二度目の爆破予告到来。
狙われた場所と思しきは、10万人が集まる汐留アリーナ。
汐留は実在の地名だけどアリーナはないよな。

他に大人数の集まる場所として国立競技場が挙がる。
国立競技場は実在する。混乱する。

果たして、犯人の真なるターゲットは、10箇所のサッカー場だった。

灰原「全スタジアムの
サポーターの命運が懸かっている。
彼ら、10人のストライカーにね!」

各スタジアムの爆弾を止めるには、
各スタジアムでプレイするエースストライカーが、
ゴール枠上部のクロスバーど真ん中にボールを当てること。

9人のストライカーは実在のサッカー選手かな。
10人目は架空チームの架空選手、ビッグ大阪の真田貴大（18）。

真田の声はハンターハンターのゲンスルーと同じ人だな。
片や爆弾魔（ボマー）、片やそれを止める者。
何という皮肉な配役。

コナン「あそこ（東都スタジアム）が
今回の事件の発端であり、
最終ゴールだったんだよ」

終わりの始まり。
それは犯人にとってか、コナンたちにとってか。
コナンは事件の文字通り「始末」をつけに行く。

犯人は、10年前に病死した本浦 知史（ともふみ）の父、圭一郎…
ではなく、知史と知り合った当時高校3年生の、中岡一雅だった。
体の弱かった知史と、バイク事故でサッカーの夢を断たれた中岡。

中岡は、知史の救急車を小五郎とサポーターが邪魔したと思っていた。
だから今回の事件を引き起こすと決めたのだ。
亡き知史のために、小五郎を道連れにして復讐しようと。

だがそれは誤解だった。
その時の小五郎は、倒れた老人を介護して別の救急車を待っていたのだ。
勘違いで知史の救急車を止めてしまった小五郎。
コナンによくある「勘違いの連鎖」が今回の事件の根底にあった。

コナン「90分間ピッチに立ち続けられない人間に、
サッカーをやる資格はないって言ってたそうだけど、
それって間違ってるよ。

体が弱くて、少ししか試合に出られなかった
知史君に、サッカーをやる資格はなかったの?

15分しかピッチに立てないなら、
それを生かす方法を見つければいいじゃない!」

お前のようなガキに何が分かると中岡は笑ったが、
コナンの人生経験を舐めちゃいけないよ。
この映画で16年目だっけ。
16年だよ16年。含蓄ありすぎるガキ。

コナン「ふざけんな!
夢破れ逃げた挙句、知史君の死を利用して、
他人に怒りをぶつけてるだけじゃねえか!

勝手に自分の限界を決め付けて、
夢を諦めちまった臆病者だ!

ガキはてめえのほうだってんだよ!!
全てを他人のせいにし、自分の都合の悪いことは
全部嘘だと否定しぶち壊そうとする…
とんでもねえワガママ坊主だ!!」

血塗れで叫ぶコナン。
そんなコナンに知史の影を見た中岡。
感情昂ぶるクライマックスへ!

爆弾を止める鍵はサッカーボール
少年探偵団から灰原へ、灰原からコナンにボールが渡る。
ラスト一球、運命のシュートが放たれる!

コナン「ボールはインフロントに当て、
蹴るというより、こすり上げる感じで、打つ!」

コナンが11人目のストライカーとなり、事件を解決に導いた。
だがそれを知る者は、その場にいたほんのわずかの者だけ。
ラストは蘭のサービスキック（白）。
でも映画を見てる人には見えない



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