アニメ偉言

小五郎「亡くなっちまったよ。
石段から転げ落ちてな」



いや違うよ。
ワンピの「くいな」のことじゃなくって。
石段から転落死したのは、小五郎に
恋人の浮気調査を依頼した笹森 薫（24）。

小五郎に依頼して死んでしまうって、
やっぱり小五郎は死神なのか。

キジも鳴かずば撃たれまい。
クイナは飛べずに星になり―?


笹森 隆司（28）、薫の兄でカメラマン。
柘植 光（つげ ひかり：33）、薫の元恋人で彫刻家。
野口 麻理子（30）、柘植のマネージャー。
石倉 和美（25）、薫の友人でバレリーナ。

3ヶ月前、薫の葬儀で小五郎は関係者に会っていた。

薫が石段から転げ落ちた際、
柘植が上に立っていたのが目撃されているが、
警察の調べでは柘植はシロ。
薫を突き落とした犯人はまだ分かっていない。

だが、柘植から薫を殺した犯人が分かったと連絡を受け、
小五郎が車で柘植のいる場所へと向かっている。
いつものようにコナンと蘭も同行。
そして待ち受けていたのは、死体と化した柘植…

コナン（Demurrer【ディマラー】…
確か、異議申し立てとかそんな意味だった）

彫刻家である柘植の作品のひとつに、そんな名がつけられていた。
柘植 光というのはペンネームというか雅号というか芸名というか、
本名は「ヒカゲ リツ」というらしい。いわゆるアナグラム。

高木「死因は後頭部殴打による頭蓋内損傷」

凶器と思われる金槌が近くに落ちていたが、指紋は拭き取られていた。
犯人は外部犯という線もじゅうぶんに考えられたが、
そこは30分で解決するという都合上、
「犯人はこの中にいる」ということに。

外は大雨で崖崩れが起きており、検問が敷かれていた。
柘植宅に来るにはちょうどその検問を通らねばならない。
検問によれば、柘植宅に来たのは小五郎・コナン・蘭を除けば、
笹森隆司、野口麻理子、石倉和美の3人だけ。

コナン（まさしくクローズドサークルってわけだ）

柘植宅周辺全体が一種の密室なのだった。
コナンが面白そうだとばかりに笑う。
だが直後にコナンはダメだコリャという顔をした。

検問の警察官の記憶がもっとはっきりしていれば
犯人も一発だったのだが、生憎の土砂降りで
車種とドライバーをいちいち憶えてなかったのだ。

コナンたちが来る前に柘植を殺し、
その後でやって来たように見せかけている者がいる。
またその犯人は、薫殺しの犯人でもある…?

動機はそれぞれ持っていた。

笹森隆司は薫と遺産相続で揉めていたらしい。
石倉和美は柘植に薫と二股をかけられていた。
（薫が小五郎への依頼で明らかにしようとしていた柘植の浮気相手）
野口麻理子は柘植を彫刻に専念させるため薫と別れさせようとしていた。

外は土砂降り。内は泥沼。
そして宴もたけなわ。
プスッと参上、眠りの小五郎。

柘植は自分の作品「Demurrer」で
薫殺しの犯人を告発しようとしていたという。

眠りの小五郎（コナン）「ツゲヒカリとヒカゲリツ。
まさに光と影だ。そこで試しに、オブジェのタイトル
demurrerのアナグラムを考えてみると、
もうひとつ別のタイトルが現れてきます。
murderer（マーダラー）…
殺人者という影のタイトルがね」

マーダラー。
それは光と影が織り成す斑（まだら）模様のごとき者?



眠りの小五郎「シャドーアート。
一見何だか分からないオブジェだが、
ある方向から光を当ててやることで
浮かび上がる、影の芸術」

Demurrerが告発したMurdererの影はBallerinaだった。
犯人は、バレリーナの石倉和美。

この影絵だけでは証拠能力が低いが、
犯人は影絵を他人に見せないよう、
犯行後にライトを部屋から持ち出していた。
その行動こそが犯人を裏付けるものだ!

なるほど。

後は和美が自白して終幕。
オブジェを壊さなかったのは、
柘植の愛情の裏返しだと感じたから。
壊せなかった、いびつな愛のカタチ…

小五郎「これからは
アート小五郎と呼びたまえ」

コナン「アーと驚く毛利小五郎ってか」

小五郎がビールの空き缶でシャドーアートに挑戦したら、
別居中の奥さん（妃 英理）の横顔になった
アッと驚く為五郎。
ちゃんちゃん。



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