かぐやの成果として、月の地形と重力の詳細なデータが取得され、NHKのハイビジョンカメラで「地球の出(アース・ライズ)」などの美しい映像が撮影されました。ミッションは2009年6月に終了し、月面に制御落下されました。
かぐやの観測データは、科学研究、教育、将来の月探査、技術開発などさまざまな分野で活用されています。例えば、月の起源と進化の解明、学校教育やプラネタリウムでの教育活動、将来の月探査ミッションの計画や着陸地点の選定、地球観測衛星や他の惑星探査機の光学センサーのキャリブレーションなどに役立てられています。
月面で発見された興味深い事実には、月震(げっしん)、月の水、昼夜の温度差、巨大な峡谷、月面に残された人工物などがあります。これらの発見は、月がまだ多くの謎を秘めていることを示しています。