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おおきな木 The Giving Tree

 

 

無償の愛について思うとき、この1冊の本がすべてを語ってくれると
 思います。少し前にご紹介した「ぼくを探しに」のシェル・シルヴァスタインの
 絵本です。(あの髭づらでイカツイおたずね者顔のオッチャンね)

 この本を知ったのは、もうずい分前に、朝日新聞の天声人語で。
 その時、私の中でモヤモヤ、ウツウツしてた問題を見事、解決・・・
 ではありませんでしたが、一つの指針を与えてくれたのは確かです。

 1本のリンゴの木と少年のお話
 シンプルな絵と飾らない言葉
 犠牲的に与えるのではなく、自分の喜びとして愛する者に
 自分の持てるもの、すべてを与えるとはこういうことなんだなぁ・・・って。


 リンゴの木は動けない。
 大好きな少年が来てくれるのをただ待つだけ。
 そして少年が喜ぶために自分ができることすべてをしてあげる。
 少年が喜ぶこと、それがリンゴの木の何よりの幸せだから。

 涙が出てくるのです。読むたびに・・・
 よぼよぼのじぃさんになった少年が、古ぼけた切り株だけになった、 .
 リンゴの木に腰を下ろしているシーンで終わります。
 切り株だけになったのはこの少年のためなんだけど
 このじぃさん、何を思う?

 木はそれでうれしかった
 
 And the tree was happy.

 で、物語は終わります。

 (3歳から老人までの絵本、とありますが、3歳の子供は
  どんな風な感想を持つのでしょう。英語版もあります。
  とても簡単な英語。知ってる単語だけでこんなステキな絵本が
  書けることにも驚き!)

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