2020年01月26日
日本と違う? スイスの学生生活と競争しない受験 2
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今日はスイスの中等教育とその後について、お話ししますね。
日本と違う点は、他の生徒との競争のない受験という点です。
それってどーゆーこと?? ですよね。
スイスの入学試験には、入学者数の定員というものがない!んです。
どちらかというと、入学適切能力を判断する資格試験というものになるので、
んだもんで、合格者の多い年と少ない年が往往にしてあるんです。
そう。他の受験者はライバルではないんです。
ライバルは学校の基準点に達するか否か、だけなんです。
その代わり、入学したら安心♫とかでは全くなく、
入学から半年間にはプローベツァイトという試行期間が設けられ、
子供達がその後就学を続けていけるだけの学力を持っているのかを試す時期でもあります。
あ〜自分には向いてないな、と思ったり、
学校からの基準値に達せない場合は、事実上退学ということになります。
でも、あくまでも個人の成績を基準にしていて、
定員制の問題ではないんです。
だからクラスで数人除籍になるときもあれば、
全員が試行期間をパスするときもあります。
あくまでも一人一人の能力をしっかり見極める制度です。
競争ではないんです。
他の学生との競争がないため、
学校の勉強だけきちんとしていればいいので、ヒートアップすることもなく、
塾に通うということも必須ではありません。
塾の数もとても少ないですし、
塾はどちらかというと、実力が伴わない子供が行くところでしょうか。
学校から帰ってきて、塾に行くのが当たり前ということは、
スイスではありえないことですね。
その大きな理由は、スイスの受験は、競争がないからだと思います。
むやみやたらと勉強をして、難関を乗り越える、、、式の考えがないのも理由の一つかもしれません。
勉強の好きな子、得意な子は進学する。
嫌いな子、苦手な子は就職する。
どちらの道もひらけている社会なんです。
やっとこさ、本題です。
学校のシステムは州によって違います。
例えばチューリッヒ州は
小学校6年生が終わると
ギミナジウムへの入学試験があり、進学を希望している子供達は
入学試験に合格したら、ギムナジウムに6年通います。
中学と高校を同じ学校で勉強する感覚ですね。
また、中学2、3年生まで通ってから受験して、4年制のギムナジウムに通うこともできます。
でも、うちの息子くんが通っているザンクト・ガレン州の学校では、
普通に中学校に進学します。もちろん、中学進学には入学試験はありません。
ただ、小学6年生のときの成績で、次に通う中学のコースが異なります。
上位半分ぐらいはセカンダリーシューレ(進学をしたい人はこのクラスに入る人がほとんど)になり、
残りの子供達は少しゆっくりめに勉強をするコース、レアルシューレに通います。
もう中学の時点で、ある程度進路が決められてしまうのです。
中学卒業後に就職する人は、実はスイスでは全体の8割近くを占めます。
またそのことについては、明日お話ししますね。
中学が終わって就職するにしても(ほとんどの学生は進学せずに、職業教育過程に進むので)
セカンダリーシューレに通う人の方が、就職先もいいところを見つけやすいのが現状です。
ただ、レアルシューレで頑張って成績を上げて、セカンダリーシューレにグレードアップする子もいます。
なんだか、スイス、緩いようで、厳しいではないか、、、ですよねえええ!!
そんな14歳前後で進路を決めなくてはいけないなんて、、、
私なんて、なぁんも考えない反抗期学生やったなああ。
レアルシューレの子供達だって、負けてはいません。
仕事ができるできないは、学校の勉強とはなんの繋がりもないことを
社会もしっかり認めているからです。
そして、
進学を希望する人は中学2年生で受験となり(3年生の後でも受験できる)ギミナジウムは四年制です。
ギムナジウムの終わり頃には卒論と(プレゼンテーションもある)高校卒業試験があります。
卒論はほぼ一年半ほどかけてじっくり準備をします。
そしてギムナジウム(高等教育)が無事終了すると、
大学への入学試験はありません。
医学部は別として、
どの学校にも、どの学部にも大学入学試験なしで入学できるんです。
その代わり、ギミナジウムの卒業までが至難の業!
本当に年がら年中試験地獄でお情けなし。
あまりにも大変なので、結局は進学する子供は2〜3割前後と言われています。
でも、実は勉強が大変厳しいから、、、だけではないんです。
スイスには、他の国にはない、素晴らしい職業教育課程があり、
それを全面的に支えている社会構造があるのです!!
って言われても、わからないですよねええ。
日本では考えられないような丁稚修行が待っているのですが、
このシステムが、今の安定した経済力のあるスイスを支えているのでは、と言えるかもしれません。
この間も、スウェーデンから、スイスのこの職業教育課程を学びにきている団体がいたほどです。
スイスの失業率は2019年の時点で2.6%と非常に低いんですが、
どうしてこんなに優等生なんでしょうか。
そのことは、また明日ね〜!
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