2020年02月18日
ユネスコ世界無形文化遺産、まさに『ねぶた祭り』〜バーゼルファスナハト
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スイスのファスナハト (カーニバル)は毎年2月〜3月の間に各地で繰り広げられます。
面白いのが、それぞれの地元の伝統や風習を取り込んだ文化的なお祭りなんです。
スイス の3大ファスナハト は、以下の都市が有名です。
🥇 バーゼル
🥈 ルチェルン
🥉 ベルン(スイスの首都)
今日は、カーニバルのチャンピオン、バーゼルのファスナハト についてご紹介します!
バーゼルはスイスの北の端、フランスとドイツの境界線近くに位置しています。
バーゼルは、スイスの第三の都市です。
(1位チューリッヒ、2位ジュネーブ、3位バーゼル)
人口は約17万人。
(チューリッヒ約37万9千人、ジュネーブ18万8700万人)
ここは古来の学問や文化の栄えた街で、人文主義者のエラスムスや
ドイツ生まれのスイスの作家であるヘルマン・ヘッセのゆかりの地でもあります。
1460年に設立した、スイス最古の大学、バーゼル大学もあります。
ここは、古くからの伝統を大切に守り続けています。
その一方、
すぐ隣にはドイツとフランスが控えているので、
ドイツとフランスの影響を多大に受けており、
伝統を重んじていながらも、新しい文化も取り入れる滑らかさも持ちよせる、
ユニークな地域だと思います。
街の中心にライン川が流れていて、とても美しい景色が楽しめます。
ここは、世界でも指折りの建築家の作品を見ることができる街でもあります。
また、バーゼルの建築に関しては特集をしていこうと思いますが、
バーゼルの展示場『バーゼル・メッセ』は、巨大な宇宙船のような建築物で、
ヘルツォーク&ド・ムーロンの二人の有名な作品です。
このバーゼル・メッセで私は一年に一度開催される『時計フェア』で去年からお仕事をさせてもらっています。
スイスは、薬品会社が世界一なんですが、その中でも一番大きい会社、ロシュRocheの本社ビルも
この二人の作品です。
それに加えて、
バーゼルは夫くんの親戚も住んでいるので、バーゼルは親しみを感じる街でもあります。
、、、さて何を書きたかったんや。。。??
そうやそうや、
バーゼルのファスナハト ですね!!
、、、てどんだけ長くなるねん、このブログ、、、(いつも前置き長過ぎる。。。♂️)
ユネスコ世界無形文化遺産
バーゼルファスナハト は14世紀に始まった、古い古ーい歴史があるんですよ。
まさに中世の宝庫です。
バーゼルファスナハト は灰の水曜日の翌週に開催されます。
毎年開催期間が変わるので、ご注意を!
『灰の水曜日』って聞いたことありますか?(私は知りませんでした)
灰の水曜日というのは、四旬節(ししゅんせつ--->カトリック教会などにおいて、復活祭の46日前までの期間のこと)
の始まりを告げる日のことで、
この日は、生きることや死について深く考え、教会では、額に灰を受けます。
灰を受けた人は、人間は神によって創られたということの自覚と、謙虚な生活をすることを教えられます。
バーゼルのファスナハト は、他の町のものと違い、独特な儀式があり、
特に『モルゲシュトライヒ』というパレードは、カーニバルのハイライトと言われるほどです。
そして2014年にユネスコ世界無形文化遺産として登録されました。
ちなみに、スイスにはもう一つユネスコ世界無形文化遺産に登録された(2016年)お祭りがあるのです。
それが『フェット デ ヴィ二オロン Fête des Vignerons』。
これは20年から25年に一度だけ(約3週間続く)しか開催されない貴重なお祭りです。
それが去年開催され、私と夫くんは、80歳になった私の母と夫くんのお父様を連れて行ってきました。
そのお話は、ファスナハトのブログの後、特集組ませてもらいますね。これも素晴らしかったです。
楽しみにしていてください!ビデオ付きでご紹介しますね。
ただ、次の開催は多分また20年後ぐらいになるので、私は、、、、、あ、もう一回行けるかもな笑
さて、バーゼルのファスナハト の話に戻ります。
これらは去年夫くんと二人で親戚を訪ねて、バーゼルファスナハトの時期に行ったときの写真たちですが、
実は私、20年ぐらい前にすでにこのファスナハト を観に来ているのです。
まだ息子くんは生まれてきてない時で、夫くんと義父と三人で来ました。
親戚のお家に泊まらせてもらって、月曜日のめっちゃ朝早くに大きな灯篭をもって街に出かけて行きました。
そこで思いがけない、今まで経験したことのない出来事が待っていたのです!!
モルゲシュトライヒ Morgestraich
なんでこんなに早く起きていくねん、、、、って思ったけど、
あの頃はみんなが話すドイツ語が理解できるわけでもなく、
夫くんは何にも説明してくれなくて、
まあ、黙ってみんなについて行きました。
寒い寒い朝の4時。
なんとなく薄暗い街の中を延々と歩いていたら、
その囁かな街灯までいきなり消えたのです。
あたりは真っ暗。
さっきまであんなに人々がささやきながら歩いていたのに、
誰の息の音も聞こえないほどの静寂に包まれて。。。
しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん
まぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっくけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
とその時、楽隊が頭の上につけた小さな灯篭が
パッと
夜の闇に浮かび上がり、なんとも幻想的な光景が目に飛び込んできました。
この幻想の世界。。。
これはまさに、、、、
あ、青森の、、、
ねぶた祭りやぁぁぁぁ!!!!!
そしてバーゼルの特殊なマスクを装着した音楽隊の人たちが、
演奏を始めたんです!!
たらりらりった〜りったった〜♪♫
。。。だったかどうかは、おぼえていませんが、
とにかくなんだか、やたらと驚かされて、
そしてその幻想的な光景と
突然のサプライズに鳥肌が立つほど感動してしまいました。
この早朝4時のパレードは、「モルゲシュトライヒ」と言われていて、
まさに暗黒の中でのパレードで、伝統的バーゼルのファスナハトは幕を開けます。
このバーゼルのファスナハト は、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されている、
由緒正しいお祭りなのであ〜る。
とても思い出深い一瞬のバーゼルファスナハト でした。
去年は時間も取れなかったので、20年前のような、月曜日早朝のモルゲシュトライヒの再体験は実現しませんでしたが、
いつかまた、未来の孫でも連れて、行ってみたいなぁ〜と思います。(いつのことやら、、、、笑)
今年のバーゼルファスナハトは3月2日(月)から3月5日(木)までです。
幕開けはモルゲシュトライヒで月曜日の早朝から始まり、
もし、冬のスイス、何しよっかな〜とお考えの皆様、
絶対絶対モルゲシュトライヒから観に行ってくださいね〜!!
こちらで『モルゲシュトライヒ』の実施する道路のマップが観られます。
https://drive.google.com/open?id=1vD88kK3nsVjZZTdbNE8Gak7_-4sZEjCU&usp=sharing
市内にホテルも多いので、ぜひトライしてみてください!
バーゼルファスナハト について、
おしゃべりな私は、またしてもヨロヨロ横にそれながら、
長居をしてしまいましたので、
続きは明日にいたしまする。
あの、独特なマスク『ヴァッギス』はバーゼルファスナハトの公式キャラクターなんです。
全部手作りなんですよ。もちろんコスチュームも!
家庭科の成績最悪だった私は、絶対バーゼルに住めないなああ。。。
街全体をあげて繰り広げられるこのバーゼルファスナハト 、
明日は、バーゼルのマスク『ヴァッギス』についてのお話を盛りだくさんでお送りします。
そして、もちろん待ってました!
ファスナハト で食べる食卓の味!
親戚のお家でいただいてきましたので、
美味しい特集もご紹介いたしますね。
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