夏休みに読みたい短編集
このブログは
アガサクリスティーが好きすぎて
無人島になにを持って行きたいかと聞かれたら
「アガサクリスティーの本」と答えるくらいの熱量があります
この本のこの作品のココが好き
または
この本のこういう所が見所!
というのを紹介していくブログです
自分の独断と偏見で★を付けていますが完全好みの問題なので、皆様とは違う価値観かもしれません。
ご容赦願います
このブログの最初はこちら
愛の探偵たち
バラエティにとんでいる度 ★★★
アガサの短編の面白さ度 ★★★
題名が違ったら良いのに!度 ★★★
無人島に持って行きたい度 ★★★
価格:1012円 |
この短編集は
戯曲の原作
『三匹の盲ネズミ』
ミスマープル物が4編
『風変わりな冗談』
『巻尺殺人事件』
『非の打ちどころがないメイド』
『管理人の事件』
ポアロ物2編
『四階の部屋』
『ジョニー・
ウエイヴァリー誘拐事件』
ハーリ・クイン物
『愛の探偵たち』
という8編の短編集です
短編集だから、サクッと読めます
おすすめは
冒頭にある『三匹の盲ネズミ』
戯曲の『ねずみとり』の原作です
戯曲を知らない方は
なんのこと?でしょうが
戯曲とは舞台の脚本のことで
アガサクリスティーは
舞台の脚本も
何本か書いているのです
コレが、
本当によく出来た作品なのです。
旅館経営を始めたばかりの
若夫婦の話なのですが
若夫婦の慣れない
奮闘ぶりを楽しく読んでいると
やってくる宿泊客は
訳ありのようで、、、、
ラジオからは
不穏な事件のニュースが
流れてくるし
だんだんとサスペンスめいてきます
愛し合っている若夫婦にも
秘密があることも分かってきて
誰もが怪しくなるという
展開です
ちょっとした
三角関係も生まれそうな
ドキドキも含めて
おすすめの作品です
『風変わりな冗談』★☆☆
ミスマープルの知識と好奇心が解決する話
『巻尺殺人事件』★☆☆
ミスマープルの人生経験が発揮された話
『非の打ちどころがないメイド』☆☆☆
アガサのメイドに対する思いの代弁かなという話
『管理人の事件』★☆☆
ミスマープルが病気になった話
『四階の部屋』★★★
事件は悲惨ですが
お茶目なポアロが見られます
『ジョニー・
ウエイヴァリー誘拐事件』☆☆☆
ポアロ作品です
なんだ、この長い名前は!
と思いますね
子どもの誘拐事件です
『愛の探偵たち』★☆☆
この作品は
ハーリ・クイン氏という
ミステリアスな探偵の作品です
なのでちょっと
大目に説明をしますね!
作品数は少ないので
そのうちの貴重な1編となります
道化師のような存在のクインは
全てが謎めいています
もう一人
サタースウェイト氏という
人物が出てきて
物語を引っ張っていきます。
逆に言うと
サタースウェイト氏が語る
クイン氏しか存在を認識出来ない
くらい頼りない感じなのです。
コレは読んで、その雰囲気を
感じていただくしかない作品です
この作品もそうですが、
クイン氏が出てくるのは
恋人、もしくは愛し合う二人に
まつわる事件のみだと思われます
そういう線引きを、アガサは
しているのでは思います。
事件の内容は
うーん、、、
私の個人的な感想で言うと
愛し合う二人?
”やってられませんわ!”
ってとこです!
だから題名が『愛の探偵たち』
なんでしょうか?
私はこの題名だけだったら
敬遠してしまいそうに
なるんですけどね
題名さえ凝っていたらなあ!と
思う私は贅沢なのでしょう
クイン氏の作品は
他の作品の方が好きなので
今回は★は少なめです
と言うわけで
この本のおすすめは
『三匹の盲ネズミ』
なので
それだけ読んでも
元が取れますよ!
(どんな紹介の仕方なんでしょうか)