死者のあやまち
このブログは
アガサクリスティーが好きすぎて
無人島になにを持って行きたいかと聞かれたら
「アガサクリスティーの本」と答えるくらいの熱量があります
この本のこの作品のココが好き
または
この本のこういう所が見所!
というのを紹介していくブログです
自分の独断と偏見で★を付けていますが完全好みの問題なので、皆様とは違う価値観かもしれません。
ご容赦願います
このブログの最初はこちら
死者のあやまち
ポアロの悪友オリヴァが発端度 ★★★
女性の勘に一目おいてる度 ★★★
個性的な登場人物度 ★★★
無人島に持っていきたい度 ★☆☆
死者のあやまち (ハヤカワ文庫) [ アガサ・クリスティ ] 価格:1012円 |
ネタバレなしの紹介
この作品は、推理作家のオリヴァ夫人が、ポアロを無理やり事件に引っ張り込む役割を担います。オリヴァ夫人というのは、アガサ本人に似ているとされる人物ですので、そのことをふまえて読んでいただくと、ちょっと楽しいかなと思います。
”女の勘”なのか”作家の勘”なのか、何か良くないが事がおきるのを察知して、ポアロを呼び出すところは、ユニークな始まりだと思います。
あらすじ
最初は、ある地主のお祭りのイベントにオリヴァが企画参加させられているところから始まります。そこで、推理ゲームを開催するのですが、オリヴァは”良くない雰囲気”を感じとり、遠くにいるポアロを無理やり呼び出し『何か腑に落ちない』気がすると告げるのです。その推理ゲームは殺人の犯人当てゲームで、オリヴァ発案のように行なわれる言わば目玉イベントのようなもの。完全に台本があって、お遊びであるのに、本物の殺人が起きそうな雰囲気がする、と言うのです。
その直感が外れれば良かったのですが、そのお祭りでなんと本当に殺人が起き、地主の奥様が行方不明になるのです。未然に防いで欲しいと願って来てもらったはずのポアロも、なすすべ無しです。起こるべくして起こったとも言えますが、しかし、そのお祭りの前後で起こったことを周りの住人から聞き出しながらポアロの推理が始まります。
ネタバレなし 感想
この作品は、アガサの他の作品のアイデアがちょっと混じってるな、似てるな、と思うところがります。ミステリーの謎解きのアイデアが2種類が混じってるなと思います。ネタバレなので言いませんが。(でも言いたい!3種類かもしれない、それくらい絶妙な作品です)
アガサは長編ミステリーを60作以上書いていますので、アイデアの使い回しや、似ていることもあるだろうと思います。でも、そうだったとしても、登場人物のユニークさも、背景も練られているので、もしかしたらちょっと読んだだけでは気付かれないかもしれません!
事件のお話は悲惨でどうしようもないなと思いました。(犯人の動機とか恐ろしすぎる)ポアロがいなかったら、この凶悪な殺人は続いていたかもしれないと思うと、ポアロが解決してくれて良かったなと思います。(そりゃ、ポアロの作品なんだから、解決するに決まっていますが)オリヴァ夫人もいてくれてほっとします。夫人がいることで良い味出てます!
犯人は分かるけど最後はもの悲しいです。TVドラマではもっと踏みこんで表現してありましたね。原作ではそこまでは書いてありませんでしたが、想像させています。
冒頭のお祭りの賑やかさ、お金持ちの華やかさ、夫人の美しさがありながら、最後には殺人者の凶悪さや身勝手さが残り、その対比が際立つミステリーだと思います。それは全部読んだあとで分かるんですけどね(当たり前ですが)
耳で聞くならこちらを♡
自分と周りに優しいイヤホンも
価格:3680円 |
価格:1980円 |
耳の穴を塞がないから良いのです
(充電中です)