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2016年01月17日
ドリームワークスのパイプライン動画。追いつけ追い抜けJAPAN。
ちょっと前にドリームワークスのパイプラインについての動画がでていたので載せておきます。
ディズニーやピクサーもそうですが、本当に規律正しいプロダクションワークフローができており量産を念頭に置いたデータフローが確立しています。
日本ではなぜこのようなパイプラインがしっかり整備された会社が少ないのでしょうか?
そもそもパイプラインってなぜ必要なの?
ここらへんの疑問について今日、お話します。
先日の記事でも書きましたが映像の仕事はモデリングからレンダリングして映像を納品するまでに数々のタスクがあります。もちろんこの工程を一人でこなしてしまうこともできますが、効率を考えると分業したほうが間違いなく生産性は高くなります。ただ分業するということは会社の人員を増やさなければならず会社にとってはリスクを背負うことになります。日本では映像業界自体の規模が小さくここまでリスクを背負うようなやり方をできないというのが本音です。
映画のような大規模になればなるほど分業は効率化を生むのですが、その際各タスクでどのようなデータがINPUTされて次のタスクに何をOUTPUTするかというのかをしっかり決めておかないと、この分業というのは絶対うまくいきません。分業とは例えるならリレーです。長距離を一人で走りきるよりは何人かでリレー方式にしたほうが圧倒的に早くゴールできます。しかし、バトンの受け渡し方をしっかり決めておかないとたちまち躓いてしまうのです。
パイプラインとはいわば、バトンの受け渡し方です。
日本でもMARZAやポリピク。デジフロやOLMなど大手会社で海外にならってしっかりとしたパイプラインが作られつつあります。日本がこれから海外に追いつこうという流れを作りたいならまず会社のパイプラインをしっかりすることだと私は思います。
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