本年も月一のペースであれやこれや好き勝手に書いていきますんで、お暇な時にお目通しをいただければ幸いです。
2017年最初の投稿はザ・モンキーズについてであります。
僕らの世代というか、その少し前の世代から恐らく今のティーンズまで「洋楽」欧米のポピュラー音楽に興味を持ち始めるのは中学一年と相場は決まっております。
その理由は、中学で英語を学び始める事とラジオに接する機会ができると言うことでしょう。といいつつ、今の中学生ってラジオ聴くのかな?
少なくとも僕らの世代、つまり1960年代後半から70年台に渡っては、深夜放送等ラジオで米英のロック、ポップスを耳にしてこれは歌謡曲よりカッコいいじゃんと言う事で、聴き始める訳ですな。
ところが、自分の世代に限って言えば小学校4〜5年に洋楽に触れるチャンスがあったのです。
ビートルズ?
違います。
それは、ザ・モンキーズだったのです。
モンキーズって簡単に言えば、アメリカの音楽業界が自国にもビートルズに匹敵するアイドルロックグループがほしい、だったら作っちゃえってことで全米のオーディションで集めた若者4人組をデビューさせたのですね。
で、その最大のプロモーションとして放映されたのが「ザ・モンキーズ ・ショー」という30分番組でした。日本でもTBSで毎週金曜日の夜7時から放送されておりました。日本版進行役は大橋巨泉でした。
内容は、たわいもないドタバタコメディーだったのですが、その合間合間にモンキーズの最新ヒット曲が演奏シーン(勿論口パクと演奏したふり)が流れ、それらの曲が僕らにとっては初めて身近に触れる「洋楽」だったのです。だから中学生になって英語〜ラジオからアプローチされた洋楽にごく自然に親しめたのでしょう。
当時もそうだったと思うし、その後においてもモンキーズの音楽性そのものについては、決して高い評価は得られて来ませんでした。しかし、実はその当時の売れっ子=実力派のソングライターがこぞって作品を提供していたため、楽曲自体は当時のアメリカンポップスとして非常にレベルの高いものが多かったのも事実です。
ちょっと考えただけでも、キャロル・キング、バリー・マン、ニール・ダイヤモンド、ハリー・ニルソン、デビッド・ゲイツ、ロジャー・ニコルス、ポール・ウィリアムスなどなど。素晴らしいソングライター達の作品が目白押しでした。
またレコーディングにおいては60年代アメリカポピュラー音楽産業の根幹を担った「レッキングクルー」がガッチリとサポート。(マイクとピーターは結構演奏していた様ですが)
だから山下達郎サンデーソングブックでも、意外にモンキーズはよくオンエアされるのです。放送を聴いていると、自称ソングライターオタクの達郎氏にとっては結構重要な位置づけに感じます。(ちなみにベイシティローラーズは一度もかかった事ありません.(笑))
デビュー曲の「恋の終列車」から始まりビルボードで6週間?連続1位になった「アイム ア ビリーバー」日本では一番有名でセブンイレブンのCMで今の小学生でも知ってる「デイドリーム ビリーバー」等々沢山のヒット曲を世に送り出しました。
ある意味、グループの存在自体はあの時代が生み出した「あだ花」だったのかも知れませんが、名曲達は時代の試練に打ち勝って、今でも僕らの記憶の中に残っています。
2011年ビルボード東京にメンバー中最も人気が高かったデイビー・ジョーンズのソロ公演を見に行きましたが、本当に感動しました。最後に観客と一緒にデイドリーム ビリーバー大合唱でしたが、涙でました。
ところでギターを形取ったモンキーズのロゴのデザインが好きで、このTシャツをいろいろ探したのですが結局見つかりませんでした。でもどうしても欲しかったので、自分で作っちゃいました。
これを、先のビルボードライブに着ていきましたが、デイビーはボクのことを指さしてくれたんですよ!
そのデイビーも翌年に66歳で亡くなりました。
それからボクにとってのハジレコ(初めて買ったレコード)は、モンキーズ解散後にメンバー中最も音楽性が高かったマイク・ネスミスのソロアルバム「マグネティック・サウス」でこれははっきり言って傑作です。(でも今アマゾンにも無いんですよね)
ちなみに、なんと昨年最初の解散から47年後にモンキーズとしてニューアルバムが出て、結構な売上をあげたとのことであります。
今年2017年は、モンキーズショーが日本で放映され始めて、と言う事はザ・モンキーズが僕らの前に登場して、ちょうど50年になるんですね。
マイク・ネスミス 日本に来ないかなぁ?
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