ボクはそもそも洋楽派で、山下家(達郎さんとまりやさんって意味ね)とEPOちゃんとスパイダース(かまやつさん)くらいしか日本のポピュラーミュージックは普段聴かないんですが、ここ数ヶ月はSuperflyばっかり聴いています。
Superflyは、2010年ワーナーミュージックジャパンの40周年ライブに達郎さんとまりやさんが出るって言うんで武道館に行った時、その卓越した歌唱力に驚いてから気になる存在ではありました。
そして昨年に出た彼女(Superflyはボーカルの越智志帆ちゃんのソロプロジェクト)のニューアルバムに、まりやさんの独身時代のシングル曲:SWEETEST MUSICがボーナストラックとして収録したものを耳にして、その興味は一層高まりました。
ちょっとこれを聴いてみてください。NHK COVERSに出演した時の映像です。彼女の歌唱の素晴らしさが分かってもらえると思います。歌詞もかなり難しい。
`Cause if it happens to me, it sure can happen to you.
ちなみにこの曲は、2014年12月に行われたまりやさんのライブに招待された時演奏されたこの曲にいたく感動してカバーしたとの事。ところでこの曲がこの時のライブで演奏されたいきさつは、バックを務めた達郎バンドのリードギタリスト佐橋佳幸さんのリコメンドだったそうですよ。
で、apple musicに契約した時、まずは聴いてみたのがSuperflyだった訳です。
するとビックリ! もちろん志帆ちゃんのパワフルだけじゃなく女性としてとてもチャーミングなボーカルは当然ですが、バンドサウンドが60年代後半から70年代の欧米のロックミュージックから凄くインスパイアされているというか、とても上手く自分のサウンドに取り入れられている事に驚かされます。
ローリングストーンズ、スティーリーダン、フリー、ドゥービーブラザーズ、オールマンブラザーズバンドなどなど。それもセンスがいい曲のエッセンスをセンスよく消化して自分たちのものにしています。
中でも、「バンクーバー」って曲はお聴きになれば僕ら世代の人だったら誰でも分かりますが「名前の無い馬」ですよね。でもこれは決してパクリじゃありません。表現方法の妙ですね。素晴らしいと思います。
https://music.apple.com/jp/album/superfly/279691838
https://music.apple.com/jp/album/a-horse-with-no-name/301027593?i=301027918
しかもこの曲の"SO GOOD, SO BAD"って部分、キャロル・キングですよね!
しかし、志帆ちゃんとプロデューサーの多保孝一さんって、先に挙げたロックミュージックの原体験世代より30年は若いはずなのに、それらの音楽の本質を分かって取り上げているって、凄いと思います。というか不思議です。どうして分かってるんだろう?って。
達郎さんとまりやさんが、何故自分たちのライブにSuperflyを招待したかって、わかるな〜。
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