市場が消えるという現象は発生しています。
企業寿命30年説があります。
30年ぐらいのサイクルで市場をみていくと、技術革新などで
消えていった商品・市場が多くあることに気づきます。
製造メーカーは、次の成長商品を生み出し
事業構造を変革しないと存続できません。
主力商品の市場ニーズが消えていくなかで
新商品で新たな成長を実現した企業として
「TDK・アイリスオーヤマ・ヨネックス」などが気になります。
3社は、「どのような状況で、どのように商品が市場から消え
どのように新商品の開発に取り組んだ」のでしょうか?
@ TDK
ウォークマン世代に強く記憶に残っているはずですが
TDKといえばカセットテープのイメージです。
1980年代前半、カセットテープやビデオテープが
TDK売上の50%を占めていました。
しかし、成長市場は競争市場のたとえ通り、価格競争が激しくなります。
さらに、1982年CDプレーヤー、1996年DVDプレーヤーの発売で
テープではなくCD・DVDディスクの時代になります。
2005年、価格競争による採算性の低下で
TDKはテープ・CD・DVD事業から完全撤退します。
そして、電子部品市場の新商品開発を目標に
企業買収戦略を展開します。
2003年以降の買収戦略が成功
いまやTDKは2兆円を超える企業に成長しています。
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A アイリスオーヤマ
大阪のプラスチックの下請け屋さんでしたが
いまは家電製品に重点を置いているみたいです。
アイリスは、「自社の商品が市場から消えた」ことで
「他社の商品を市場から消す」取り組みをします。
ホームセンター用のプラスチック製品の開発で、焼き物の植木鉢
木製の犬小屋などの市場を奪っていきました。
他社の既存商品市場を奪うことで、企業の再生をはかりました。
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B ヨネックス
新潟の豪雪地帯にある木工屋さんから
世界的バトミントンメーカーに成長しました。
ヨネックスは、ある日「自社の主力商品(漁網用の木製の浮き)
にかわる他社の新商品(耐水性のあるプラスチック製の浮き)の登場」
で倒産の危機に陥ります。
木工技術での経営再生を目指し
木製のバトミントンラケットの製造を開始、成功します。
しかし、安い海外製品が輸入されるようになり価格競争に
勝てないと判断して、金属製の競技用ラケット市場に進出します。
そして、先行するイギリス企業に勝ち世界的なメーカーに成長します。
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AIの普及によって、社会はどう変わるのでしょうか?
消えていく市場がいくつも生まれるような気がします。
すると、食品業界に就職した人たちのセリフを思い出します。
人は食べなければ生きていけません。
「いつの時代でも、どんな時代でも食品市場・事業は存続」します。
世界的な人口増を考ええると、食品市場の中でも農業事業が
一番注目される市場かもしれません。
AIを使い農業革命を起こすことができれば
農業こそAI時代の成長産業かもしれません。
地球温暖化で異常気象が増加、農業の見直しが急務です。
今後の就職先は、農業関係が正解かも・・・?
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