「仕事や働き方クイズ13」を公開しています。
今回のクイズは、「ソニーのゲーム機『プレステ―ション』は
どのようなソフト戦略で市場に参入したか?」です。
ソニーがゲーム機「プレステーション」が開発したのは
任天堂がソニーとの契約を破棄したのが原因とされています。
ソニーと任天堂の間では、スーパーファミコン用のCD−ROM開発
(カセットROMから変更)プロジェクトを進めていました。
1991年、シカゴの家電量販店見本市
で両社の提携が発表されるはずでした。
ところが、発表の数日前になって
任天堂はソニーとの契約を破棄します。
1年後、ソニーの経営会議が開かれますが、出席した役員の大半は、
「なぜ、ソニーがゲーム機をやらねばならないのか?」
「ソニーが負けていい相手は、悔しいけど松下だけ」
「任天堂という京都の花札屋に万一負けらどうするんだ!」など
ゲーム機市場への参入に反対でした。
プレステ開発を進める久夛良木(くたらぎ)さんは
社長の大賀さんに対して、「任天堂に契約破棄され、
黙っているおつもりですか」と発言します。
大賀社長はこの言葉に感情的になり、有名なセリフ「DO IT」
と発言し「プレステ―ション」の開発にOKを出します。
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さて、ここからがクイズです。
「ソニーはどのようなソフト戦略で市場に参入したか?」です。
プレステ―ションは、ゲーム機として後発です。
その当時、ゲーム機は任天堂の「スーパーファミコン」の時代でした。
ゲームソフトのラインアップは、任天堂がダントツでした。
そんな状況で、プレステ―ションは
どのようなソフト戦略をとったかが問題です。
@ABなかから「間違い」を1つ選んでください。
@ ソフト会社の負担を軽減
任天堂とソフト会社の関係は、年間の製造本数制限や
ソフト製造費の半額負担(カセットROMは高額)など
任天堂が絶対もうかる仕組みになっていた。
そこでソニーは、ソフトにCD-ROMを採用したメリットを
生かして、ソフト会社の製造費の負担を少なくして
プレステソフトの開発に取り組んでくれる会社を増やす。
A ゲームソフト会社を厳選
高性能ゲーム機・プレステーションにふさわしい
高品質ソフトの開発を進める。
任天堂と勝負するには、臨場感あふれるエキサイティングな
ソフトが必要として、優秀なソフト会社を厳選して
優れた作品開発を進める。
駄作を販売することでプレステのプレステの
ゲーム機評価が下がらないようにする。
B ソフト大手ナムコとの連携
「ゼビウス」や「ファミスタ」でファミコンに協力したナムコと
任天堂の間に亀裂が生じ、ナムコへの契約上の優遇措置がなくなる。
任天堂に不信感を持ったナムコはソニーに接近
「リッジレーサー」や「鉄拳」などのソフトを提供する。
人気ソフトを手に入れることでプレステ人気を高める。
それでは、正解(間違い)は何番でしょうか?
答え 間違いは「A ゲームソフト会社を厳選」です。
プレステのソフト開発会社は厳選されず
粗製乱造の傾向がありました。
そのためマニアの間で、プレステーションは圧倒的な
トップハードゲーム機ですがが
圧倒的にクソゲームが多いとの指摘がありました。
その最大に理由が、プレステーションの特徴である
ゲームソフトのCD-ROM化でした。
任天堂のカセットROMは、コスト的に高額なうえ
製造納期もかかり、資金的に余裕のある
会社でないとソフト開発ができませんでした。
それに対してCD-ROMは、製造納期の短縮が図れるうえ
製造コストを安くできました。
ソニーは、CD-ROM化によりソフト会社500社以上と連携します。
「下手な鉄砲も数うちゃ当たる」とばかり
質より量のソフト開発を進めます。
その結果、続々と発売されるゲームの中に
駄作が生まれたとされています。
広告面でも、任天堂を意識して
「全てのゲームはここに集まる」と表現していました。
ただ、アメリカではゲーム事業責任者・平井さんが
ゲームの質を重視、レベルの低いゲームの販売に
反対していました。(平井さんは後にソニーの社長に就任)
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ファミコンの大ヒットで任天堂におごりがあったのか
スクエアとの間でも問題が起き「ファイナルファンタジーZ
(1997年1月発売)」がプレステで販売されます。
プレステは、このソフトの発売で
超人気ソフトを手にすることになります。
任天堂は、ナムコ・スクエアのソフトを失う
大きなミスを犯したのです。
「ソニー・平井さん」の働き方については
「スゴロクで学ぶユーチューブ」のNo.65
『CBSソニー社員が、世界のソニー社長に就任』
でご覧いただけます。
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