「お料理いるはかるた」があります。
なんと昭和24年(1949年)に発表されたカルタだそうです。
このカルタには、面白いエピソードがあります。
最初は、ことわざ風に料理のコツを表現しただけで、
読札しかなかったそうです。
作られたのは、家庭料理研究家の中江百合さんです。
それから55年後の2004年、中江さんのご子息が
取札を作られカルタが完成しました。
親子2代で制作されたカルタになります。
今では想像できないイラストが登場します。
まさに、戦後の食文化を記録しているカルタです。
このカルタが発表されたのは、雑誌「暮らしの手帖」だそうです。
関係者に大変失礼ですが、驚くことに
この雑誌は現在も発行されているそうです。
驚く理由は、「暮らしの手帖」は広告を掲載しない雑誌だからです。
雑誌から新聞、テレビまで広告収入なしに媒体が存在しえない時代に
創刊から現在まで広告なしで出版されているのは奇跡です。
「暮らしの手帖」が大人気だったのは、昭和40年代でしょうか?
雑誌が独自に、家電製品や日用品の商品テストを行っていました。
テスト結果は、メーカーにとって悪い情報になるケースもあります。
広告掲載によって、広告主に不利な情報を自主規制することが
ないようにするためだったようです。
ただ、この商品テストは、検査コストの問題により
2007年から中止になっています。
それでも、広告を掲載しない方針は続いているようです。
広告全盛の時代に、浮世離れしたお話です。
自由に記事を書こうとすると、正しいのでしょうが!
非常に貴重な雑誌から生まれた「お料理いるはかるた」は、
昭和の食生活を映し出しています。
そんな懐かしいカルタです。
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