「犬棒いろはかるた」が思い浮かびます。
これは、「江戸いろはかるた」と呼ばれるものです。
江戸時代の後期に生まれています。
明治後期に、全国に広まったようです。
これに対して、「京いろはかるた」があります。
江戸中期に関西で生まれたようです。
「江戸いろはかるた」より先になります。
それだけ、古いことわざが収録されています。
ちょっと、わかりにくいものもあります。
たとえば、「下駄と焼きみそ」とか「足元から鳥がたつ」
といった聞きなれないことわざが入っています。
「足元から鳥が立つ」は、「身近なところで意外なことが
突然起きる」という意味のようです。
個々に読み札を比較していくと、いろいろ違ってきます。
「江戸いろはかるた」を作った人は、
上方への対抗意識から変えていったのでしょうか?
たとえば
「い」、江戸「犬も歩けば棒に当たる」、京「一寸先は闇」
「ろ」、江戸「論より証拠」、京「論語読みの論語知らず」
「は」、江戸「花より団子」、京「針の穴から天覗く」
「に」、江戸「憎まれっ子世にはばかる」、京「二階から目薬」
「ほ」、江戸「骨折り損のくたびれ儲け」、京「仏の顔も三度」
といったようになります。
すべて比較してみると、「江戸いろはかるた」のほうが
よく聞きなれたことわざが多いようです。
京「いろはかるた」は聞きなれないものが含まれている印象がします。
やはり、普及の違いによるものでしょうか?
いずれにしても、両方のカルタを比較すると面白いかもしれません。
江戸と上方の文化の違いがわかるかもしれません。
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