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2014年04月12日

江戸「いろはかるた」と関西「いるはかるた」では、内容がことなるようです。

カルタといえば、「犬も歩けば棒にあたる」の
「犬棒いろはかるた」が思い浮かびます。

これは、「江戸いろはかるた」と呼ばれるものです。
江戸時代の後期に生まれています。
明治後期に、全国に広まったようです。

これに対して、「京いろはかるた」があります。
江戸中期に関西で生まれたようです。
「江戸いろはかるた」より先になります。
それだけ、古いことわざが収録されています。
ちょっと、わかりにくいものもあります。

京いろはかるた 02.jpg

たとえば、「下駄と焼きみそ」とか「足元から鳥がたつ」
といった聞きなれないことわざが入っています。
「足元から鳥が立つ」は、「身近なところで意外なことが
突然起きる」という意味のようです。

個々に読み札を比較していくと、いろいろ違ってきます。
「江戸いろはかるた」を作った人は、
上方への対抗意識から変えていったのでしょうか?

たとえば
「い」、江戸「犬も歩けば棒に当たる」、京「一寸先は闇」
「ろ」、江戸「論より証拠」、京「論語読みの論語知らず」
「は」、江戸「花より団子」、京「針の穴から天覗く」
「に」、江戸「憎まれっ子世にはばかる」、京「二階から目薬」
「ほ」、江戸「骨折り損のくたびれ儲け」、京「仏の顔も三度」
といったようになります。

すべて比較してみると、「江戸いろはかるた」のほうが
よく聞きなれたことわざが多いようです。
京「いろはかるた」は聞きなれないものが含まれている印象がします。
やはり、普及の違いによるものでしょうか?

いずれにしても、両方のカルタを比較すると面白いかもしれません。
江戸と上方の文化の違いがわかるかもしれません。
 

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