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2020年07月09日

7/9 海獣の子供

今更ながら、「海獣の子供」借りてきてみました。
あ、映画のほうね。
漫画は昔途中まで買ってたけど難しくてわからず…
映画ならなんとなく読み取れるのかなと思って見てみたんだけど。

…うん、やっぱりわからん!笑


漫画を読んでたのは20代前半だと思うんだけど、その頃に比べたら今はね、少しだけ読み取れた気がする。あくまでもくらべたら、だけど。
自分の胎内に別の命が宿って、それが育ってまた別の命を生み出していく、ということがなんか、前は想像できなかったんだけど。

子供を産んだ今はね、なんというかその…神秘って言うとチンケだが、どうにも説明のできない出来事っていうのかな、ずっと昔から続いてきたもの、…みたいな尊さがね、なんかわかった気がするんだよな。

この世界の全ての事は、規模が違うだけでおなじことを繰り返してるだけなんだ、…みたいなことなのかなと思った。

あ、今更だけどネタバレしそうなので映画見るとか漫画読むとか予定ある人は避けて通ってね。



すーーーーーーんごく極端な事を言えば、だけど。 
人間をものすごく細かく見ると、細胞の固まりだよね。同じようで、違う細胞の集まり。集まった細胞がそれぞれの臓器を作って、それらが動いて、細胞の塊を動かしてる。
命というものはそこに、あるようで無くて、実は細胞の塊がそれぞれ繋がって起きた出来事を伝達しているだけ。
記憶や気持ちも、実はそこに存在しているのではなくて、神経の伝達によって細胞に保管した「瞬間」をつなぎ合わせ、その瞬間に体に走った感覚(感情)を、再現しているだけ。
だからもしかしたらその記憶もきちんと繋ぎ合わせられてない可能性もあって、記憶が曖昧だったり、思い出そうとすればするほどそこになかった事を捏造しちゃったり、てことがおこる。

生命は、精子と卵子が出会う事で始まるわけだが、じゃあ精子の始まりは?卵子の始まりは?と聞かれると、答えはわからない。原理はわかるが、じゃあ精子と卵子が出会うと新たな細胞が生まれる、というのはどこから始まったのか?

男と女が別の生き物として存在しているからわかりにくいけど、ものすごーーーーーーく端的に言えば、生殖っていうのは地球が細胞分裂してるのと同じことなんだよね。

宇宙の始まりは?
わからないけど、これもすごーーーーーーく遠くまで(という表現が合っているのか疑問なほど、遠くまで)離れた宇宙から地球を見たら、「地球」という生命体で、動物も人も虫も、地球をつくっている細胞のひとつひとつにすぎない。

もっっっっっっと離れて見下ろしたら、地球のある銀河系自体が生命体で、その銀河系をつくっている細胞が地球ってことになる。

細胞、っていうと生物を思い浮かべちゃうけど、これだって人間が勝手に決めた名前だからね。


空が泣いてる、ってのはある意味あってる。
人間は悲しい時や、嬉しいときに泣くけど、そこに感情があるかどうかなんて本当はどうでもいいことで、ただシナプスを通して伝達された結果、ということ。
人がそれに、悲しみや喜び、と名前を付けただけで。

地球だってもし言葉を発することができたら、雨の日は悲しいんだと言うのかもしれない。

人間の体内だって、各所を拡大したら地球みたいだ。胎内には海があるし、宇宙の縮図が人間ってことなんじゃないのか。


人間の感覚として捉えて説明するのはすごく、難しい映画だと思った。何が言いたい映画だったのか、って聞かれると正直ひとことでは答えられないんだけど、拡大したらひとつひとつはわちゃわちゃしてて大変なのに、カメラをひいていくとひとつひとつはどうでもよくて、さらにカメラをひいていったらその存在すらなくなっちゃうんだけど、でも確かにそこに存在しているからこそ宇宙が存在している、…という。


海くんと空くんの対比だけは未だにわからないな…

ルカは女の子だから、胎内に命を宿せる、という意味で、「始まり」みたいな感じででてきたのかな、と思う。

途中ででてくる流れ星(隕石?)は、地球にとっての精子で、あれは受精を意味してるのかなーと感じたが…途中で空くんが口移しでルカに隕石を渡すけど、空くんは女のコではないので命を宿せず、だからルカに渡したのかな、と。
海くんは最後、泡みたいになって消えていったけど、受精せず淘汰されてった命、みたいな感じを受けた。

消えていったけど、でもまたどこかで出会うよ、みたいな。近くで見たら違う命だけど、ものすごく遠くからみたら人と人に違いはなくて、ただの細胞の集まりで、受精自体にもう意味がなくて、ただ細胞分裂し続けてるってだけで、いずれ星の命が尽きて、でもそれは人間の細胞と同じで消えた細胞があれば生まれる細胞もあるから「終わり」ではない、という。


ああ…
うまく説明できない。

映画の中でも言ってるけど、言葉には限りがあるから全てを説明することはできない。「ソング」のように、感じたことをそのまま相手につたえる事ができたら、岡枝が今考えている事も君たちに伝えられるのになぁ。


面白かった…というと語弊があるけど、海のシーンは怖いくらいきれいで、音楽もなんか怖いくらいきれいで、米津の歌がさらに、なんか鳥肌立つほどだったわ。



人間の細胞にも突然変異がある。
うまく分裂できず、癌になる細胞もある。
失敗した細胞は他の細胞に取り込まれたり、排除されたりする。

海くんと、空くんは、そういう存在だったんかな、と。



あと5回くらい見たらもう少しなんか見えてくるかもなぁ。


精神に異常きたしそうだけどな笑

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posted by 岡枝倫助 at 01:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 日常
この記事へのコメント
琴子さん、こんにちは。
まずは、コメントをありがとうございます!

あのサイトに岡枝が常駐していられたのは、大体1年間くらいの事だったと思います。その短い期間の中で貴方に出会えた事もすごいけど、それから約10年というとても長い時間を経て、再会出来た事がすごく、なんというか……とにかく凄いな、と(語彙力!)。
琴子さんのコメントを読んで、岡枝も自分で運狙の長編を読み返してきました。精一杯の愛を込めて、むしろ愛しかないような文章で、誤字もすごかったけど笑、あー、すごく幸せだったなぁ、と思い出しました。
あんまり褒められ慣れてないので笑、非常に恥ずかしいんですが…あなたの記憶に残る事ができて、すごくすごく、嬉しいです。

琴子さんは当時、高校生だったんだね。
青春真っ只中の、貴重な時間をくれてありがとう。
昔も今も、忙しい日々を送っている事だろう。10年という時間の中で、色々な事が変わったり、変わらなかったり、幸福だったり、辛かったり、しただろうと思うよ。
でも、あなたがあのサイトを思い出して来てくれて、そしてコメントまで残してくれた事で、岡枝がずっと抱えてた「帰りたい」という気持ちも報われたような気がします。

今後はゆるゆると、色んなものに浮気しながらも文章を書き続けていきたいです。
コメント、本当にありがとう!またふと思い出す瞬間があったら、ぜひぜひ会いに来てください!
Posted by 岡枝倫助 at 2020年07月12日 17:05
岡枝倫助 様

初めてコメント致します、琴子と申します。
運狙にハマり、「ワガママな僕ら」にたどり着き、岡枝様の文章をはじめて拝見したのは高校生のときでした。運狙の長編を1日かけて拝読し、表現力と文章の美しさと話の展開とに胸が一杯になって、なんと素敵な文章を書かれる方なのだろうと数日間放心してしまったことを今でも覚えています。当時は、岡枝様の書かれた運狙を時間が許すかぎり読み耽っておりました。
あの衝撃から数年が経ち、リアルが忙しくなる中で私自身も中々創作を見たり書いたりすることが少なくなりました。ですがふと、もう一度岡江様の文章が読みたくなり…この度サイトを覗いてみたところ、岡枝様がブログを更新していらっしゃったので、現在驚きと嬉しさのままにコメントを打たせて頂いております。
柔らかくてリズム感の良い文章、読んでいて本当に匂いや色を感じるような表現力…岡枝様の書かれる文章が本当に大好きです。私の青春の一部は岡江様の書かれた運狙でできていると言っても過言ではないくらい何度も何度も拝読しておりました。
内容がまとまっておらず申し訳ありません。どうしても尊敬の念と感謝をお伝えしたく…本当に、あの素敵なふたりを生み出してくださってありがとうございます。何度拝読しても、何年経っても、岡江様の運狙が一番大好きです。

初めましてのコメントでブログの内容に関係のない長文をお送りしてしまいすみません。ご多忙かと存じますので、ご確認頂ければご返信には及びません。このような情勢ですので、どうかお体にはお気をつけてお過ごしください。

琴子
Posted by 琴子 at 2020年07月10日 20:56
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