このサンマの漁獲量ですが、年々減少しているようで、1955年あたりは約50万トン、その後はだいたい20から30万トンで推移してきました。しかし、2010年あたりから、極端に減少していき、(10年前で約15万トン)ここ数年は2万トン前後しか水揚げされていません、価格が高騰するのも当然ですよね。これは、海水温の上昇により、日本近海ではなく、公海までいかなくては水揚げができなくなりつつあるのが、原因の一つだと言われています。それは、サンマが冷たい海水を好むことから、海水温の高い日本近海に近かづかなくなったことだと言われています。
2020年からは北太平洋漁業委員会でサンマの漁獲枠を設定していることから、国際的に漁獲量が制限されています。現在の漁獲量は台湾が一位で約4万1000トン、二位が中国で3万5000トンです。日本は昨年はわずか1万8000トンでした。このように年々、希少価値が上がっているようなサンマですが、何とか年に一度ぐらいは食べて、秋を感じたいですよね。ひと昔と同様に(10年前であれば、スーパーや魚屋で発泡スチロールに氷水をひたしてそこに大量のサンマが一匹100円で販売されていたのを懐かしく思います)サンマが庶民の元に戻ってくることはないのでしょうか。この点について私は一つ疑問があります。マグロなどと同様にサンマは養殖できないのでしょうか?現在、店頭に並ぶサンマは冷凍ものも含めて、全て天然のものだそうです。そこで、サンマの養殖について調べてみました。まず結論としては、サンマの養殖、人口飼育は可能ということです。ただし、サンマの養殖、人口飼育について、次の4点がネックになっている。それは@比較的高額で取引される魚でないと、養殖の研究、手間、経費を考えると採算がとれない、→今後さらにサンマの価格が高騰すると養殖が現実のものとなるかも知れませんね。Aサンマは神経質でとてもデリケートであること、それは、何かにぶつかったりして鱗がはがれるだけで死んでしまうぐらいデリケートな魚のようです。Bサンマの寿命は1年から2年であること→仮に養殖していても、その年に天然のサンマがたまたま大量に水揚げされた場合には、売れ残って処分または寿命で死んでしまうことになり、リスクが高いこと。最後にC上記のような様々な理由から研究がさほどされていなかったため、サンマについては、まだまだ未解明の部分がたくさんあり、結局のところはサンマの生態については、よくわからないのが現状であること。以上のような理由から、サンマについては、まだまだ養殖ではなく、天然ものに頼ることが合理的であるようです。ただ、今後さらにサンマの価格が高騰することで、本格的にサンマの養殖が始まり、そのことで、我々庶民も安定した価格でサンマの供給を受けるような世の中になるのかも知れませんが、やはり、それぞれ一人ひとりが今できることやっていけば天然もののサンマを守る、ひいては、人類の生存につながっていくのではないでしょうか(すいません、話がそれてしまいましたが)今年は果たして、近くのスーパーでサンマがいくらで販売されるのか、今からいい意味でも悪い意味でも待ち遠しいです。
ちなみにネットではこのような価格帯です!(ギフト用)
価格:4,980円 |
仕事帰りにどうも気になったので、スーパーに寄って、サンマを買ってしまいました。2匹で700円は比較的安い部類なんでしょうか!?ただ、画像の通りスリムなサンマです。とにもかくにも、家に帰り、早速、網で焼いてみました。煙については申し分なくサンマの独特な食欲をそそるいい匂い!ただ、あの焼いている間にあふれ出てくる脂については思っていたほど出てこず、残念でした。ですが、我慢できず、ビール片手に早速食べてみました。味そのものはまさしくサンマでしたが、やはり脂ののりはもう一つという印象でした。ですが、今年も何とかサンマを食することができて幸せを感じました。みなさんも季節を感じるサンマをこの機会に是非味わってみてください!
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