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子どもを伸ばす魔法のことば 感想



本書はおそらく子どもをもつ母親に対して
書かれた本だと思われるが
個人的にはこれは全体の教育に関わるものだと思う。

最近では、「何とかは甘え」とか言われていますが
本書では「甘える」のと「甘やかし」がごっちゃになっていると
書いている。





p35
こどもを甘やかすのはよくない、と思うあまり、
子どもを少しも甘えさせないのは、滑稽というより重大な思い違いです。
甘やかすのはよくないのは、それによって親が子どもを甘えさせる
本当の意味を見失ってしまうおそれがあるからであり、
子どもに対し冷酷に振る舞うことがどうして教育的といえるでしょう。
第一、それでは親と子の和解が崩れ、
子どもはこころの成長からとり残されてしまうのです。



「最近の若者は」とはいつも言われることが
ある程度ひろまっている今でも
「でも、最近の若者はどう考えても昔と比べて劣化した」
とかいう論者もいるようだ。

仮にそのような若者がいるとしたら
教育の問題も同時に考えないといけないのに
どうも個人の責任に押し付ける感じがする。
これは無責任だと思う。

ただ、教育というと学校を思い浮かべるが
学校だけでなく家庭や周囲の人間関係など総合的な問題だと思う。





p246、247
何年か前、いじめによる自殺事件が続発しました。
(中略)こんなケースがありました。
いじめっ子たちは、彼女の家にまで押し寄せてき、
お母さんの目の前で彼女をつるしあげたというのです。
もしもそのとき彼女のお母さんが、いじめっ子に向かって、
「なんですかあなたたち、わたしの娘に指一本ふれてごらんなさい。
このわたしが許しませんよ」
と厳しく宣言していたらどうでしょう。
彼女はそれでも自殺したでしょうか?
そのとき、彼女のお母さんはいじめられている自分の娘に
向かってこういったのです。
「ウソをついたあなたが悪い。学校に行って謝って許してもらいなさい」
(NHK『おはようジャーナル』放送より)

このひと言で彼女は奈落の底に落ちました。
彼女は、お母さんだけは味方だと思っていたのです。
だから、どんなにいじめられても彼女は、
その日までじっと我慢して生きてこれたのです。
ところがそのお母さんが、あろうことか、自分をいじめ抜いてきた
宿敵に同調したのです。



このケースでないにしろ今の子どもは人を信頼できないように
なってると思うし、小さいときから「甘えるな」と育てられてきた
子どもの成れの果てが今の若者であると思う。
だから、今の若者の問題は親の世代の教育の問題にも
直結すると思うがこれは個人の責任にされている感じである。

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