2011年06月17日
失敗の本質 感想
本書は、第二次世界大戦で日本がなぜ
戦争で負けたのかを書いています。
本書はその時代の戦争の失敗を書いてますが
本書で触れている日本の失敗は
現在の日本の組織的な短所にも通じると思います。
p314、315 以上あげたような日本軍の組織構造上の特性は、 「集団主義」と呼ぶことができるであろう。 ここでいう「集団主義」とは、個人の存在を認めず、 集団への奉仕と没入とを最高の価値基準とする意味ではない。 個人と組織とを二者択一のものとして選ぶ視点ではなく、 組織とメンバーとの共生を志向するために、 人間と人間との間の関係(対人関係)それ自体が 最も価値あるものとされるという「日本的集団主義」 に立脚していると考えられるのである。 そこで重視されるのは、組織目標と目標達成手段の合理的、 体系的な形成・選択よりも、組織メンバーの「間柄」に対する配慮である。 (中略)日本軍の集団主義的原理は、このようにときとして、 作戦展開・終結の意思決定を決定的に遅らせることによって 重大な失敗をもたらすことがあった。 |
これは、今の日本の組織的な行動にも
当てはまると思います。
ただ、これをわかっていてもなかなか
解決できないのも問題でしょう。
ただ、今の政治でこれがぴったりと当てはまるかといえば
そうでないと思います。
そもそも、復興では民主であろうと自民であろうと
まずガレキの処理とか、やるべきことはほとんど変わらないので
正直なぜ、不信任案が終わっても
ここまで進まないのか不思議です。
作家の佐藤優氏は、
「民主主義で決めたのだから、菅さんに任せるべきだ」
とか言っていましたが、まず本人がなにをしたいのか
わからないので、相対的に別の人に任せたほうがいいと
個人的に思います。
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