2011年05月09日
帝王学(山下七平) 感想
本書は中国の古典である『貞観政要』を
現代のビジネスリーダーに向けて書いた本で
あるらしいが、そこまで現代のビジネスマン用に
向けて書いているようなことは思わなかった。
p4 だが、現代で最も大きな権力を握っているのは 「大衆」かも知れない。この点、西部邁氏の『大衆への反逆』は 示唆に富む面白い著作だが、「大衆=帝王」にうっかり反逆したら、 たちまち抹殺されてしまうであろう。 だが、これは大衆が愚かだということではない。 (中略) しかし、いかなる賢者も権力をもてばおかしくなり 「三年でバカになる」という諺もある。 さらにこまったことに、「大衆」という権力は常に 責任を負わないですむ。 |
本書では民主主義では大衆が権力を持つ、
しかし大衆は権力の責任を取らないと書いている。
これは選挙のときに現れる。
2ちゃんねるでは「民主党に投票したやつは腹切れ」
とか過激なことを書いているのをたまに見るが
これは有権者が無知ということを言っていると思うが
大前提として国民に選ばれた政治家が
このような帝王学を発揮しなければならないと
思うが、マスコミも政治家もそのようには感じない。
まあ、自分が言っても説得力はないんですけどね。
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