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朽ちていった命 感想




福島原発事故が起こって

再び話題になった本だったようなので購入。

本書は「東海村臨界事故」の被曝者の治療記録である。


被曝者は最初は何も異常がなかったのに

時間がたつと大きく見ためも変わってしまうことが

恐ろしいと感じた。


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結果として、患者は助からなかった。

しかし、この事故は現場でマニュアルを無視して起こった

事故らしい。


今回の福島原発も東電の怠慢が原因と

いう意見もあります。



この本は1999年の事故ですが

10年たった今でも、やはり過ちは繰り返すということ

になってしまった。

唯一の被曝国であり、この事故も起こったのに

原発の安全性はあまり改善されていないように思う。



ただ、本書を読んだことで

今現場で作業している

自衛隊やその他の現場の人の安否は

細かく情報開示すべきだと思う。


同じような事故で肉体的、精神的に蝕まれる可能性が

あるのだから






p194
「原子力防災の施設のなかで、人命軽視がはなはだしい。
現場の人間として、いらだちを感じている。
責任ある立場に方々に猛省を促したい」
事故など起きるはずがない―。
原子力安全神話という虚構のなかで、
医療対策はかえりみられることなく、
臨界事故が起きた。
国の法律にも、防災基本計画にも、医者の視点、
すなわち「命の視点」が決定的に欠けていた。


この教訓は今回の事故にもそのまま

あてはまるとおもう。

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