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いじめるな! 感想




本書は


怒らない人の著者 辛 淑玉氏と


香山リカ氏の対談と形となっています。


本書の内容は


「いじめ」をテーマにしていますが


子供のいじめだけでなく。


日本人で全体の傾向から


「いじめ」の構造を読み解いています。


p31、32
日本の場合は、

村八分どころか「村十分」にする社会。

徹底して排除しようとする姿勢が社会全体に

染み込んでいる気がする。

みんなで一斉に叩く。

いじめにしても、

全員が敵だから、

いじめられたほうは行き場がなくなる。

大人も子どももそう。

(中略)

私がいろいろ活動していて感じるのは、

労働運動でデモやったりして権力と闘っている人でも、

みんな大衆の敵意に弱いということ。

(中略)

いわゆる多くの「日本人」は、

国家権力に楯突くような気概のある人でも、

大衆から何か言われるとものすごく弱い。

おそらく、

隣人が自分を叩くという危機感をもったことがないからだろうね。

大衆を敵に回すことを

すごく恐れてるんだなあと感じる。






日本の場合


叩くときに一斉に叩くような気がします。


「2ちゃんねる」などの匿名掲示板でも


強者を叩くときには、


成功していて世間の評判が


良い人間を叩きます。


正直、


そのようなところでさえ


権力などの不満だけではなく


嫉妬による個人叩きが目立つように思います。





しかも、個人叩きが弱者に向かうように思います。


典型的なのが


「いじめられるのなら、反抗すればいい」


など


出来れば解決しているというものです。


もちろん、


反抗すれば解決するかもしれませんが


「それが出来ないところまで疲弊してる」


のが「いじめ」の厄介なところでしょう。


その当事者でなければ分からないことを


さも分かったように言うくせに、


そのような論者に限って傍観者でいるような気がします。





ちなみに、


いじめられている人は


苦労をしているから強いなどという


イメージがあるように思いますが


本書では、


そのことについてこう書いています。

p86

「苦労すれば報われるとか、

苦労したほどいいことあるなんていうのは、

幻想。

弱者をたぶらかす権力者のわなだと

私は思っている。

弱者が美しいものだなんて、

まったくのウソだよ。

ひどい苦労をしつづけて、

人間が美しくなるはずがない。





なぜか、苦労した人間が


いい人であるというイメージがあると思います。


おそらく、


日本復興をした世代のイメージが


そのままのイメージとなっているのだと思いますが


正直、そのような人は少数だと思っています。


しかし、


ひねくれたりして、多少落ち度がある弱者が


「叩き」の対象になる場合があります。


生活保護を受けている人は、


その典型例だと思います。


不正してるのが許せないなら、


直接国に制度を変えるように


言えばいいのに


なぜか個人攻撃することになる。


このようなことは、


いろいろなところで起こっていると思います。






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