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2009年11月28日

特別養護老人ホーム

 前回の9月のグループホーム実習に続いて、11月21日より26日までの
 6日間、同じ敷地内にある特別養護老人ホームで実習があった。

社会福祉士の実習は、介護福祉士やヘルパーさんと違い、非常に抽象的で目に
見える作業と言うものが無いだけに難しさを感じる。
ソーシャルワーカーという職種になり、施設の利用者が日頃胸の内に秘めている
悩みや、望んでいる事に対し援助して希望してる事が達成出来る様にお手伝い
していく仕事。

特別養護老人ホームにいらっしゃる高齢者は、平均年齢87歳要介護4位の方
で、口の不自由な方、目の不自由な方、耳が極端に遠い方、認知症の方など
重症の高齢者がほとんどだった。
ほとんどが車イスを使用されている。

気をつけないといけない人は、詰め所の真ん前のイスに座らされている。
咄嗟の対応が求められるのでそうしてあると思う。

実習にあたって自分で目標を朝礼で発表し、一日の終わりに実習日誌を提出
して終了。
施設からの指示は無く、自分で声を掛けコミュニケーションをとっていく。
だからと言って、会話をすれば良いわけではなく、高齢者の言葉の奥にある
秘められた悩み、要望を感知してその事に対しより良い状態になる様に、援助
していかないといけないので、非常に疲れるし相手に信頼されないと心を開いて
くれない。
相手の話を傾聴し、相手の立場になりきり、苦しみ、痛み、辛さを共有して
心の奥を探っていく・・・・・・。

私は、この仕事の尊さや難しさを嫌と言うほど知らされた実習だった。
今まで苦労されてきた人生の先輩達のお役に少しでも立てればと思いつつ
何も出来なかった自分が情け無い!
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