はじめに
４人目のトレーダーは今すぐクビにしろ
４人目のトレーダーは、今すぐにでもクビにしてください。
さもないと、あなたの大切な資金は底をつくでしょう。
なぜなら、この４人目のトレーダーというのは・・・
いきなり何を言ってるの？ と思われるかもしれません。しかし、これは事実なのです。
例えば、あなたの脳内に以下の４人のトレーダーを擬人化したとします。
１人目は、有能な怠け者トレーダー
２人目は、有能な働き者トレーダー
３人目は、無能な怠け者トレーダー
４人目は、無能な働き者トレーダー
１人目のトレーダーは、どうすれば、楽に（メンタルに負担をかけずに）無理なく勝てるかを考えています。
２人目のトレーダーは、勝つための方法や手法、またはルールを考えて実行します。
３人目のトレーダーは、自ら考えて動くことはありませんが、ルールがあればそのとおり実行します。
そして、問題なのが４人目のトレーダーです。
働き者なためトレード回数も多く、無能な判断のトレードで損失を出します。また、ルールがあっても勝手に変えて実行します。本人はルールの改善だと思っていますが、無能なゆえ実際には改悪になります。
これは、ドイツの軍人ハンス・フォン・ゼークトが語ったとされる言葉で、ゼークトの組織論と呼ばれているものを脳内の擬人化トレーダーに当てはめてみました。
【ゼークトの組織論】
軍人は次の４つに分類される。
有能な怠け者は司令官に、
有能な働き者は参謀に、
無能な怠け者は下級兵士に、
無能な働き者は処刑せよ
司令官（有能な怠け者）
怠け者であるため部下に任せることができる。また、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えている。
参謀（有能な働き者）
自分で考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐したり、あらゆる下準備をする。
下級兵士（無能な怠け者）
自分で考えて動こうとはしないが、上官の命令があればそのとおりに動く。
処刑（無能な働き者）
自分で適切な判断が出来ないにもかかわらず、勝手に動き余計なことをする。
誰でも脳内にこの４人のトレーダーがいるのではないでしょうか。もちろん、初心者のときには３人目と４人目のトレーダーしか目立たないかもしれません。しかし、経験や勉強によって１人目や２人目の脳内トレーダーを育てていくのです。
また、３人目のトレーダーは優れたルールがあれば利益になりますが、この４人目の無能な働き者トレーダーは、すぐにでも脳内からクビにしなければなりません。このトレーダー１人がいることによって部隊（資金）が全滅してしまうほどの脅威なのです。
あなたの中にもいませんか？
根拠のない余計なポジションを大量生産し損失を出したり、トレードの最中に急にルールを変えたりする無能な働き者トレーダーが、これをクビにしない限り損失は増える一方です。
