ポジポジ病の処方せんは1日1トレード
ポジポジ病にお悩みではありませんか?
ポジポジ病とは
トレードしていないと、落ち着かない、気がすまないといった症状が出ていることです。つまり、常にポジションを作っていて、ノーポジションで様子を見ることができなくなってる状態です。
トレードスタイルでは、スキャルピングをやっているとこの病にかかりやすいです。では、なぜそういう心理状態になるのかというと、ポジションを作っておかないとチャンスを逃すのではないかという焦燥感からくる行動です。
つまり、フィルタリングが全くできていない状態です。
相場の62.5%は勝負してはダメな理由で書いたとおりスキャルピングで最も大事なのはフィルタリングですが、その前段階で克服しなければならないのがポジポジ病で、これを克服してなければフィルタリング以前の問題です。
では、どうやって克服するのか?
それは、「1日1トレードのみ」というルールを作ることです。
『そのルールを守れるなら苦労はしないよ!』という声が聞こえてきそうですが、今までなんの制限ルールもなくポジションを量産してきた人には、効果があるはずです。
そして、このルールを作った日からポジポジ病がいきなり治るとは私も思っていません。最初はルールを守れずに、4回、5回またはそれ以上・・・と、トレードしてしまうかもしれません。でも、1日にたった1回しかトレードできないという思いでトレードすれは、その日の最初の1回は相当慎重になり、1日のトレード回数はいままでよりも減るはずです。
エントリーするときの考え方のコツは、『勝てそう』『行けそう』ではエントリーしないことです。エントリーポイントと見てるところで、『〜そう』では弱いです。『勝てる!』『行ける!』『このエントリーポイントで負けたら仕方がない。』と強く思えるくらいで、はじめてエントリーします。
1日に何十回とトレードしてきた人が、いきなり1日1回というのは難しいと思います。しかし、1日1回が守れなかったとして、自分を責める必要はありません。ポジポジ病だったときよりもトレード回数が減っているのであれば、意味があるのです。この処方せんの目的は1日のトータルのトレード回数を減らすことであり、同時にフィルタリングの練習にもなって一石二鳥です。
急にトレード回数を減らすというのは、メンタル的に無理が生じます。
焦ることはありません。少しずつ少しずつゆっくり減らしていけばいいのです。
マハトマ・ガンジーの言葉でもこうあります。
「よきことはカタツムリのようにゆっくり進む」