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2014年11月11日
血液検査の見方 (随時書き足します) 子宮頸がん 転移性肝臓がん末期
肝臓全体の状態を血液検査で見るときは、まずCHEの数値が基本
【CHE (コリンエステラーゼ)】
『肝臓全体の栄養状態』をみる数値
(ちなみに妻の検査結果にはこの項目がなかった)
肝臓の状態や働きを確認するときは、とても重要な数値となります。
正常範囲「200〜460」
「100〜150」肝機能障害が疑われ、
「40〜90」まで低下している場合は重度の肝機能障害が疑われます。
CHEの数値に対して、
GOT、GPTがどれぐらいを示しているのかによって
肝臓全体の状態を把握する事が出来ます。
例えば、CHEの数値が「30〜60」で
GOT,GPTの数値が正常範囲内であれば
肝硬変の末期の状態を示します。
逆に、GOT,GPTの数値が「60〜500」で、CHEの数値が正常であれば、
慢性状態ではなく「急性の状態」。
肝臓の機能を見る
AST(GOT)・ALT(GPT).・LDH・ALP・γ-GTP
【AST(GOT)(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)】
体の重要な構成要素であるアミノ酸をつくりだす酵素の一つ
「心臓、腎臓、骨格筋」の細胞に多く
肝細胞のみを見る事ができる数値では無い。
これらの臓器が破壊され、障害が起こった場合に
障害された細胞に比例した量のGOTが血液中に漏れ出します。
参考基準値 (IU/l)
〜 35
(妻の場合
7/29 63
8/20 28
9/10 47
10/1 77
10/27 51
11/4 45)
健常者でも、激しい運動により、骨格筋がダメージを受け,高い値を示すことがある
肝炎・肝脂肪・肝硬変などの肝臓障害では、ASTや「ALT」の上昇が特徴
中でもアルコール性肝炎では、ASTの上昇が極端に見られます。
アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST/GOT)の改善法
過度な飲酒および肥満に注意
【GPT(ALT)(アラニンアミノ基転移酵素)】
酵素
肝細胞への分布が多い、また心筋にも多く存在する肝疾患や心筋梗塞を診断する指標
・各種臓機能障害
数値が高いほど、肝臓疾患が重いことを示してます。
ただし、肝臓がん、肝硬変などが進行している場合は数値があまり上昇しないこともあるので注意が必要。
参考基準値 (IU/l)
〜 35
(妻の場合
7/29 70
8/20 20
9/10 27
10/1 50
10/27 32
11/4 22)
GOT と同様、肝臓全体の状態を見極める事は難しい。
【LDH】
全身の臓器に含まれる酵素たんぱくのひとつ
●ブドウ糖がエネルギーへ変換される際に欠かせない成分のひとつ。
基本は血液のなかにはいない。
しかし、臓器内の ●細胞壁の破壊 ●細胞の壊死
などが発生すると血中にLDHが漏れ出します。
その為、LDHが血中から多く発見される場合は何らかのトラブルが発生している信号と読み取ることができる
要注意・危険性が認められる範囲 780以上
上昇が認められる範囲 490〜780
基準値の範囲 240〜490
基準値よりも低い場合基本的に問題はない
(妻の場合
7/29 265
8/20 324
9/10 345
10/1 434
10/27 353
11/4 359)
胆汁の酵素
ALP・γ-GTP
【γ-GTP】
肝臓や腎臓などでつくられる酵素
肝臓では通常肝細胞や胆管細胞に存在し、胆汁中にも存在しています。
たんぱく質を分解・合成する
解毒に関与している物質を作るのに重要な役割を果たしている酵素
腎臓に一番多く含まれ、
肝臓の異常や胆汁の分泌異常(胆汁うっ滞)の指標
胆汁うっ滞
(何らかの異常で肝機能が低下し、肝臓内の胆汁の流れが悪くなる状態
また胆管に胆石が詰まった場合に生じること)や
胆管細胞の破壊が生じると、
細胞内や胆汁に存在するγ-GTPが
血液中に漏れ出し、数値が上がる。
肝、胆道系疾患を疑う場合
参考基準値 (単位:IU/l)
男性 : 70 以下
女性 : 40 以下
51 IU/L以上は肝機能異常の疑い
(妻の場合
7/29 76
8/20 71
9/10 99
10/1 158 この辺りで高熱が出る
10/27 95
11/4 81)
アルコールや薬物などによっても異常値を示します。
胆汁は、肝臓で作られる→胆管を通って胆嚢に運ばる→
そこで濃縮されて総胆管を通る→十二指腸へ流れる
胆汁は、胆汁酸やビリルビン、コレステロールが含まれていますがその90%は水分で構成されています。
消化酵素は含まれていませんが、十二指腸で膵液と一緒になることで、
胆汁が膵液の持つ消化酵素を活発にして、
脂肪やタンパク質を分解して腸から吸収しやすくします。
脂肪が分解されるとできる脂肪酸は吸収されにくくなるため、
この脂肪酸を吸収しやすい形状に変化させる働きもあります。
腸から吸収された胆汁はまた肝臓に戻り、
そしてまた胆汁として分泌される腸肝循環と呼ばれる往復する働きを持っています。
胆道系疾患の場合は、γ-GTP以外に、ALPやLAPも上昇。
疾患以外にも、てんかん治療薬、ステロイド、向精神薬など薬によっても高い値を示すことがあります。
女性に比べて男性の方が高い値を示しやすく、
年齢とともに軽度の上昇傾向があります。
禁酒することにより、値は下がり、個人差はありますが2週間禁酒すると、γ-GTPの値は1/2程度低下します。
飲酒の場合、アルコールにより肝臓でγ-GTPが多く生産されるため高い値を示しますが、
一般的にALPは上昇しません。
腹水の際、血液検査では、
「ALB(アルブミン)」「CHE(コリンエステラーゼ)」
この2つの数値が特に重要視されます。
【ALB(アルブミン)】
総たんぱくの約67%を占めるたんぱく質
肝細胞でのみつくられ、血液中に存在しています。
血液中のさまざまな物質を運んだり、体液の濃度を調整する働きをします。
正常範囲「4.0〜5.0」
アルブミンの数値が、3.3まで低下すると、腹水や、浮腫などの症状が現れます。
(ちなみに妻は
7/29 4.0
8/20 4.1
9/5 4.1
10/1 3.4 腹水が始まったのは、この数日後
10/272.5
11/4 2.3)
【CRP】
肝臓内又は、体の中で起こる炎症を見極める数値
正常値は「0.1〜0.3」
炎症が強い場合「1.0〜5.0」、
すごく高くなると「8.0〜20」くらいまで上がる。
(妻の場合
7/29 0.64
8/20 1.14
9/10 2.18
10/1 4.90
10/27 8.89
11/4 9.5)
CRPは、肝硬変、癌、腹膜炎、腹水以外にも、
抗がん剤の影響や肺炎などによっても上昇する数値
CRPのみで全ての進行度合いを見極める事が出来る数値ではありません。
しかし、炎症が有る無いを見極める為には重要な数値
【総ビリルビン】
ビリルビンとは、
古くなった赤血球が破壊されるときに生成される黄色い色素です。
何らかの異常で肝機能が低下し、肝臓内の胆汁の流れが悪くなること。
総ビリルビンの数値が1.3 mg/dL以上の場合は肝臓や胆管の病気の疑い
通常、総ビリルビンは血液中にごくわずかしか存在していません。
男性の方が女性よりもやや高い値を示します。
年齢によっても変動
2〜3mg/dlを超えると
黄疸が目でみて確認できる
基準値:0.2〜1.2 mg/dL
(ちなみに妻は
7/29 0.4
8/20 0.5
9/10 0.6
10/1 0.7
10/27 0,7
11/4 0.6)
ビリルビンは血液で肝臓に運ばれ、胆汁中に捨てられます。
肝臓で処理される前のビリルビンを「非抱合型(間接)ビリルビン」
赤血球は寿命を迎えると肝臓、脾臓、骨髄などの網内系細胞によって壊され、ビリルビンができます。
このビリルビンは、蛋白質とくっついた状態で肝臓に運ばれます。
この蛋白質とくっついたビリルビンを間接ビリルビンと呼びます。
処理された後のビリルビンを「抱合型(直接)ビリルビン」
間接ビリルピンと、あわせて総ビリルビンと呼びます。
直接ビリルビンは胆汁中に排泄され
腸内細菌によって、このほとんどは便に混じって体外に排泄されます。
一部は腸より吸収されて肝臓に戻り、再度ビリルビンとなって胆汁中に排泄されます。
ビリルビンと黄疸
黄疸(おうだん)とは
血液中のビリルビンが増加して、皮膚や粘膜、眼球などが黄色く染まった状態です。
閉塞性黄疸
直接ビリルビンは、胆汁中に排泄されますが、
この胆汁が流れる経路である胆管が閉塞することにより、
直接ビリルビンの排泄が障害されるために起こる黄疸です。
胆石などの胆管閉塞を起こす疾患により起こります。
肝細胞性黄疸
肝細胞の機能低下により、直接ビリルビン及び間接ビリルビンが増加することが原因で起こる黄疸です。
肝炎や肝臓がんなどの肝疾患で起こります。
肝臓系の疾患を特定する
【ALP(アルカリホスファターゼ) 】
エネルギー代謝の際に使用されるリン酸化合物を分解する
分解酵素のひとつ
体内に取り入れた物の形を変えたり、運んだりするほか、
骨を形作るのにも重要な働きをします。
そのため骨の病気などの時にもALPの値が高くなります
がんが骨に転移した場合などには、ALPの値が高度に上昇
臓器に障害を起こすと血液中に漏れ出る
主に胆汁中に排出される特徴があり、
肝機能に何らかの障害を発症すると数値が急速に上昇します
胆道の病気の時にALPの値が上がります。
正常値80-260
600以上高度の上昇
(妻は
7/29 524
8/20 550
9/10 753
10/1 1007
10/27,11/4情報なし)
基準値を下まわる低い数値の場合
特に栄養のバランスが崩れると十分にALPが生成されなくなる可能性もある
栄養失調が要因
腎臓がどれくらいの血液をろ過しているかを評価するのに重要な数値
腎臓機能や尿路系の機能障害を推測できる
【BUN (尿素窒素)】生命活動のエネルギーとして使われた「たんぱくの燃えカス」
腎臓からろ過されて尿中に排出されます。
その際に生じるアンモニアを無害化するために、二酸化炭素と結びついた結果できたもの
尿素は肝臓で合成され、腎臓でろ過されて尿中へ排出されますが、
急性や慢性の腎不全などで腎臓の働きが低下すると、
ろ過しきれない分が血液中に残ってしまい、尿素窒素の値が高くなります。
また、タンパク質の取りすぎ、大量の消化管出血、甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、脱水症状の場合も数値は上昇します。
逆に数値が低い場合、タンパクの摂取不足が考えられます。
その他、尿素のほとんどすべてをつくっている肝臓の働きが悪い場合、
重症肝障害、肝不全などでも数値は低くなります
基準値
8.0〜20.0 mg/dl
(妻は
7/29 10.0
8/20 9.0
10/1 10.2
10/27 10.9
11/4 14.7)
BUNは分解される蛋白質の量に比例して多少上下します。
肉をたくさん食べたり、逆に食事を全然しなかったり(身体の筋肉が分解される)、
やけどをしたり(これも身体の筋肉が分解される)すると腎機能に関係なく上昇します。
激しい運動でも値が高くなることがある
服用している薬剤、下痢や嘔吐、発熱などの後も高めに出る
腎機能をみる指標
【クレアチニン(Cr)】
筋肉を動かすエネルギーとして使われた後にできる老廃物のひとつ
筋肉中の物質からできる老廃物で、腎臓でろ過されたあと尿中に排出されます。
腎機能に障害があると、腎臓から排出されず、血液中にたまり、
血液中のクレアチニンの値が上昇。
基準値 0.47-0.80
(妻は
9/10 0.77
10/1 0.75
10/27 0.84
11/4 0.88)
筋肉量に比例するため、筋肉が多い人ほど濃度が高く、筋肉の少ない人は低くなります。
そのため、一般に女性より男性のほうが高値に出ます。
筋肉量が落ちてくると、クレアチニンの量も減少します。
また、妊娠すると、尿から排泄するクレアチニンの量が多くなるために、値が低くなります。
貧血の種類や性質がわかる
【HGB (ヘモグロビン)】
酸素を体内の組織に運び、かわりに二酸化炭素を受け取って肺まで運んできて放出
再び酸素と結びついて各組織に運ぶという重要な働きを担っています。
基準値
男性…13.0〜16.6g/dl
女性…11.4〜14.6g/dl
(妻の場合
7/29 11.7
8/20 11.5
9/10 11.6
10/1 10.9
10/27 10.4
11/4 10.4)
赤血球又はヘモグロビンが減少すると
足りない酸素を補うために血液の循環が早くなって動悸、息切れが起こる
全身の組織に十分に酸素がいきわたっていない、酸欠状態になり貧血になる
赤血球とヘモグロビンの量とを比較することで輸血の際の指標にもなる
【赤血球】
胸骨や大腿骨・頚骨の内部にある骨髄の幹細胞でつくられている血液の主成分で、
体の各部の組織細胞へ酸素を運びこみ、二酸化炭素を運び出す働き。
赤血球の数が減ると必要なだけの酸素が送られなくなり、貧血状態になります。
逆に数が多すぎると(多血症)、血液の流れが悪くなって血管が詰まりやすくなります
基準値
男性…430〜570万/μl
女性…390〜520万/μl
(妻の場合
7/29 375
8/20 373
9/10 382
10/1 363
10/27 351
11/4 355)
寿命を迎えた赤血球は、脾臓などの網内系で処理され、
赤血球中の鉄分などは新しい赤血球を作るための材料として再利用されています。
貧血の原因
1) 赤血球を作るために必要な材料が不足する場合
赤血球を作るためには、鉄分以外にも葉酸やビタミンB12などが必要
2) 赤血球を作る場所である骨髄の異常
骨髄の病気や機能異常による
3) 赤血球が過剰に喪失した場合
赤血球が正常に作られても、それ以上に体内で持続的に出血していたり、
外傷などで大量に出血した場合や、脾臓の機能亢進により赤血球が過剰に壊されることにより
異常な場合に疑われる病気
高値…多血症、脱水など
低値…各種貧血(鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血)、白血病など
【白血球】
免疫機能に大きく関与する血液成分のひとつ
基準値 3300ー9000
(妻の場合炎症が起きているから上がってくると言われてた。
7/29 4400
8/20 5700
9/10 6000
10/1 5900
10/27 6600
11/4 7800
そういえば、抗がん剤をやってるときは
800くらいまでおちたなぁ。)
数値が基準値より高い場合の可能性
扁桃腺の炎症
肺炎
虫垂炎
白血病
数値が基準値より低い場合の可能性
膠原病
再生不良性の貧血
ウイルス感染
HIV(エイズ)
悪性貧血
敗血症
【血小板】
血管の傷をふさいで出血を止めてくれる
血小板をつくるために肝臓も大切な役割を担っています。
基準値より下がった場合、肝臓の障害が疑われます
基準値 174-385
(妻の場合
抗がん剤治療中はこの値が少なくなって、けがは絶対ダメだと言われてたな。
7/29 210
8/20 198
9/10 201
10/1 206
10/27 202
11/4 186)
【K(カリウム)】
神経の興奮や心筋(心臓の筋肉)の働きを助ける、生命活動の維持調節に重要な電解質のひとつです。
体内のカリウムの90%は尿からの排泄によるため、
腎不全などにより腎臓の機能が低下すると尿量が減少し、血液中のカリウムは高値になります。
基準値
3.6〜5.0 mEq/l
(妻の場合
7/29 4.6
8/20 4.2
9/10 4.7
10/1 4.0
10/27 5.0
11/4 4.7)
激しい下痢や嘔吐のときには吐物や便とともに体外に排出されるため、
血液中のカリウムは低値になります。
体内のカリウムは大部分が細胞のなかにあり、細胞の外(血液中など)に存在するのはわずかです。
細胞のなかと外のカリウム濃度のバランスは重要
このバランスが崩れると細胞はうまくはたらけなくなります。
高カリウムの症状の現れ方
悪心(おしん)、嘔吐などの胃腸症状、しびれ感、知覚過敏、脱力感などの筋肉・神経症状、不整脈などが主な症状です。
血液中カリウム濃度が5・5mEql以上の場合
このような状態では細胞のはたらきは低下し、重い症状を引き起こします
カリウム値が7〜8mEqlを超えると危険な不整脈が現れ、心停止の危険性が生じます。
低カリウム症状の現れ方
カリウムの低下で障害を受けやすいのは、筋肉(骨格筋や心筋)、消化管、腎臓です。
軽症であれば脱力感や筋力低下など骨格筋の症状、悪心(おしん)、嘔吐、便秘など消化管の症状、
そして多尿、多飲など腎臓の症状が主体ですが、
重症の場合は四肢麻痺(ししまひ)、呼吸筋麻痺、不整脈、腸閉塞(ちょうへいそく)などに至ります。