新八犬伝
南総里見八犬伝を原作に、“仁義礼智忠信孝悌”の8つの珠を持つ八犬士が活躍する物語。坂本九の軽妙な語りと辻村ジュサブロー(寿三郎)の人形が大人気で、おどろおどろしい玉梓が怨霊との対決に、見入ったファンも多い。
(NHKアーカイブス『新八犬伝』より引用)
『新八犬伝』(しんはっけんでん)は、1973年4月2日から1975年3月28日まで放送された人形劇です。
原作:曲亭馬琴『南総里見八犬伝』、『椿説弓張月』、『説経集』他
脚本:石山透
音楽:藤井凡大
人形:辻村ジュサブロー
出演者:坂本九(語り)、近石真介(犬塚信乃、犬田小文吾、里見義実)、川久保潔(犬山道節、丶大法師)、鈴木弘子(伏姫、浜路) 他
原作は曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』ですが、同作者の『椿説弓張月』、『説経集』の設定を一部借用しています。
…時代劇という新ジャンルを導入することで、NHKテレビ人形劇の立て直しを図った作品。…
…15分番組(週5日放送)でありながら、平均視聴率20%を記録した番組となった。…
…八犬士同士の出会いや、お互いの素性を知る前の行き違いなども見所で、特に犬塚信乃と犬飼現八が対決する「芳流閣の決闘」は劇場版の見せ場になっている。
物語だけでなく、黒子姿で語りを担当した九ちゃん(面には○に九の字が書かれ、マル九とも呼ばれた)も人気があった。黒子の九ちゃんは、坂本九本人が顔出しした場面もあるが、スケジュール多忙で、別人が扮していた回もある…。九ちゃんの名調子による口上、「因果は巡る糸車、巡り巡って風車」や、番組終了時の「本日、これまで!」は好評で、視聴者の間で流行した。口上の人気にあやかり、挿入歌「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」も作られた。…
(wikipedia『新八犬伝』より引用)
放送終了後、殆どのビデオテープが消去、再利用されてしまったために視聴可能なエピソードは、第1話、第20話、最終話の3本のみだと思われていましたが、2011年に新たに第86話(第1話から第85話までの総集編)が番組関係者から提供され、NKKアーカイブスの番組公開ライブラリーで視聴することが可能です。
NHKで放送された数々の人形劇を厳選して収録したシリーズの第4弾として、視聴可能な3話と同じく辻村ジュサブローが人形を担当した『真田十勇士』2話を収録したDVDと、1975年3月に公開された劇場版を収録したDVDが販売されています。
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脚本の石山透作のノベライズ(上中下3巻)が復刊ドットコムより復刻、出版されています。
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