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「100の地点でわかる地政学」 オリヴィエ・ダヴィド他 (02/19)
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「100の地点でわかる地政学」 オリヴィエ・ダヴィド他 (02/18)
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2013年12月18日
「100の地点でわかる地政学」 オリヴィエ・ダヴィド他
 地政学ほど戦前・戦後で評価が転じた学問も珍しい。地理学と政治学を結びつけた言葉で、内容は文字通り政治現象と地理的要因とを探る学問で経済学・軍事学と密接に結びついている。

 戦前はマッキンダー地政学・ハウスホーファーの生存圏理論など世界各国でその実用性から隆盛を誇った学問であったが、日本においては戦後、全く顧みられなくなった。ドイツにおける「鍵十字タブー」によるナチス研究の後進性と同じく、日本における「軍国主義タブー」に起因する地政学・危機管理学の後進性、いわば「タブーによる学問の空白地帯」をこれ以上続ければ確実に「日本人」の認識と「他国人」の認識には埋めようのないズレが生じるであろう。いや、現時点ですでに差がついているといっていい。

 本書はフランスの高校教師や予備校講師らが集まり編纂したもので、地政学的要所100ヶ所を挙げ、解説したものである。現役の受験生らが主な読者だろうと訳者はあとがきで言う。フランスのバカロレア(大学入学資格試験)の「歴史・地理」では「1945年から現在までの欧州建設(段階、争点、限界)」「東アジア勢力エリア−空間の編成」といった論述に四時間かけて解答するらしい。

 「人間は自己に幻想を抱かざるを得ないのか」「自由は平等によって脅かされるのか」といった抽象的な哲学の試験の傍らで「歴史・地理」の試験がかなり地政学的なのは、向こうの人間がおよそ実学からは程遠い哲学と、現実主義とを常に持ち合わせていることを示しているといえる。

 本書は地政学の枝葉にあたる。地政学の学説自体を幹とするとマッキンダーやマハンらの著作がこれにあたる。対してそれら「地政学」の考え方を実際の地点で検証するために読むのがこの本である。

 本書では要所を4種類、「パワーを発散する地点」、「パワーが織り成される空間」、「パワーの鍵となる地点」、「パワーの対決地点−係争・紛争・妥協」と区分している。

 「パワーを発散する地点」とは世界的大都市である。「権力は慣性の論理に従って、同じ場所にとどまることを好む。そうした場所は、世界の他の場所と役割関係を結び、堂々たる威信を備えた枠組みを形作っている。」。ここではニューヨークやブリュッセル、ロンドン、パリと続くが、サラエヴォやアムリトサルといった日本ではあまり顧みられない都市が紹介されるのに対し、世界最大級の都市圏である東京・大阪が挙がらないのが興味深い。

 「パワーが織り成される空間」では国家同士の結びつき・民族問題といった抽象概念も含めてヨーロッパ、北米、南アジアさらには地中海、北氷洋など、世界全土の「くくり方」が紹介される。最後に宇宙空間とサイバースペースにまで言及するのには驚いた。

 「パワーの鍵となる地点」とは交流のための通路となる地点である。ホルムズ海峡やスエズ運河などの海峡や運河が紹介される。「日本のかんぬき」として対馬海峡・宗谷海峡が紹介されている。

 「パワーの対決地点」は文字通りの紛争・係争地点で、南シナ海、竹島、千島、チェチェンといった箇所が列挙される。

 全体的には「地政学的」地理用語集といった域を出ないが、日本の参考書ではこのようなベクトルでの解説は望めないため、良書である。

 日本語版に際して原書にはない地図がついているので助かる。ぜひとも地図を参照しながら読みたい一冊。

地政学 クセジュ バカロレア







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