棒人間ニュース〜今日の気になるニュース〜

築地市場から豊洲市場への移転については、過去の経緯がいろいろある中で反対があるものの一度は決定したことである．
様々な詳細な変更というものは実際にものを動かす以上は避けられない話．
そのなかで、安全か、環境的に問題がないか、という2点については少なくとも不誠実さはなく、第三者委員会においてもいずれも問題ないとクリアされている．
実際に、仰々しく始まり、文句を言っていた第三者委員会もすっかり静かになっている．
もちろん手続き的な瑕疵はある、が、そのために多大な都民の税金を投入する意味があるのだろうか．
Yahoo!より．
築地、最後のはずだった歳末再び「みな傷は深いんだよ」
朝日新聞デジタル 12/29(木) 23:09配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161229-00000063-asahi-soci
改めて考えなければいけないのは、豊洲市場への移転には、物理的、環境的にはなにか現時点で問題があるのか、将来についてはどうか、それは対処できることなのか、ということ．
一旦は、移転を決めて、様々な契約をした現在の築地市場の関係者も多い．
こうした定められた中での動きに対してストップをかけるようなことが、果たして必要なことなのかは、いずれこの移転差し止めの損害賠償請求の過程で問われ、明らかになる．
結論としては、すでに合理的な判断としての豊洲市場への移転の判断は小池百合子都知事の独断であり、個人としての小池百合子の責任となる、ということはほぼ間違いがないだろう．
記事にあるように、
築地と間取りが違うため新調せざるを得なかった冷蔵庫２台、「帳箱（ちょうばこ）」と呼ばれる経理場。カバーをかけたままの調度が並ぶ豊洲の新店舗は、電気さえ通れば明日からでも営業できる・・・
しかも初期投資を3千万円もしており、毎月80万円の返済計画だという．
このように、移転を先送りすることで、その1日1日について賠償すべき額が積み上がっていくということなのである．
今年の漢字は「金」、つまり、カネ、だ．
無駄金を積み重ねる状況は本来であれば今年で終わりにした方が全体の利益、小池百合子個人のためでもあったのに、今の結論先送り、問題爆発先送りの状況はひどいものだ．