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千客万来
頼まれるといやとは云えない。 Old Navigator&Skipperです。 歴史感覚を大事にと思っております。 読書-戦国〜終戦までの「表の話から裏のそれまで」。加えて支那の「春秋戦国〜三国志」まで。
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2011年02月15日
たら・寒鱈・真鱈のうんちく-冬旬魚-まぐろぐ
たら・寒鱈・真鱈のうんちく-冬旬魚-まぐろぐ

寒鱈・助宗(すけそうだら)・こまい-冬グルメ

= たら・寒鱈・真鱈-冬の味覚 =
●本稿では、
 冬のポピュラー魚である、
 タラ科の魚、真鱈・すけそうたら(以下助宗)・こまい(以下かんかい)を、
 そのうんちくを述べます。
 1.たら漁
 2.助宗漁
 3.かんかい漁
 4.グルメるレシピとして、
  それぞれの魚の代表的なレシピを紹介。
 
== たら・寒鱈・真鱈 ==
●人との関わり
 マダラやスケトウダラの胃を、
 唐辛子などの香辛料、砂糖、塩などに、
 漬け込んだものをチャンジャといい、
 コリコリとした食感を楽しむ。
 もとは韓国の食材だが日本でも売られるようになった。

 寒鱈のそぼろ 
●日本での食用
 旬は冬。身は柔らかく脂肪の少ない白身で、
 ソテーやムニエル、フライなどの他、
 汁物や鍋料理にもよく使用される。
 身を干物にした「棒鱈」(ぼうだら)も様々な料理に使われる。

 真鱈白子酒蒸し 
●また、白子(しらこ)と呼ばれる、
 精巣もこってりとした味で珍重され、
 流通する際はメスよりオスの方に高い値がつく。
 白子は「キク」「キクコ」などとも呼ばれるが、
 これは房状になった外見がキクの花に似るためである。
 北海道では「タチ」(マダラは真ダチ、スケソウダラは助ダチ)とも呼ばれ、
 新鮮なものが寿司ねたなどで生食されている。
 
●マダラのたらこ(卵巣)はスケトウダラよりも硬いが、
 未熟なものは柔らかく、
 スケトウダラよりも大型でボリュームがあるため、
 煮付けや焼き物にすると美味である。
 北陸地方では「真子(まこ)」と呼ばれ良く食される。
 商品価値として、
 黒くまだらになった膜に包まれているのは、
 値段が安い。食っては同じなんですが-北の漁師。
 
=== 寒鱈レシピ ===
●「たら」の醍醐味といえば、忘れちゃいけないのが、
 白子と生たらこ。
 オスの白子は、
 とろけるような甘みが口の中をつつみこむ、
 真白の絶品。
 さっと湯がいてからポン酢につけて、
 あるいは、ホイル焼き、天ぷら、味噌汁、鍋物にと、
 いずれも、冬の食卓に絢爛豪華な白雪が舞い降ります。
 
 メスの生たらこは、
 こまかい粒子のなめらかで繊細な舌ざわりが、
 ほのかな甘みとさわやかなノドごし、淡紅の逸品。
 お醤油をかけて食卓に一品そえるのも、
 刺身にのせて親子いっしょに箸を付ける。
 

 寒鱈汁 
●北の漁師のグルメる寒鱈
 ・船でのやり方
  海水で1回だけ洗う。
  布巾でふくのが面倒なのでざるにのせて水きり。
  
 ・家でやる場合
  しょうがないから1回洗う、しかも手早く、
  後は布巾でふく。
  実は「なま-血液」をぬぐいたくなるのだけれど、
  少々のなまはパス-なまに旨みが-脂分がひそんでいる。
  
  ポイント-ましてや淡白な鱈ですから。
  
●「ぽん鱈」- 旨くないとされる真鱈の幼魚(30cm位)
 これを刺身に食す
 ・沖からの帰り-「頭部と背中の間、尻尾の前のところ」2箇所に、
  切れ目を入れる。
 ・口に綱をつないで艫から流す-引っ張る。
 ・「活きじめ効果」。
 こうすると一味違う。食えない魚がよみがえる。
 
  
=== まだら漁業 ===
まだら延縄漁

●まだら底刺し網漁
 かつては「さけます流し網漁船」が裏作に、
 終了した年代があって、
 盛況を極めた。今の時代はないようです-許可を
 水産庁に返したのかも知れません。
 
    
== すけそう・助宗たら ==
●すけそうの寒干し-保存食として。
●「たら子(すけ子)」を作る。

=== 助宗の寒干し ===

●かんかいに次いで、すけその寒干しは人気がある。
 軒下に吊るして作る。
 沖への出漁の仕込み-一杯のつまみに必需品。
 これがかんかいだと、かなり金回りのよい漁師だ。
 
●ぽん鱈はまず作らない。
 脂身がなく味がしないとされている-北の漁師。
 
●すけその「刺身」は絶対食うな!と、されている。
 私も食ったことはない-年寄りのいうことは聞くもんだ。
 
=== 助宗の食用 ===
●底引き網や延縄などで漁獲される。
 スケトウダラの場合は身よりもむしろ卵巣が珍重され、
 塩漬けにしたたらこや唐辛子を加えた辛子明太子が作られる。
 
 また、精巣も白子(すけそうの「きく」)として利用される。
 身は棒鱈-寒干し-に利用されるが、
 新鮮なものは鍋料理などにも利用できる。
 他には魚粉くらいにしか使われていなかったが、
 現在では魚肉練り製品に加工する需要が多い。

●白子・きくは、
 真鱈のきくより小さいが食す場合がある-三杯酢。
 
=== 助宗の漁業 ===
●すけそうの延縄
  助宗の延縄漁
 
助宗の刺網(道南)

◎道東-根室海峡系群-羅臼
 露助との漁業交渉では、
 知床半島と国後島の間に、操業自粛ラインが存在しており、
 これが、ロシア側の漁獲量や若齢魚の分布動向を不明瞭なものとし、
 資源管理上の障壁となっています。
 
 -国に力がないとこうなるんです。
 かつての「銃撃事件」は、
 露助の ''' 通常のやり方 ''' であって、
 国境警備隊は「よくやった」というのが、
 関の山なのです。評論だけでは駄目でしょう。


== こまい(氷下魚-かんかい[アイヌ言葉]) ==
●「氷下待ち漁」- 氷を割って漁獲-その概要。
●グルメるレシピ-刺身-たら類で一番の旨み。

== 氷下待ち網漁 ==
こまい-かんかい
 ・西カムチャッカ(オホーツク海)の助宗漁-底引きで、
  混獲される。
 ・道東(根室〜網走)の汽水地域のかんかいと比べると、
  魚体が大きく-1.5〜2倍-かつ子(魚卵)の量が多いので、
  この粒が非常にこまいので商品価値が高い。
 ・しかしその量そのものの絶対数は数えるほどである。
  -「箱づめ」で水揚げする。
 ・かんかいの子は船内消費として、
  「醤油漬け」・「塩水漬け」として食す。
  ''' 幻のCD級グルメ ''' というべきレシピでしょう。
 ・店で売っているのを見かけたことがない。
 
●かんかいの刺身-北の漁師
 ・ワカサギを釣るような感覚で「一本釣り」。
  「入れ食い」もしばしば、釣って足元で2〜3回バタバタと、
  いつのまにやらしばれて凍ってしまう。
  「ルイべ」→家に帰って刺身。たたき? 
 

 なんというかこの色・寒干しでもこの色のが旨い  
●北海道での食用
 2月後半〜2月下旬が旬だが、夏にも釣る事が可能である。
 主に北海道で漁獲され、干物や魚肉練り製品の材料となる。
 干物にはやや小さめのものを用い、
 頭とワタだけ取った一匹丸ごとのものと、開いたものがある。
 一匹ものはかなり硬いのが通例で、
 歯が丈夫でない人はそのまま食すのは避けた方が無難。

 この干物はそのまま酒肴として、
 または軽くあぶってマヨネーズ、醤油、七味唐辛子などをつけて食べる。
 また、金槌で叩いておくと食べやすい。
 ただし匂いに少々癖がある。
 一晩水に浸け、そのまま軽く沸騰させて
 (蓋は開けて干物臭を煮飛ばす)から焼けば、
 かなり食べやすくなる。水には出汁が出るので、味噌汁などに使う。
 
氷下待ち網漁
 野付湾の漁の風景
 どうですこの大自然は。
 
 以上で筆をおきます。シリーズは続きます。
 
★私の母港
 毛がにのうんちく
 
 私の定係港-2
 たら・寒鱈・真鱈のうんちく
 
 
 
 H23 2011-02-15T06:00
 まぐろぐ
 

Posted by 千客万来 at 06:20 | 冬旬魚 | この記事のURL
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