2017年10月24日
母が未だに活用している、50年以上前の古いレシピ本
私が小学生の時。
初めてレシピ本を見ながら作った中華料理は、麻婆豆腐でした。
もちろんレシピ本は母の物で、表紙はえんじ色でハードカバーの布張り、厚さが3センチくらい。
大きさにはあまり詳しくないのですが、B6か四六判というやつでしょうか。
文庫本よりは大きいです。
物心がついた時には、すでに自宅の本棚にありました。
母の料理はどれも美味しかったのですが、そのレシピ本を見て作った料理は特に美味しく、私も妹も小さい頃から「あのレシピ本で作ると必ず美味しい」と、絶大な信頼を寄せています。
先日、妹が実家に行った時、母に酢豚のリクエストをしたそうです。
そして母がレシピ本を見ながら酢豚を作っていると、妹は「えっ、まだその本を見ながら作ってるの!?」と、とても驚いていたとか(笑)
何十年も前の本ですし、私たち姉妹にとってはもう、家にあるかないかすら危うい存在だったというのもありますし。
その晩に食べた酢豚が美味しかったのでしょう。
妹は帰り際に「酢豚のレシピをコピーして」と母にお願いしました。
ところが後日実家に妹から電話があり、「あのレシピは意味が分からない」と。
私からすればその話を聞いた時点で、妹の方が意味分かりません。
「レシピの意味が分からない」とはどういうことなんだ・・・、何を言ってるんだ・・・
そして今日わたしも実家に行き、その古いレシピ本の酢豚レシピを見せてもらいました。
うんうん、
私にも意味が分からない
実物を見てやっと、妹の気持が分かりました。
レシピ本、普段は本棚にしまってありますが、なにしろ料理中に見るため、かなり汚れています。
表紙も糊付けがはがれてボロボロですが、一部画像でご覧ください。
例の酢豚のページ、料理に詳しい人はともかくとして、一般的な主婦の方には理解できますでしょうか。
この通りに作れますでしょうか。
「勺」ってどのくらい?「匁」ってどのくらい?????
このままじゃ作れません><
意味が分からなかった気持、分かってもらえますか?(笑)
せっかくなので、勺と匁を調べてみました。
・勺
元々中国の酒器に使われていた言葉で、中国でも使われている単位で、「合」の1/10
日本での「1勺」は、約18.039ミリリットル
・匁
3.75g
覚えてしまえば意外と簡単です。
これでレシピ本の「勺」にも「匁」にも対応できますね♪
・・・って、いまどきそんな表記のレシピ本なんてないですよね!
このレシピ本の全景です。
もうタイトルすら見づらくなっていますが、多分「おいしい料理の作り方」と書いてあります。
新しい頃はこの文字部分、多分金色だったのでしょう。
表紙を開くと、本の中が崩れそうなほどボロボロになっています^^;
発行日はなんと、昭和39年!私が生まれる前の本です。
いくらボロボロとはいえ、こんなに古い本を未だに現役として使っている母を尊敬します!!
ちなみに当時のお給料は、18000円くらいだったそうです。
ということは、今でいうと3500円くらいの本ということになるのかな。
この出版社は実用書をたくさん出しているらしいでが、そのラインナップです。
今じゃありえないような、当時ならではの本もいくつかあります。(画像はクリックで大きくなります)
この本の中での、精一杯のカラーページです。
今の料理本は綺麗な色彩の写真でいっぱいですけどね。
しかし、この時代にこんなに洒落たレシピ。
母はわりと、あの時代にしては珍しかったり新しいメニューを作ってくれたと思いますが、このレシピ本のお陰かもしれません
(画像はクリックで大きくなります)
この本は、「三笠会館」「灘萬(今のなだ万)」「萬珍樓」など、名だたる名店数十店がレシピを数点ずつ披露したレシピ集なんです。
中にはもう閉店してしまっている名店も含まれているだろうと思うと、非常に貴重ですね。
今日写真を撮る時も本が崩れないように気を遣いましたが・・・^^;
まだ作っていないレシピもたくさん!
というか、作っていない方が多いので、私も今度なにか新しいレシピに挑戦したいと思います。
この本の通りに作れば、かなり本格的な料理が出来そうです♪
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